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イギリスにおけるポケモン

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この項目では、イギリスにおけるポケットモンスター (Pokémon) シリーズの展開について説明する。イギリスにおけるポケモン商品の公式展開は、1999年にポケットモンスター 赤・緑の発売およびアニメの放送が行われたことに始まる。

ゲーム

アメリカで発売されたすべてのポケモン関連のゲームは、ピカチュウげんきでちゅうを除きイギリスでも発売されている。加えて、ポケモンショックテトリスおよびバトル&ゲット! ポケモンタイピングDSは北米で未発売であるが、イギリスでは発売されている。イギリスでの発売日はアメリカの発売日より少し遅れる傾向にある。ただし、ポケモンダッシュポケパークWii 〜ピカチュウの大冒険〜ポケットモンスター ブラック・ホワイトは例外でイギリスのほうが早く発売されている。

イギリスで発売されるゲームはイギリス英語に沿った翻訳はされていない。たとえば、イギリスで発売される商品においてもcolorcenterといった単語はcolourcentreに直されてはいない。これは、英語版はアメリカのThe Pokémon Company Internationalが翻訳したもののみしかないことによる。

配布ポケモン

イギリスでの配布ポケモンの配布はときどき行われている。2005年に全国で2日間に渡ってビュー・シネマズ (Vue Cinemas) で行われた"The Hunt for Deoxys"というイベントでは、オーロラチケットポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーンエメラルドに向けて配信された。Wi-Fiイベントの導入によって、近年ではイギリスのプレーヤーも配布ポケモンを入手する機会が増えている。これ以前は、配布ポケモンを得る機会はほとんどなく、ショッピングモールや他の店舗でイベントが開催されるときも、国内のわずかな地域のみでしか行われなかった。第五世代にこの状況は変わり、店舗でのイベントは国内の様々な場所で行われるようになった。

アニメ

Sky1

無印編およびAG編はイギリスの放送局スカイ傘下のSky1で放送された。放送開始日は1999年3月29日。平日朝9時からの放送であった。2005年のシーズン7まですべてのシーズンが放送された。

Sky One Mix

Sky One MixはSky1の姉妹チャンネルであり、Sky1と多くの番組を共有していた。この中にはアニメポケモンも含まれ、不定期に放送された。このチャンネルは後にSky Mixと改称され、最終的にSky2という名前になった。Sky1同様、既にポケモンの放送は行っていない。

ITV1

ポケモンはかつてイギリスの公共放送ITV1でも1999年から2004年まで放送されていた。現在はITVの傘下だが、かつてはカールトン・コミュニケーションズ (Carlton Communications) とグラナダ公開有限会社 (Granada plc)の傘下にあった。ITVはイギリスの地上波で唯一ポケモンを放送した会社である。現在は放送されていないものの、姉妹チャンネルCITVが放送を続けている。もともと2010年6月までen:ITV4と同時放送であったが、ITV4のGMTV2放送ブロックが廃止されたときに、CITVに移った。

CITVが自社のチャンネルを持つ以前は、平日15:30から17:15に放送されていた。1999年に定期放送が開始されてから、シーズン1とシーズン2のアニメが放送された。

GMTVはITV1の朝の放送ブロックである。ポケモンは毎週土曜日8:50から9:25に放送されていた。1999年9月から2003年4月まで、この放送ブロックでシーズン1からシーズン3が放送された。

2004年6月6日、GMTVの'Up on the roof'ブロックで遊戯王トータリー・スパイズ!TMNT2003年シリーズとともに、毎週日曜日の朝からシーズン6の放送が始まった[1]。放送中止となる10月半ば[2]まで、週に1話が放送された。AG編がCITVで放送された2015年初期までで、最後に放送されたエピソードはAG編第20話であった。

SMTV Liveは土曜日9:25から11:30のブロックで放送された生放送エンターテインメント番組であったが、2003年に終了した。この番組により、だれだ?のコーナーは放送されず、代わりに番組の司会者アントとデック (Ant & Dec)のイラストが表示されていた。後のいくつかの放送回では、2人がKanto Pokérapを披露している。

ITV1は、1回のみならず何度か、シリーズ途中でエピソードを飛ばしたり放送を中止している。これらの放送中止は、放送1週間前のTVガイドで告知されている。

ポケモンはかつて2度放送中止されている。1度はCITVでシーズン2放送中、もう1度はGMTVでシーズン6が始まってからである。いずれのシーズンもその後ITV1では放送されていない。

