Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト
Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテストは、クリーチャーズの主催で2018年より不定期に開催されているポケモンカードゲームのためのイラストレーションを対象としたコンテスト。2018年年末にポケモンカードゲーム イラストグランプリとして始まり、2019年年末に「第2回 ポケモンカードゲーム イラストグランプリ」が開催された。2021年10月に「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト」に名前を変え、日米両国で開催された。2023年10月に開催された「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2024」では、開催国を日本・アメリカ・イギリス・カナダ(ケベック州を除く)・オーストラリア・ニュージーランドの6ヶ国に広げている。
概要
複数のお題となるポケモンから1匹選び、そのポケモンが描かれたイラストを応募する。複数の審査(第1・2回イラストグランプリは2回、イラストコンテスト2022・2024は3回)を経て、総合優勝作品ほか複数の賞が選ばれる。優勝作品についてはプロモーションカードに採用され、配布される。
優勝者だけでなく、応募者の中から公認イラストレーターとしてクリーチャーズから仕事が依頼されることがあるとされており、実際に審査通過者の中から公認イラストレーターが登場している。
テーマ・日程
第1回 ポケモンカードゲーム イラストグランプリは2018年12月17日〜2019年3月31日まで作品を募集していた。テーマは「ポケモンのいる風景」。対象ポケモンはリザードン・ピカチュウ・ヤドン・イーブイ・ミュウツー・ホウオウ・サーナイト・メタグロス・ダークライ・ソルガレオ。4月26日に一次審査結果が、6月8日に(ポケモンジャパンチャンピオンシップス2019において)最終審査結果が発表された。
第2回 ポケモンカードゲーム イラストグランプリは2019年12月9日〜2020年3月31日まで作品を応募していた。テーマは「ポケモンのカッコいい瞬間」。対象ポケモンはリザードン・ピカチュウ・バンギラス・ミロカロス・ルカリオ・ゲノセクト・ヨワシ(たんどくのすがた)・ザシアン(けんのおう)。5月1日に一次審査結果が、7月17日に最終審査結果が発表された。
Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022は2021年10月14日〜2022年1月31日まで作品を応募していた。テーマは「ポケモンの日常(生活)」。対象ポケモンはフシギダネ・リザードン・ピカチュウ・ウインディ・ギャロップ(ガラルのすがた)・ハッサム・ゲッコウガ・ウッウ。4月11日に一次審査結果が、5月12日に二次審査結果が、6月10日に最終審査結果が発表された。
Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2024は2023年10月12日〜2024年1月31日を応募期間としている。テーマは「ポケモンの魅力的な瞬間」で、カードイラスト・exカードイラストの2部門で募集。対象ポケモンはリザードン・ピカチュウ・イーブイ・オーダイル・フライゴン・アブソル・ビッパ・メルメタル・ストリンダー(ハイなすがた)・コライドン(すがたの指定はないが、提示されている資料はかんぜんけいたい)。6月14日に一次審査結果が、7月26日に二次審査結果が、9月22日に最終審査結果が発表された。
審査員
第1回 ポケモンカードゲーム イラストグランプリ
- 石原恒和(ポケモン代表取締役社長)
- 田中宏和(クリーチャーズ代表取締役社長)
- 北野祐司(クリーチャーズ取締役 開発プロデューサー)
- 古閑謙一(クリーチャーズ アートディレクター)
- 有田満弘(公認イラストレーター)
- 斉藤コーキ(公認イラストレーター)
- 姫野かげまる(公認イラストレーター)
第2回 ポケモンカードゲーム イラストグランプリ
- 石原恒和(ポケモン代表取締役社長)
- 田中宏和(クリーチャーズ代表取締役社長)
- 北野祐司(クリーチャーズ取締役 開発プロデューサー)
- 氏家淳子(クリーチャーズ取締役 ポケモンCGスタジオ アートディレクター)
- 古閑謙一(クリーチャーズ アートディレクター)
- ありがひとし(公認イラストレーター)
- 村山竜大(公認イラストレーター)
- 大谷勇太(公認イラストレーター)
Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022
- The Pokémon Company International (TPCi)
- 大久保賢司(代表取締役社長)
- 臼井康洋(カード事業部シニアディレクター)
- Chris Franc(グラフィックデザインディレクター)
- Courtney Kim(プロダクトマーケティングマネージャー)
- 株式会社ポケモン
- 石原恒和(代表取締役社長)
- クリーチャーズ
- 田中宏和(代表取締役社長)
- 北野祐司(常務取締役 開発プロデューサー)
- 氏家淳子(取締役 ポケモンCGスタジオ アートディレクター)
- 岡本康太(シニアプロジェクトマネージャー)
- 古閑謙一(シニアアートディレクター)
- 長屋悟(アートディレクター)
