バタフリー/対戦
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このページは、バタフリーの対戦での扱い、及び育成論を記述するところである。
バタフリーの歴史
第一世代
この世代の対戦環境は典型的な速攻環境であったため、特別素早さも高いわけではなく耐久性能も最低レベルのバタフリーが対戦に使用されることはほとんどなかった。ともに理想個体で努力値全振りの場合であっても、レベル50フリーザーのそらをとぶにレベル55バタフリーが確定2発に沈められる計算なので、いかにバタフリーの物理耐久が低いかがうかがえよう。
第二世代
とくしゅがとくこう・とくぼうに分かれるという仕様変更ではどちらの能力も減らされなかったが、やはりというべきか耐久力の低さがネックとなり、補助要員としてはハッサムやフォレトスに役目を譲った。ほのおの強化、バンギラス登場などによるいわ技の普及、ねむるとねごとのコンボが横行していたこともバタフリーの価値を下げた。バタフリー自身の変化と言えばめざめるパワーでタイプ一致の攻撃が打てるようになった程度。
第三世代
特性ふくがんを獲得。バタフリーはこれによってアイデンティティを確立した。ねごとの仕様変化によってねむるとねごとのコンボが弱体化したことも追い風。
第四世代
タイプ一致の強力な特殊技むしのさざめきを獲得、めざめるパワーの特殊化もバタフリーに味方した。シャドーボールやエナジーボールなど、攻撃手段が十分に揃うに至った。 きあいのタスキの登場で、ふくがんとねむりごなのコンボが成立しやすくなった。ねむりの使用が眠らせる側に有利になったのも追い風。
第五世代
ちょうのまいを獲得。相手のポケモンを2体以上眠らせることがルールによって認められるようになり、またねむりのターン経過カウントが交代でリセットされるように仕様変更されため、無限戦術やふくがん&ねむりごな→ふきとばしを堂々と仕掛け猛威を振るうこともできるようになった。ちょうのまいやこれらの戦術の相性が非常に良く、環境でも十分仕事をすることが可能に。
第六世代
とくこうが80から90に強化されたが、実質的な上位互換となるビビヨンが登場。ねむりのターン経過カウントの仕様変更、ぼうじんやくさタイプの仕様変更によってねむりごなが通じなくなるケースも増え、ビビヨンとの2匹体制にする旨味もこの世代では感じられない。しかしビビヨンよりもむしろファイアローの登場がきつく、ビビヨンも含めたむし全体に言えることだが、ファイアローのどちらのタイプも弱点とするバタフリーにとっては非常に厳しい世代となった。
PGLレーティングバトル統計データから察するに、主流技はちょうのまい、ねむりごな、むしのさざめきであったことがうかがえる。性格は速度が出るおくびょうが好まれ、特性はふくがんが大多数であった。持ち物は低耐久を補うきあいのタスキが需要を伸ばした。
第七世代
第六世代で猛威を振るったファイアローがはやてのつばさの仕様変更により弱体化したことで環境的にはわずかに救済されている。またエアスラッシュを覚えたため、ビビヨンの完全下位互換は脱した。その一方、数少ない差別化点であったスキルスワップを覚える上に素早さで圧倒的に上回るアブリボンの登場によって霞んでしまった。
PGLレーティングバトル統計データからはSM・USUM両リーグのシングルバトルでは、ちょうのまい、エアスラッシュ、ねむりごな、みがわりという技構成でほぼ確定であり、持ち物はたべのこしでほぼ固定、性格はおくびょう一択、特性はほぼ確実にふくがんという状況であった。
ピカブイでは、唯一ちょうのまいといとをはくを両立できるポケモンという差別化点があり、特にいとをはくはダブルバトルにおける素早さ操作手段として役に立つ。ただし、いわなだれが飛び交う上にワイドガードも存在しないピカブイでは安心し切れない。
第八世代
キョダイマックスを獲得。キョダイコワクの効果が判明すると特にダブルバトル勢が戦々恐々としたが、発売当初のランクバトルではキョダイマックスは使用できなかった。シーズン2ではキョダイマックスが解禁。通常型ではビビヨンの後釜としてふくがんねむりごなのコンボを使う型が一般的に。今作からバトンタッチを習得したため、ちょうのまいで強化されたステータスを引き継ぐ型も存在するようになった。バンギラスが流行っているが対面ならすばやさが勝っているためねむりごなで眠らせることが可能。念願のひこう高火力であるぼうふうも獲得している。
シングルバトルではエルフーンのおいかぜ+おきみやげ、もしくはおいかぜ→だっしゅつボタンによる退場からバタフリーに繋ぐ構築が「害悪戦法」としてそこそこ使われる。ただし、すなかきドリュウズなどのように、いかにちょうのまいを積んでも素早さ的にどうにかしづらい相手もある。
ダブルバトルではねむりごなを撒きたい相手がトリパの始動役である場合が多いため、素早さの種族値70というステータスがそれほどハンデになりづらい。ソード・シールドにおける唯一のいかりのこな要員という立場もあり、ほぼ必中のねむりごな、いかりのこなを使える唯一の存在であるということから、第五世代から第七世代におけるモロバレルに近い存在となったと言える。最速ドラパルトのダイジェットで素早さを強化してねむりごなを上から撒くのも強力であり、素早さを削った型のドラパルトなら味方のダイマックス後のねむりごなで上から動きを止めることができる。シーズン2には使用率28位を記録。
WCS2020ルールのダブルバトルではキョダイマックスが解禁。第1回のレギュレーション発表でキョダイマックス使用可能ポケモンの1体として名前が挙がった。
一般的な育成論
特性ふくがんとねむりごなとのコンボが強力。命中率97%で相手を眠らせることができる。その後ちょうのまいやみがわりで有利な状況を作って攻撃に移ったり、おいかぜなどでパーティのサポートに回ったりすることができる。ダブルバトルではかふんだんごやいかりのこな、スキルスワップでのサポートも可能。
隠れ特性はいろめがねで攻撃範囲を広げることができるが、ふくがんとねむりごなのコンボの有用性と比較すると採用は厳しい。
キョダイマックスか通常ダイマックスかはキョダイコワク/ダイワームの選択になるが、そもそもバタフリーをダイマックス型として運用することは難しく、特にこだわる必要は薄い。
攻撃技は高威力かつふくがんと相性の良いぼうふうが強力。その他エアスラッシュ・むしのさざめき・サイコキネシス・シャドーボールなどを覚えるが、アタッカーとして活躍するにはねむりごな・ちょうのまい・みがわりがほぼ必須のため選択しづらい。
みがわりとたべのこしを組み合わせるためにHPは実数値が16n+1になるよう調整するのがよい。