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オンバーン/対戦

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このページは、オンバーンの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

オンバーンの歴史

第六世代

ガブリアスを超える素早さを持ち、最速のドラゴンとしての個性があり、それを活かしてポケモンバンク解禁前のXYリーグシーズン1では使用率21位を記録。だが、やはり非力さが祟ってそれ以降は通常環境での活躍に恵まれなかった。

PGLレーティングバトル統計データからは、XYリーグシングルバトルではりゅうせいぐんかえんほうしゃエアスラッシュすりかえが主流技構成であったと言える。性格は最速を意識したおくびょうが大半で、持ち物は微妙な火力を補うこだわりメガネがメインであった。オンバーンほどの素早さがあれば上からみがわりを張られるケースが少ないためみがわり貫通のすりぬけは多数派とはならず、おみとおし型の方が多かった。

ORASでねっぷうを獲得し、ダブルバトルにおいては強化された。一方、メガジュカインが追加されたため最速のドラゴンの地位は失ったが、メガジュカインの使用率の低さを考えるとこれは弱体化と言いづらい。

ORASリーグシングルバトルでも構成に大きな変化はなし。

第七世代

カプミミッキュの登場などフェアリーの普及によってりゅうせいぐんを流されるリスクが大きくなった。特に、上からマジカルシャインを撃ち込むカプ・コケコや先手でれいとうビームを当てに行くフェローチェこだわりメガネ型が主流のオンバーンにとって無理とも呼べる対面。そうでなくとも素早さの種族値110を超えるポケモンがこだわりスカーフを持つ超高速環境であり、メガシンカ勢の素早さ仕様変更による強化もあって、素早さの種族値123と言えども過信はできなくなった。一方、ドラゴンZ、ヒコウZの獲得など得るものもあった。あめふらしペリッパーという相方の獲得により相互にとんぼがえりを打ちつつオンバーンの下でのぼうふうで攻める「雨オンバーン」が確立。

ただ、USUMでは素早さの種族値で肉薄する上に特攻も高く複合タイプも優秀であり、汎用性が遥かに高いアーゴヨンが登場し、立場が悪くなった。

USUMリーグシングルバトルではサイクル戦用のとんぼがえり、アーゴヨンが覚えないちょうはつを活かした型が前世代よりも比率を伸ばしている。多様化するUSUMリーグ環境においては情報アドバンテージが重要なのでおみとおし型が大半になり、すりぬけ型は廃れた。

第八世代

ドラパルトの登場によって、非メガシンカソード・シールドにメガシンカは存在しない)のドラゴンで最も素早さが高いというそれまでの差別化点を失った。一応、ドラパルトにはないおいかぜを覚えるものの、十分な差別化点とは言えず、シングルバトルではオンバーンを使用する意義が問われるようになった。

一方、トリッキーな動きを実現するためのアイテムがいくつかこの世代に追加されたことからおみとおし持ちとしての個性が強くなり、シングルバトルよりコンボの多いダブルバトルではおみとおしを持つ高速サポーターとしてそこそこの需要がある。オンバーンのおいかぜおいかぜ状態込みのゴリランダーはたきおとすで持ち物の絡むコンボにメタを張る「オンバゴリラ」が使われることもある。

ソード・シールドにおけるひこうとドラゴンの組み合わせは長らくオンバーン系だけだったが、冠の雪原でカイリューチルタリスボーマンダレックウザが登場した。

ドラパルトが使用不可能となったシリーズ6環境ではその代替として使われるようになった。シーズン10統計データ集計当初は使用率14位を記録していたが、最終使用率は28位。主流技構成は、りゅうせいぐんかえんほうしゃエアスラッシュぼうふう/ソーラービーム/とんぼがえり特性おみとおしが、性格はおくびょうが、持ち物いのちのたまがメイン。このシーズンの最終17位構築には、素早さを削って防御努力値を振ったおくびょうゴツゴツメット起点作り型がエントリーされていた[1]

一般的な育成論

素早さがかなり高く、ドラゴンタイプの中では145族のメガジュカインに次いで高い数値を誇る。だがその他は種族値100を超えておらず平均並の能力である。第六世代のドラゴンは耐久寄りのヌメルゴンに対してこちらは攻め中心のポケモンの一体といえる。

攻撃面では特攻の方が高いので、特殊技を中心にそろえた方がよい。しかし、特攻の方が高いといっても種族値は97とそれほど優秀ではないため、ドラゴンタイプのメインウエポンは基本的にりゅうせいぐん一択になるだろう。一致技のりゅうせいぐんは使用後特攻ダウン、ぼうふうは命中不安というリスクはあるがかなりの威力が見込める。命中を気にするならひこう技はエアスラッシュに変えてもよい。素早いのでひるみも期待できる。

サブウエポンはばくおんぱかえんほうしゃきあいだまサイコキネシスなどが候補。ばくおんぱは最高威力のメインウエポンに次いで威力がとても高く、さらに音に関する技の仕様変更でみがわりを貫通する。シングルバトルではデメリットがほとんどなく採用率はかなり高い。ダブルバトル、トリプルバトルなどでも高い火力で広い範囲を攻撃できる。ただし味方もダメージを受けてしまうので特性にぼうおんまたはテレパシーを持つポケモンやゴーストタイプ、まもるみきりなどを使えるポケモンと組ませたい。物理技だが、攻撃後に交代できるとんぼがえりを入れるのもよい。いかりのまえばもレベルアップで覚えるため、体力を半分にしてから確実に仕留める戦法もある。

補助技はおいかぜはねやすめまたはつきのひかりが候補。ただし、つきのひかりは天気の影響を受けやすいので晴れパでの採用が好ましく、それ以外でははねやすめを採用したい。

なお、遺伝技ですりかえを取得できる。こだわりメガネなどを渡して相手の技を縛るのも一つの手。

特性はどちらも扱いやすく、おみとおしは相手の持ち物が分かるため、特にこだわりスカーフ持ちのポケモンなどに対して交代で受け出しなどがしやすく、すりかえとの相性も良い。すりぬけは相手のリフレクターひかりのかべ、みがわりを無視して攻撃できる点がメリット。ばくおんぱだけでなくその他の攻撃技でもみがわりを貫通できる。隠れ特性のテレパシーはダブルバトルなどで味方にも被害が及ぶ技を味方が使うときに出すとよいが、元々じしんが無効なので恩恵は比較的少なめ。

脚注