- 齊藤はる(イラストディレクター)
- 諏訪部夏生(イラストチームサブマネージャー)
- 鹿間優希(イラストチームメンバー)
- 荻原彩華(イラストチームメンバー)
- 井出英史(アートデザインチームメンバー)
- 公認イラストレーター
Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2024
- The Pokémon Company International (TPCi)
- 大久保賢司(代表取締役社長)
- 臼井康洋(カード事業部シニアディレクター)
- Kevin Lalli(デザインディレクター)
- Courtney Kim(プロダクトマーケティングシニアマネージャー)
- 株式会社ポケモン
- 石原恒和(代表取締役社長)
- クリーチャーズ
- 北野祐司(代表取締役社長)
- 氏家淳子(取締役 ポケモンCGスタジオ本部 エグゼクティブアートディレクター)
- 長島敦(取締役 ポケモンカード開発本部 エグゼクティブクリエイティブディレクター)
- 岡本康太(シニアプロジェクトマネージャー)
- 塚本啓太(シニアプロジェクトマネージャー)
- 古閑謙一(シニアアートディレクター)
- 長屋悟(アートディレクター)
- 齊藤はる(イラストディレクター)
- 諏訪部夏生(イラストチームサブマネージャー)
- 荻原彩華(イラストチームサブマネージャー)
- 天野祐希(イラストチームメンバー)
- 田村司(イラストチームメンバー)
- 黒島直樹(イラストチームメンバー)
- 井出英史(アートデザインチームメンバー)
- 公認イラストレーター
- 特別審査員
審査結果
第1回 ポケモンカードゲーム イラストグランプリ
賞 | 受賞者 | テーマ | 賞金 | 作品のカード |
---|---|---|---|---|
グランプリ | 西田ユウ | サーナイト | 30万円 | サーナイト (SM-P) |
準グランプリ | さとうなるみ | イーブイ | 10万円 | - |
審査員賞[1] | 倉田理菜 | メタグロス | 5万円 | |
岡谷亜希 | ヤドン | |||
このは | ピカチュウ | |||
北川徹也 | ソルガレオ | |||
ハナフサ エリ | リザードン | |||
ヤドン賞 | ア・メリカ | ヤドン | 不明(応募時設定なし) |
第2回 ポケモンカードゲーム イラストグランプリ
賞 | 受賞者 | テーマ | 賞金 | 作品のカード |
---|---|---|---|---|
グランプリ | 次郎 | リザードン | 30万円 | リザードン (S-P) |
2Dイラスト優秀賞 | 楠木 燦 | ヨワシ(たんどくのすがた) | 10万円 | - |
3Dイラスト優秀賞 | takuyoa | ゲノセクト | 10万円 | |
審査員賞 | ヒダヤト リアンティ | ザシアン(けんのおう) | 5万円 | |
白砂かに | ミロカロス | |||
スズキイオリ | バンギラス | |||
ノズル | ピカチュウ | |||
雉本 ユーヒ | リザードン |
Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022
賞 | 受賞者 | テーマ | 賞金 | 作品のカード |
---|---|---|---|---|
総合優勝作品賞 | REND | ウインディ | $5,000 | ウインディ (S-P) |
日本最優秀作品賞 | カサイタイガ | ゲッコウガ | $3,000 | ゲッコウガ (S-P) |
米国最優秀作品賞 | Julie Hang | フシギダネ | $3,000 | フシギダネ (S-P 337) |
優秀作品賞 | RossDraws | ウインディ | $1,000 | - |
ミンゴ | ピカチュウ | |||
審査員賞 | 矢島 進之介 | ウインディ | $500 | |
Heeyun Chung | ウッウ | |||
Lico | ウッウ | |||
前屋 進 | ギャロップ(ガラルのすがた) | |||
Xous54 | ギャロップ(ガラルのすがた) | |||
Aldo Kcomt | ゲッコウガ | |||
こばやまと | ゲッコウガ | |||
hashi96 | ハッサム | |||
Katkichi | ハッサム | |||
安次郎ユージ | フシギダネ | |||
ぽちのくろ | フシギダネ | |||
白石 貴士 | フシギダネ | |||
近澤 まりな | リザードン | |||
みやのせ なつみ | リザードン | |||
ろんど | リザードン |
Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2024
賞 | 受賞者 | テーマ | 賞金 | 作品のカード |
---|---|---|---|---|
総合最優秀作品賞 | 南 和城 | ピカチュウ | $5,000 | |
カードイラスト 最優秀作品賞 | Acorviart | オーダイル | $3,000 | |
exカードイラスト 最優秀作品賞 | Anderson | ストリンダー (ex) | $3,000 | |
優秀作品賞 | teluna | アブソル | $1,000 | - |
Devin Elle Kurtz | イーブイ | |||
たゆ | オーダイル | |||
Emma Bieber | フライゴン | |||