カートゥーン ネットワーク TOO

カートゥーン ネットワーク TOO (Cartoon Network TOO, 省略してCN Too) はカートゥーン ネットワーク UKの子チャンネルであった。名前の通り、カートゥーン ネットワークおよびTOONAMIの両方で放送された番組が含まれている。

正式にはTOONAMIとして知られるこのチャンネルは、ポケモン・クロニクルズ (Pokémon Chronicles) が世界で最初に放送されるチャンネルであった。CN TOOとカートゥーン ネットワークはシーズン8,9,10をイギリスで初めて放送し、またシーズン3から始まる過去のシーズンを徐々に放送していった。このチャンネルで初めて放送された最後のシーズンはシーズン10で、シーズン11以降はディズニーXDでの放送となった。CN TOOは2010年後半まで、ディズニーXDに放送が移った後も、過去のシーズンの再放送を行っていた。

チャンネルは2014年4月1日に終了している。

CITV

現在、ITV傘下のイギリスのデジタルテレビ放送局であるCITVでアニメポケモンは放送されている。CITVは、親チャンネルであるITV1のかつての放送ブロックと名前を同じくしている。このチャンネルは、イギリスのほとんどのデジタルテレビで視聴可能である。また、ウェブサイトを通じてストリーミング再生も可能である。現在イギリスのテレビで最初にエピソードを放送するチャンネルである。

シーズン9からシーズン14の最初の14話までのすべてのアニメのエピソードを吹き替えて放送しており、これらはまた、ITV1でも同時放送されている。また、DP編の4つの映画やポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊 (アニメ)も放送している。

2012年10月から、シーズン15のエピソードを週末の朝の時間帯において放送している。2013年3月19日から、日曜日の朝にシーズン16のエピソードを2話連続で放送している。CITVで放送されたエピソードは、たいてい数ヶ月後にディズニーXDで再放送される。

2014年4月5日、シーズン17の放送を開始。ポケットモンスター THE ORIGIN全4話が2014年5月27日から30日にかけて朝7時35分に放送された。2015年4月6日、週に1回シーズン18の放送を開始。2016年4月9日、シーズン19の放送を開始。この中で、ポケットモンスター XY 特別編 最強メガシンカ・結晶塔の帝王 ENTEIの放送および光輪の超魔神 フーパの再放送が行われている。

現在、毎週土曜日午後12時に新しいエピソードを放送している。

加えて、ITVはITVプレイヤー[3]と呼ばれるサービスを提供しており、オンラインで番組を視聴可能することができる。これにはアニメポケモンといったCITVの番組も含まれている。視聴可能なポケモンのエピソード一覧はこのページ で確認可能。

ディズニーXD

ディズニーXDはかつてジェティックスとして知られていたチャンネルで、カートゥーン ネットワークの後を継いでシーズン11以降を放送していた。このチャンネルは、ディズニーXDにリニューアルされた後も、シーズン17で放送を終えるまでアニメポケモンのケーブルテレビおよび衛星放送の主要放送局であった。リニューアル前後のいずれでも、その運営中にディアルガVSパルキアVSダークライから神速のゲノセクト ミュウツー覚醒までの劇場版ポケットモンスターを放送していた。

劇場版ポケットモンスター

劇場で上映された最初の3作品では、ポケモンカードゲームのプロモーションカードがアメリカ同様配布された。ミュウツーの逆襲はイースターの学校休日にあわせて2000年4月14日に上映が始まった。幻のポケモン ルギア爆誕は2000年12月22日、結晶塔の帝王 ENTEIは2001年4月6日に上映が始まっている。これらの作品は後にVHSまたはDVDとして発売されている。

その後のすべての劇場版は、不定期に放映・発売されている。セレビィ 時を超えた遭遇水の都の護神 ラティアスとラティオスはそれぞれ2003年と2005年に直接DVDとして発売されている。七夜の願い星 ジラーチパラマウント映画から2006年にDVDが発売されている。2006年にはミュウと波導の勇者 ルカリオポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィがカートゥーン ネットワークで放送されたが、2015年になってようやくiTunesで発売された。2008年にはNetwork DistributingからディアルガVSパルキアVSダークライのDVDが発売された。ギラティナと氷空の花束 シェイミ以降の映画はすべて、アメリカから少し遅れてCITVおよびディズニーXDのチャンネルでテレビ放送されている。2012年には、アメリカでの発売に7年遅れて、裂空の訪問者 デオキシスのDVDが発売された。

