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マグカルゴ/対戦

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このページは、マグカルゴの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

マグカルゴの歴史

第二世代

トップメタのガラガラや、その対策としてみずタイプの技の採用率が高く、容易に4倍弱点を突かれてしまう環境だったため、対戦環境での活躍はできなかった。マグカルゴでないと受けられないポケモンもおらず、この世代の最強ポケモンであるカビゴンと同速なのも痛かった。当時は生まれながらにして最終進化形のほのおポケモンの種族値ワースト1位の座にあり、ポニータと種族値合計が同じと聞けばその酷さが分かるだろう。

第三世代

たくわえるあくびてっぺきリフレクターひかりのかべを獲得。この世代ではリフレクターとひかりのかべを両立できる通常レギュレーションで使用可能なポケモンとして唯一の個性があったが、敵に回しても味方に回してもじしんとの相性は最悪だったのでダブルバトルでの需要は皆無に近かった。

第四世代

おにびステルスロックじこさいせいを獲得。一応トリパで鈍足を克服できるようにはなったが、その場合コータスの存在が痛い。環境にはユキノオーマニューラといったほのおタイプに弱いポケモンもいたものの、ほのおタイプのアタッカーとしては火力すばやさ共に高いゴウカザルの人気が高かった。

何より耐性的に完全上位互換と言うべきヒードランの登場によって冬の時代を迎えた。ヒードランと比べると防御以外で何一つ勝る種族値が無いのも痛い。一応ほのおのからだ、あくび、じこさいせいなど耐久型としての差別化点はあるが、あくびとじこさいせいで粘れるような耐性ではないのでかなり相手を選んだ。

第五世代

からをやぶるの獲得によってアタッカーとしての運用も現実的になったものの、火力インフレには追いつけず、こんじょうローブシンかそくバシャーモなど、ほのおのからだを流しつつ強力な攻撃を仕掛けるポケモンの存在がネックとなった。また、孵化要員としてはそらをとぶ要員も兼ねることができるウルガモスにその立場を譲った。

また、リフレクターとひかりのかべを両立できる通常レギュレーションで使用可能なポケモンとしても、ロトムのフォルムチェンジ解禁によってヒートロトムが実質追加されたため、唯一のポケモンたる個性を失った。

一応えんまくとけるが同時遺伝可能になっている。

第六世代

だいもんじオーバーヒートの威力が下がったものの、トップメタのファイアローのタイプ一致技を両方とも半減以下に抑えられることが買われ、少数ながら対戦にも使われた。ちからもちマリルリに弱く、次第に数を減らした。

ファイアローは再生回復持ちでなおかつほのおのからだ持ちなので、ほのおのからだ持ちで再生回復ができるというそれまで唯一であった立場が失われた。ただし、上記のトップメタの個体は基本はやてのつばさの特性がほとんどである。

PGLレーティングバトル統計データからは、ふんえん耐久型、ステルスロック+あくび起点型、からをやぶるエース型が中心であったとうかがえる。性格は耐久型ならずぶとい、のんきが、起点型ならなまいきが、エース型ならおくびょうが好まれた。特性はエース型ならくだけるよろいが、それ以外ならほのおのからだがメインであった。持ち物はエース型ならきあいのタスキが、耐久型ならオボンのみゴツゴツメットが好まれた。

第七世代

ファイアローの弱体化によりメタとしての役割を終えた上に、役割が被りより使い勝手の良いバクガメスが登場。からをやぶるアタッカーにするならくだけるよろいだいちのちからおきみやげあくびで差別化しよう。一方、HP特攻の種族値が10ずつ上がり、特にHPの上昇により耐久型として強化を受けた。アローラガラガラが登場したためほのおの最終進化形における種族値ワースト1位は脱したが、あちらはポケモンバンク解禁前のレーティングバトルで活躍したのに対してこちらは見向きもされないため、本質的には立場が良くなっていない。

単体構成は大きく変わっていない。

一般的な育成論

防御が高いがほかの能力は低い。特にタイプ構成が不遇。メジャーなみずじめんタイプを4倍で受けるのは厳しい。対物理耐久型がベスト。 第七世代からは同様に鈍足でからをやぶるを覚え種族値やタイプ構成もより優秀なバクガメスの登場により採用が見出しづらくなってるが、バクガメスが覚えないいたみわけじこさいせいなどの優秀な変化技で差別化はできる。

補助技としてはドわすれてっぺきを習得できるので死角は減る。特性のほのおのからだがあれば、相手は物理わざを牽制して使いづらくなり、さらにやけどを引ければますます防御は強化されるので、ドわすれの方が採用率は高い。

もう1つの特性マグマのよろいの採用価値はほとんどない。こおり状態になるわざの追加効果の確率も低いうえに、交代のタイミングでもない限りマグカルゴにこおりタイプのわざを使うことはほぼ無いためである。

おにびで相手の攻撃を削ぎ落としたり、ステルスロックを撒いてあくびで交代を誘うコンボも存在する。じこさいせいも習得でき、相手次第では無敵の壁となることができる。

これほどまでに耐久型としての技が豊富でも前述のとおり能力が低く弱点もメジャーなため活躍できない場が多い。相手を見極めて出すスキルが求められる。

攻撃の種族値に恵まれないため、攻撃技はストーンエッジよりもげんしのちからの方がマグカルゴにとっては効率が良い。

第五世代ではからをやぶるも覚える。耐久型のマグカルゴには不向きだが覚えておいて損はない。また、ふうせんを持たせて4倍弱点のじめん技を回避することも可能。いずれにしてもみず特殊技には要注意。

隠れ特性はくだけるよろい。接触技を受けることにより低い素早さを上げられるが、代わりに非常に高い防御を下げてしまううえ、素早さに特化して1回発動しても一般的な速攻アタッカーを抜くことはできない。ただきあいのタスキからをやぶると組み合わせ、うまく発動すればこうげきととくこうが2段階、すばやさが4段階上がった状態にすることができる。そこまでいけば、元のすばやさを高めておけば十分なアタッカーになる。先制わざには注意。

耐性が劣悪なうえ特殊耐久も微妙なので、イアのみなどの混乱木の実との相性は良くない。回復ソースを持たせるなら、オボンのみなど発動条件が緩いものを持たせよう。

他のほのおタイプとの差別化点は、通常レギュレーションで使えるポケモンの中でリフレクターひかりのかべを両立できる数少ないポケモンである点である。これは、同条件下では他にはヒートロトムしか実現できないが、耐性で十分差別化可能。