アイアント/対戦
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アイアントの歴史
第五世代
優秀な複合タイプ、はりきり+つめとぎの組み合わせ、素早さの種族値109などから上手く回れば手が付けられない存在であった。しかし、めざめるパワー(ほのお)のラティオスとは同速で、運が悪ければめざめるパワー(ほのお)を受けてしまい、そうなるとどう努力値を振っても確定1発となる。最速ラティオスに対しては素早さの実数値が1劣るため、こだわりメガネ+りゅうせいぐんでごり押しされる危険性もあった。そうしたことからもむしタイプの積みアタッカーとしては環境でそこそこ見かける程度の存在であった。
命中率の不安定さや積む隙を嫌う場合はつばめがえしが搭載された。つばめがえしを撃つ対象はウルガモスやキノガッサであったが、耐久に厚く振っているウルガモスの場合はこだわりハチマキやひこうのジュエルを持たせないとつばめがえしでは攻め切れないこともあった。
第六世代
はがねがあくやゴーストを等倍で受けるように仕様変更されたため、特殊耐久の薄さがさらに大きく祟るようになった。ギルガルドやメガゲンガーのシャドーボールを等倍で受けるというのは特防が低いアイアンとにとっては死活問題であった。それでも、こだわりスカーフからのアイアンヘッドでニンフィアやメガサーナイトの弱点を突いたりこだわりハチマキ発動下においてブレイブバードで妥協したファイアローを耐えてからのいわなだれで落としたりと、環境的には悪くはなかった。
PGLレーティングバトル統計データからは、ORASリーグシングルバトルではアイアンヘッド、ばかぢから、シザークロス、いわなだれorストーンエッジが主流技構成であったことがうかがえる。性格はようきが、持ち物はこだわりスカーフが、特性ははりきりが主流であり、めざめるパワーの仕様変更によってめざめるパワー(ほのお)が蔓延する中で第五世代のようにつめとぎを積むという風潮はほとんどなかった。
第七世代
はりきり状態のアイアントを髣髴とさせる種族値をしたカミツルギが登場したが、あちらよりははがねタイプのウエポンの火力で勝る上にいわタイプの攻撃技でほのおタイプに打点が持てるので差別化は比較的容易。攻撃技を必中で放てるZワザの登場によって、この世代ではつめとぎが覚えられない中ではりきりのデメリットを1回だけなら帳消しにすることが可能。
第八世代
Zワザを没収された代わりにはりきりと相性の良いダイマックスを獲得。アイアンヘッド、ばかぢから、いわなだれ、かみなりのキバで攻める型が主流化。他にはであいがしらを獲得している。これにより、ダウンロードコンテンツ解禁前の環境で一躍使用率ベスト30の常連となった。ダイナックルでもともと高い火力を増強し、高い素早さによる上からのダイスチルで低くない防御を挙げて相手の後手攻撃を比較的安全に受けるのは当然のこと、ダイロックでの砂展開やダイサンダーでのエレキフィールド展開による場作りなどが魅力であり、ほぼ速攻一辺倒であった初登場時からは考えられないほど器用になった。
ソード・シールド発売から1ヶ月程度が経過した頃、ランクバトル上位陣の間でタイプ:ヌルのとんぼがえりやすてゼリフからアイアントを降臨させる「ヌルアント」が流行した。ただし、この「ヌルアント」はリベロ解禁前からエースバーンのとびひざげりとかえんボールに弱かった。
特にシングルバトルではトゲキッス対策として有用。リフレクターが貼られていない場合であれば、いのちのたま+はりきり+ダイスチル(アイアンヘッド)で大抵の型を確定1発に仕留めることができる。裏を返せばリリバのみやリフレクターで対策されるとそのまま特殊低耐久を晒して競り負けてしまうので、絶対的な対策とは言い切れない。
ランクバトルシリーズ2シーズン2シングルバトルではドラパルトなどのほのおウエポンを持つ高速ポケモンに対する出落ちを回避できるオッカのみ型が流行。
ただ、エースバーンとリザードンが増加したシーズン6には遂に使用率ベスト30から陥落した。
この世代においてはアイアンヘッド、であいがしら、ばかぢから、かみなりのキバが主流技構成である。
ダブルバトルでもランクバトルシリーズ2シーズン3あたりでよく使われるようになった。広い技範囲から環境上位に対して通りが良く、特にようきいのちのたま個体のダイロック(いわなだれ)でHP4振りキョダイマックスリザードンをヨロギのみ込みで確定1発にできるのが大きい。シングルバトルで微妙なむしの抜群範囲もダブルバトルでは優秀であり、ゴチルゼルやイエッサンに対する崩しとなる。ほのお4倍弱点も単体攻撃なら味方のこのゆびとまれやサイドチェンジなどでカバーすることが可能。アイアントを見せ球にして相手が高速ほのおを選出するように誘導し、そこに先発バンギラスを合わせていわ技でほのおを処理する「アントバンギ」が環境の主流コンビの1つとなっている。
一般的な育成論
はがねでリージョンフォームのダグトリオに次ぐ素早さの一般ポケモンで、そのすばやさ種族値は高速ほのおタイプのゴウカザルよりも1高い。他にはこうげきとぼうぎょが高い。こうげきの種族値は109だが、とくせいのはりきりによって1.5倍となるため、実際の攻撃力はかなりのもの。ぼうぎょは相手の物理技なら一回程度はほぼ耐えられる数値である。それ以外の能力は低いためほぼ物理アタッカー一択。
攻撃技はタイプ一致のアイアンヘッドやシザークロス、であいがしらが主力。他にはかみくだくやいわなだれまたはストーンエッジ、かみなりのキバ、ばかぢから、一撃必殺技のハサミギロチンが候補に挙がる。
補助技はでんじは、なかまづくり等が候補(なかまづくりについては後述)。
なお、アイアントの特性にははりきりとは別にむしのしらせ、そして隠れ特性であるなまけ(第五世代ならBW2のゆめしま・第六世代ならXYの群れバトルで入手可能)が存在する。前者は、きあいのタスキを持たせて特殊技持ちにぶつけ、HPを1にして強力な虫技で攻め立てる戦法が可能である。しかし、それだとすばやさ種族値が3高い上に同様の戦法をメガホーンで実行できるペンドラーとの差別化が難しい。後者は、なかまづくりと組み合わせる。相手の特性をなまけに書き換えて自分はだっしゅつボタン等で脱出し、積みアタッカーやまもる持ちゴチルゼルに繋ぐ戦法が考案されている。