加えて、ミュウツー! 我ハココニ在リ(日本国外では直接ビデオ作品として発売されたアニメ)がイギリスでもVHSとして発売されている。DVD版はなぜか発売されていない。

ストリーミング

イギリスを含む多くの国で利用可能な会費制オンデマンドサービスのネットフリックスがアニメポケモンを取り扱うことが発表されている。2014年3月1日より、シーズン1およびシーズン14のエピソードおよびビクティニと黒き英雄 ゼクロムビクティニと白き英雄 レシラムが利用可能となった。アニメポケモンはAmazonビデオでも利用可能である。

漫画

ポケモンの漫画はVIZメディアによって英語に翻訳されイギリスで販売されている。主な作品にはポケットモンスターダイヤモンド・パール物語 ポケモンDPポケットモンスターSPECIALがある。

ポケモンカードゲーム

ポケモンカードゲームは、人気は失われつつあるものの、現在でもイギリスで発売されている。

当初発売されたとき、ポケモンのゲームがイギリスの子供たちに大流行していた。多くの他の国同様、トレーディングカードゲームはほとんどの学校で禁止された。いくつかの学校では、トレーディングカードに関する生徒間の争いが起きたことにより禁止された。ポケモンカードゲームの流行は、遊戯王などの流行に取って代わられたことで廃れていった。

その他商品

イギリスでは、主なデパートチェーンで発売されたぬいぐるみなど、アメリカで購入可能な商品と同じものがいくつか発売されている。一方、ファストフード店でのおまけは、映画の上映終了にともなってなくなった。ポケモン・アドバンスド・アクション・カード (Pokémon Advanced Action Cards)など、イギリスを含むヨーロッパで販売されているものの、北米では販売されていないコレクトアイテムもある。ポケモンの人気は衰えつつあるものの、GAMEW・H・スミスといった小売店で商品が見受けられる。

ポケモン・デイリー・エクスプレス CDロム (Pokémon Daily Express CD-ROM) というプロモーションCDロムがイギリスの新聞社デイリー・エクスプレスから2001年に発売されている。これはCDプレイヤーで再生すると、50.Grindが歌うGotta Catch 'Em Allが流れる。コンピュータで開くと、デスクトップの壁紙やミュージックビデオといった追加特典を受け取ることができる。

ポケモン・オフィシャル・マガジン (Pokémon Official Magazine) は2004年からイギリスで発売されている雑誌。年4回発売スケジュールを知らせるために発行されたものの、2巻発行後に販売不振で打ち切りとなっている。2013年2月、ポケモン・オフィシャル・マガジンが復刊し、年13回の発行を予定していることがFuture Publishingから発表された。しかし、これも13巻の発行後に打ち切りとなっている。2017年3月29日に再度復刊した。ポケット・ワールドという雑誌もイギリスで出版されたが、これはポケモン以外のいくつかの「モンスターを主題としたキャラクター作品」も扱うものとなっている。

リサ・コートニーというイギリスのポケモンのファンは、ポケモン関連商品を世界一多く持っているとして、ギネス世界記録に登録されている[4]

イベント

2006年、ポケモン10周年を記念して、イギリス8都市のツアーが開催された。10種類の特別なポケモン(リザードン (10ANNIV)ピカチュウ (10ANNIV)フリーザー (10ANNIV)ライコウ (10ANNIV)エンテイ (10ANNIV)スイクン (10ANNIV)ルギア (10ANNIV)ホウオウ (10ANNIV)ラティアス (10ANNIV)ラティオス (10ANNIV))が配布された。これらのポケモンはその年の初めにNintendo of Europeが行った人気投票によって選ばれた。その他、ポケモンカードゲーム・トレーディングフィギュア・アニメ放送などのイベントが行われた。

日付 場所
2006年10月14,15日 サウサンプトン、ウェスト・キー
2006年10月21,22日 マンチェスター、トラフォード・センター
2006年10月23,24日 ニューカッスル、メトロ・センター
2006年10月26,27日 ロンドン、レークサイド
2006年10月28,29日 カーディフ、キャピトル
2006年11月4,5日 グラスゴー、ブキャナン・ギャラリーズ
2006年11月11,12日 ミルトン・キーンズ、センター
2006年11月18,19日 バーミンガム、ブル・リング

備考

脚注

外部リンク