Royce Li | フライゴン | |||
5ヘルス | メルメタル | |||
審査員賞 | ザコモンスター | アブソル | $500 | - |
中村 藍美 | イーブイ | |||
Alex Braun | オーダイル | |||
Kae | オーダイル | |||
MANAKA | オーダイル | |||
スペアリブ | コライドン | |||
吉山 友雅 | コライドン | |||
Shiho So | ピカチュウ | |||
さとうつぶ | ピカチュウ | |||
美桜 | ビッパ | |||
Kaitlin Jackson | ビッパ | |||
トマトマーケット | ビッパ | |||
MadnessRage | フライゴン | |||
Yotsuba Kei | リザードン | |||
あよ | メルメタル (ex) |
後に公式イラストレーターとなった応募者
- 西田ユウ - 第1回イラストグランプリ グランプリ
- さとうなるみ - 第1回イラストグランプリ 準グランプリ
- ア・メリカ - 第1回 イラストグランプリ ヤドン賞
- 次郎 - 第2回イラストグランプリ グランプリ
- takuyoa - 第2回イラストグランプリ 3Dイラスト優秀賞、第1回イラストグランプリ 一次審査通過
- ヒダヤト・リアンティ - 第2回イラストグランプリ 審査員賞
- REND - 2022総合優勝
- カサイタイガ - 2022日本最優秀作品賞
- Julie Hang - 2022米国最優秀作品賞
- ミンゴ - 2022優秀作品賞
- 前屋進 - 2022審査員賞
- 白石貴士 - 2022審査員賞
- 近澤まりな - 2022審査員賞
- みやのせなつみ - 2022審査員賞
- ろんど - 2022審査員賞
- 南波タケ - 2022 二次審査通過
- サボテリ - 2022 二次審査通過
- まくらたみ - 2022 二次審査通過
- おかちぇけ - 第1回イラストグランプリ 一次審査通過
- teeziro - 第1回イラストグランプリ 一次審査通過
- 二条和水 - 第1回イラストグランプリ 一次審査通過
- 軍島曹一郎 - 第1回イラストグランプリ 一次審査通過
- 古澤あつし - 第1回イラストグランプリ 一次審査通過
- おかゆうや - 第1回イラストグランプリ 一次審査通過
- 雲丹海苔 - 第1,2回イラストグランプリ 一次審査通過
- シブリンガル - 第2回イラストグランプリ 一次審査通過
- にそにそ - 第2回イラストグランプリ 一次審査通過
- さとま - 2022 一次審査通過
- osare - 2022 一次審査通過
- Ligton - 第1回イラストグランプリ 落選
- ごっさん - 第1,2回イラストグランプリ 落選
規約違反による失格
2024年6月14日、クリーチャーズおよびThe Pokémon Company Internationalは「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2024」の一次審査を通過した300作品を発表した。このうち複数の作品について、発表後から生成AIによって生成されたイラストではないかとの疑義が指摘された。また、生成AIによるイラストと疑われた6作品の応募者3名の名前が同じ文字列から始まっている点から、同一人物が生成AIを利用したイラストを複数名義で応募し、そのイラスト群が一次審査を通過したと推測され、SNS上を中心に物議を醸した。コンテストの規定では生成AIの利用を明確に禁止していないものの、応募者はひとりにつき3点までしか応募できないと定められていた[2][3][4]。
同月25日、公式は特設サイトやSNSアカウントにて、一次審査を通過した作品の一部に規約違反が発覚したとする声明を発表し、当該作品を一次審査通過作品から除外し、作品の応募者を失格するとした。規約違反作品を除外して生じた枠には繰り上げにより追加で選出するとした[5][6]。その後、同年7月3日に失格となった作品の除外および繰り上げ対応を行った一次審査通過作品を再発表した[7]。
脚注
- ↑ 応募時は4名とされていたが、5名発表された。
- ↑ Okano (2024年6月25日). "“AI生成”疑惑も―『ポケカ』イラストコンテスト応募者に規約違反があったとして一部の応募を失格へ". インサイド。2024年6月25日閲覧。
- ↑ Hideaki Fujiwara (2024年6月25日). "「ポケモンカードゲーム」公式イラストコンテストにて、“AIによる生成”や“ルール無視の複数投稿”など疑惑の応募作品続出。ルール違反者は失格へ". AUTOMATON。2024年6月25日閲覧。
- ↑ "【ポケカ】イラストコンテスト2024にてルール違反による失格者が出たと公式が声明を発表。AI生成絵による応募を示唆か". ファミ通.com (2024年6月25日)。2024年6月25日閲覧。
- ↑ Pokémon TCG (@PokemonTCG) のポスト、X (Twitter)。2024年6月25日投稿。
- ↑ 【重要なお知らせ】一次通過作品における規約違反について -、Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2024 - PTCGIC2024。2024年6月25日投稿。
- ↑ 【重要なお知らせ】一次審査通過作品の再発表について -、2024年7月3日投稿。