アーマーガア/対戦
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アーマーガアの歴史
第八世代
ダウンロードコンテンツ解禁前の時点ではソード・シールド唯一となっていたはがね/ひこう枠としてPokémon HOME解禁前からランクバトルで主流の地位を得る。ダウンロードコンテンツ解禁前まではPokémon HOME統計データにおいて各シーズン使用率最終1桁台をキープした。
単体ではダメージを稼ぐ力が弱いので、黎明期はバンギラスとすなかきドリュウズのコンビ「バンドリ」に相性補完枠として自身を組み込んだ「バンドリガア」で使われることが多かった。バンギラスと組み合わせる場合、特殊耐久特化したしんちょうバンギラスと対になるように性格をわんぱくにして物理耐久特化すると合理的。バンギラスとアーマーガアの「バンギガア」だけだとおにび物理耐久特化ウォッシュロトムが重いが、その気になればアーマーガアにラムのみを持たせ、バンギラスにねむるを覚えさせることで対処可能。
物理アタッカーに対しては格別の防御性能を持つが、(物理耐久特化の育成論が一般的であることも考えると)特殊技に対しては脆い。また、ヌオーとの対面では、ブレイブバード、ちょうはつ、はねやすめを全て覚えたプレッシャー型でないと基本的に勝てない。
これが入る受けループのトリオとしてはアーマーガアー、ヌオー、ドヒドイデによるトリオが存在しており、ウォッシュロトムが入っていないパーティ場合はこの3体で受け回しているだけで勝てることがある。
ソード・シールド発売から1ヶ月が経過した頃の環境では、ミラーマッチに強いようき最速ちょうはつ+ビルドアップ型が浸透。たべのこしを持たせて攻撃と素早さに厚く振ったアタッカー型も同じ頃に流行。ただ、最速ちょうはつアタッカー型は「TOD」が可能になったシリーズ2には、準備を進める段階で相手に「TOD」を決められてしまうため過去の構築と化している。
ランクマッチシリーズ2シーズン3では露骨に弱点を突かれることを逆手に取ったじゃくてんほけん型がランク上位陣の中で流行し、上位入賞が散見された。
シングルバトルにおけるアーマーガアは第七世代のテッカグヤと同じように素早さ調整の基準となるポケモンであり、特に素早さ種族値60かその近辺のポケモンは無振りアーマーガアの実数値87を意識するあまり努力値配分を歪められることとなった。
キョダイラプラスがランクバトルシリーズ3シーズン4で解禁されると特殊耐久特化タラプのみ型が流行したが、シリーズ4シーズン6あたりになると特攻と素早さに特化させていのちのたまを持たせたラプラスが流行すると受け切れないことが露呈して下火になった。
シーズン7にリベロエースバーンが解禁されると、エースバーンが交代して出てきたところをこだわりハチマキブレイブバードアーマーガアで処理し、その後ガオガエンのすてゼリフとドラパルトのふいうちで残りの相手を縛る「アマガガエンドラパ」がバトルをコントロールできるトリオとして名乗りを上げた。
シーズン8になるとアタッカー型ポリゴン2やジバコイルなどの高火力ポケモンが増えたため、たべのこし型が全体の1割にも満たなくなった。また、使用率も28位とこれまでと比べて低迷した。
冠の雪原期になるとより総合耐久指数と火力に優れたテッカグヤの後塵を拝するようになり、シーズン12には使用率61位と低迷。それでも、受けループではテッカグヤの覚えないはねやすめがあることから需要を保っている。
この世代における主流技構成は、はねやすめ、てっぺき、ボディプレス、アイアンヘッド/ちょうはつ/ブレイブバードである。
