カイロス/対戦
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このページは、カイロスの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。
カイロスの歴史
第一世代
高い攻撃を活かす手段がきりさく程度しかなく、覚える攻撃技はノーマルタイプとかくとうタイプだけで肝心のむし技は一切覚えなかったので、当時の仕様によるちきゅうなげを覚えていないとゲンガーで完全に詰むという、環境を意識すれば致命的な欠点を持っていた。防御の種族値こそ100と高いがHPは65、特殊は55と、ちきゅうなげでダメージを刻み続けられるような耐久をしているかと言えば全くそうではなかった。弱点タイプが当時攻撃技としてメジャーでないものばかりであったとはいえ、不一致ですら抜群で急所に当たれば大抵一たまりもなかった。
98カップ予選では、最高実績が中部大会のベスト8[1]。カイリキーの例によって、じごくぐるまでケンタロスを攻めるために使用されたとみられる。カイリキーと異なりエスパー等倍でじしん半減であり、耐性面では住み分けできた。といっても、同大会におけるベスト8進出実績はこの一例だけであった。
第二世代
第一世代でメインウエポンだったきりさくは急所率の仕様変更で価値が低下。代わりのメインウェポンとしてめざめるパワー(むし)を入手、さらにどろぼうも覚えるようになったため、ゴーストタイプで完全に詰むことはなくなった。しかしほのおの強化やエアームドの登場などで実戦投入が厳しいのは相変わらずであり、ハサミギロチンの仕様変更からせいぜいこれで奇襲するしかなかったが、一撃必殺技要員としてはケンタロスがいたためその点でも立場がなく、弱くはなっていないが第一世代と大して変わらなかった。
第三世代
じしんといわなだれを覚えたことによって攻撃性能はある程度手に入れたが、FRLGでヘラクロスが新たにつるぎのまいやいわなだれを覚えてしまい、さらにエアームドが特性がんじょうを手に入れたためハサミギロチンの価値も急落。やはり真剣勝負でカイロスを使用する明確な意義は見出し難かった。
第四世代
特性としてかたやぶりを、技としてシザークロス、インファイト、ばかぢからを獲得し、アイデンティティと破壊力を両立して突破性能が格段に向上。それでも同じく強化を受けたヘラクロスやハッサムには敵わず、相変わらずマイナーな立ち位置であった。
第五世代
オノノクスによってかたやぶりとハサミギロチンのコンボを行えるアイデンティティが失われ、ストライクと違ってしんかのきせきの恩恵を受けないなどの冷遇を受けた。
第六世代
メガシンカによっての環境ポケモンに太刀打ちできる性能を身に着ける。スカイスキンによっておんがえしを高火力で叩きだすことができるため、ORASでメガボーマンダが登場するまではそこそこ環境でも使われていた。登場した後もフェイントなどの先制技があったため差別化は可能であった。単体性能も高くなったが、ラグラージという相性補完に優れた組み合わせも有名になった。また、かそくを積まれたらメガカイロスの手にも負えないメガバシャーモに対しても素の素早さでは勝っているうえに、物理アタッカー振りで耐久無振りの個体が相手ならフェイントで確定2発かおんがえしで確定1発である。
PGLレーティングバトル統計データによると、よく使われる技構成はじしん、つるぎのまい、フェイント、おんがえし、性格の主流はようきであったことがうかがえる。
第七世代
カプ・テテフなどの先制技無効により、一気に弱体化した。それでもメガシンカによる高い攻撃性能とラグラージとの相性補完の良さから、レート戦使用率30位以内ランクインとまでは行かないものの、そこそこ強いフィニッシャーとして対戦でも使われ続けている。といっても、メガシンカ抜きでは力不足である感が否めず、2017年9月に行われたメガシンカ可能なポケモンのみによる限定戦『メガランブル』でも、他にメガシンカさせたいポケモンが多いという理由もあってか、43体が使用可能であったなかでいずれのカテゴリでも使用率ベスト30入りを逃している。この世代では元よりのスカイスキンとのシナジーもあって優先度は低いがフェイントより火力の高いでんこうせっかが第六世代よりも相対的に見て採用率を伸ばした。他方でカプやミミッキュに流されるということからインファイトの採用率は大きく低下。
ちなみにUSUMリーグで使用率5位以内常連のリザードンとは相性が一見悪いが、交代合戦の中でメガリザードンYとメガカイロスが同時に交代でかち合った場合、チャンスがある。例として、ようきメガカイロスのスカイスキン込みのおんがえしは、防御に努力値を4振って耐久に性格補正無しのメガリザードンYに対して、砂嵐のダメージ2回(交代したターンと動くターンに1回ずつ)込みで確定1発となり、悪くしても1:1交換に持ち込める計算になる。
過去にUSUMリーグで使用率ベスト30に入選したポケモンを禁止する、いわゆる「上位禁止縛り」のシングルバトルとして行われたUSUMリーグシーズン16スペシャルレートでは使用率5位を記録。要するに同じスカイスキン持ちのメガボーマンダの代用であった。このスペシャルレートではラグラージで起点を作り、ジャラランガかカイロスで全抜きを狙い、3体の相性補完を活かしたパーティが主流となった。
この世代以降、ぜったいれいどはこおりタイプに無効になってしまったが、ひこうタイプに変化したハサミギロチンは無効にされることはないので、現時点では唯一無効タイプなしの一撃必殺技を使える。
第八世代
ダウンロードコンテンツ『鎧の孤島』で解禁。
メガシンカを没収されて大幅弱体化。むしのダイマックスエースならわざわざ単タイプのカイロスを使わなくともアイアントで十分である。
ただ、むし単タイプでステルスロックとがんせきふうじの両方を撒けるポケモン自体がカイロスしかおらず、ゴリランダーにも比較的強いうえに、かたやぶりでクリアボディを無視してがんせきふうじの素早さ低下を通したりマジックミラー貫通でステルスロックを通せるため、起点型としては差別化自体は可能。かたやぶり起点型として同じことができるクリムガンにはない一撃必殺技もある。
メガシンカなしで使えそうな技としてははたきおとすが没収された。メガシンカありきであったが、おんがえし、やつあたりに至ってはデータ自体が削除されている。
一般的な育成論
攻撃と防御が高い単むしタイプアタッカー。ただ技範囲が非常に狭く、同じようなとくせいを持つアタッカーの劣化を避けがたい。サポート型とすることも考慮される。
特性は通常特性のかいりきバサミ、かたやぶりと隠れ特性のじしんかじょう。かいりきバサミはいかく対策に。かたやぶりは優秀な効果を持つが、同じとくせいを持つオノノクス・ドリュウズとの比較が厳しい。じしんかじょうはエース向けの特性だが、こちらもヘラクロスとの差別化が厳しい。
攻撃技はシザークロス、じしん、がんせきふうじ/ストーンエッジ/いわなだれ、インファイト、ハサミギロチン、やまあらし、でんこうせっか/フェイント、じたばたがある。
- ↑ ポケモンリーグ予選結果速報! ポケモンバトルツアー'98夏 予選大会結果レポート(任天堂、2019年1月31日閲覧)