ミラーアーマーを持っていることからシングルバトルだけでなくダブルバトルでも需要がある。ダブルバトル環境にはがね弱点が多いことからダイマックスしてダイスチルで攻める戦略が刺さる。火力は微妙だがダイスチルやダイジェットで味方を強化できることと弱点特殊技に対する自身の場持ちが良くなることからダイマックスの権利をアーマーガアに与えるプレイングが一般的。てっぺきやおいかぜ、ビルドアップなどの技や優秀な種族値配分、耐性から非ダイマックスの申し子的存在となっており、600族のドラパルトですらダイマックスありきである中では特筆される。
ランクバトルシリーズ2でキョダイマックス個体が解禁される。
WCS2020ルールのダブルバトルではキョダイマックスが解禁。第1回のレギュレーション発表でキョダイマックス使用可能ポケモンの1体として名前が挙がった。
ガオガエン解禁後はガオガエンのいかくとバークアウト、自身のビルドアップで居座る耐久型コンビが使用可能になった。
初期環境ではミラーアーマーを持っていることから評価が高く、シーズン1では最終使用率12位を記録した。ところがシーズン3からダウンロードコンテンツ解禁までの間のシーズンでポツポツと使用率ベスト30選外になるケースが見られるようになった。というのも、元の火力が微妙なため、ミラーアーマーでいかくを反射できる恩恵が比較的薄いという欠点があるためである。
アーマーガアの高評価は、ダイマックス状態のポケモンに一撃必殺技が効かず、ひいては環境で一撃必殺技が敬遠されていることによるところが大きい。丁度第二世代の頃のエアームドと同じような理由で評価されているのである。
一般的な育成論
耐久、耐性に優れる代わりに素早さは並の下で、火力も微妙。耐久型として育成するには一工夫が必要。
メインウエポンはドリルくちばし、ブレイブバード、アイアンヘッド。サブウエポンはボディプレス、とんぼがえり、からげんき程度。補助技ははねやすめ、おいかぜ、ちょうはつ、ひかりのかべ、リフレクターなどがある。火力が微妙なのでビルドアップを積むのもアリ。ボディプレスの火力に限ってはてっぺきでも上げることができる。
性格は弱点の特殊技での出オチを防げるようにしんちょうを選ぶと無難。どくどくを覚えられずダメージソースがギリギリなので、持ち物はゴツゴツメットが推奨される。後攻とんぼがえりで対面を操作することに特化するなら、のんきやなまいきの最遅個体もアリ。
素早さの種族値67というのは最速かつダイジェット1回込みで準速ドラパルト+1の実数値195になるため、もしシングルバトルで素早さに努力値を振るなら最速にしないと勿体ない。
両受けしたいならタラプのみを持たせてHPと特防に特化させるのがおススメ。
ダブルバトルでは性格をしんちょうにした上でHPと特防に厚く振り、素早さをおいかぜ後で最速エルフーン抜きとなる実数値93になるように調整すると良い(無補正なら努力値は44必要)。
過去のはがね/ひこう枠と比較するとまずとんぼがえり、リフレクター、ひかりのかべを覚えるのが大きい。共に特化するという前提では、物理耐久指数はエアームドの36292に比べてアーマーガアは35260。特殊耐久はテッカグヤと比べても遜色なく、テッカグヤの34272に比べてアーマーガアは30750。
技構成はアイアンヘッド、とんぼがえり、ちょうはつ、はねやすめというものがメジャーの1つ。
特攻は53とかなり低いが、わるだくみを覚えられる上に高火力のてっていこうせん、ぼうふうを持つため、意表をついて特殊型に育成することもできる。サブウエポンははかいこうせん程度しかなく、いずれの特殊主力技も運用がダイマックス前提となってしまう。一致技の火力を底上げするならビルドアップを使えば良いことであり、いかくにより起点にされにくいという特殊型のメリットもミラーアーマーを持つアーマーガアには実質当てはまらない。
ソード・シールドでは、はねやすめがわざマシン、わざレコード共に廃止されており、はねやすめはココガラのタマゴわざとなっているため育成の際は要注意。