ファイアロー/対戦
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ファイアローの歴史
第六世代
こだわりハチマキを持たせたいじっぱりファイアローのはやてのつばさによる先制ブレイブバードが第六世代という時代の対戦環境を物語るものとなり、これが全ポケモンの耐久調整の指標となった。特にちょうのまいやりゅうのまいを積んで上から叩こうとするエースアタッカーには滅法強く、大流行したウルガモスやキノガッサを抑制するためにデザインされていた。更にいたずらごころのエルフーンも自身の素早さによって抜けるため、かなり使い勝手がよいと言える。一方で通常特性のほのおのからだは自身の耐久力が低くほとんど採用されなかった。
PGLレーティングバトル統計データを見れば分かるとおり、XYリーグ、ORASリーグ共にブレイブバード、フレアドライブは技としては確定で、とんぼがえり、おにび、はねやすめ、つるぎのまいから残りの2枠を選択するのが一般的であった。持ち物はこだわりハチマキがメインであった。使用率に関してはXYリーグシングルバトルでは3位以内の常連であり、ORASリーグシングルバトルでは1位をガブリアスに、2位をガルーラに、3位をゲンガーに譲って自身はほぼ4位が定位置であった。ただ、依然としていたずらごころ持ちは環境の主力級であったため、素早さに全振りしないとけしんボルトロスに足を掬われる場合もあった。
この世代ではかくとうを始めとするひこう弱点持ちを始めとしたファイアローを受けられないポケモンが実用外扱いされ、第五世代のトップメタの一角にあったローブシンやズルズキンがこの世代になって環境外に転落したほどであった。ファイアローを対面で倒せるというだけで実用性を評価されるという異常事態が発生しており、イワパレスやマグカルゴでさえファイアロー対策になるというだけで評価されるあたり環境のアンバランスさが分かるであろう。ドラゴンといわの組合せのガチゴラスも苦手である。
XY期のシングルバトルでは素早さ実数値を最速ガブリアス抜きの170に調整しつつHPと防御に厚く努力値を振ったゴツゴツメット型がよく使われ、甚だしくはわんぱく物理耐久特化型まで登場した。 ORASリーグシングルバトルではシーズン10以降ウォッシュロトムを受けられる特殊耐久に特化したしんちょう型がメジャーの一角となった。このしんちょう特殊耐久型はずぶとい物理耐久型のスイクンを起点にできる代物であった。カバルドンはHPに厚く振ったファイアローに苦慮するようになり、攻撃無振りわんぱく個体のがんせきふうじ程度では落とせなくなったため耐久調整破りのためにいわなだれ、甚だしくはストーンエッジを採用した型まで登場した。
ダブルバトルではエルフーンに強いおいかぜ要因として需要が高く、XYリーグシーズン1\1、シーズン2では使用率3位を、シーズン3からシーズン7までは2位を記録。ORASリーグではシーズン7で3位、シーズン8からシーズン9では4位とトップメタの活躍をしていたが、シーズン10からシーズン13まで10位台前半と低迷していた、ところがシーズン14とシーズン15は3位、シーズン16とシーズン17は6位と持ち直した。ORASリーグにおいて途中で数を減らしたのは雨パが流行した影響だと見られ、準伝説の高種族値による制圧に押された面もあった。この世代のダブルバトルでは素早さを最速エルフーン抜きまで削ってその分を耐久に回す型もそこそこ存在した。
カロスダブルではフレアドライブと異なり反動ダメージの無いオーバーヒートを採用することで場持ちを改善した両刀型が注目された。
週刊ファミ通2014年4月24日号のインタビューで森本茂樹は「つい先日、社内大会を実施したばかりなのですが、そこに参加したポケモンを数えてみると、ファイアローがいちばん多かったですね」と発言していた[1]。
第七世代
はやてのつばさの弱体化、優先度+1以上の技の対策の蔓延により、環境から姿を消した。USUMリーグではおにび、ちょうはつによるようき最速の起点型として細々と利用されるポジションとなり、持ち物はヒコウZが主流になった。
一応JCS2017(アローラダブル)オンライン予選シニアカテゴリ25位の使用率を記録している。はやてのつばさ+おいかぜがいたずらごころ、サイコメイカーに引っ掛からない強力な動きであるのが使用率を伸ばしたその要因であると思われる。他にも、ファストガード、ちょうはつなどダブルバトルでよく使われる技に恵まれており、アローラダブルで使用率を伸ばした。
JCS2019(GSダブル)ライブ大会ベスト32進出者中1人がエントリーしていた。
第八世代
ダウンロードコンテンツ『鎧の孤島』で追加された。ダイジェットを獲得したことにより、ブレイブバードの反動を消してはやてのつばさを維持しながらビートダウンするということもできるようになった。はやてのつばさが解除されても、十分ダイジェットを積めば優先度ではなく純粋な素早さで相手の上を取ることができる。また、反動がない物理飛行技であるダブルウイングを修得した。
ダルマモードガラルヒヒダルマを除けば『鎧の孤島』期に使用可能なほのおポケモンの中で最速という差別化点も存在する。
この世代でぼうふうを獲得しているため、特殊型もまともに育成できるようになった。命中率が低く、晴れ状態だとさらに下がってしまうため、本来得意なはずの晴れパと相性が悪くなるのが難点。逆に本来苦手なはずの雨パとの相性が良くなる。
ただ、セキタンザンなどの無理対面も存在するため過信は禁物。
ポリゴン2で相手のダイマックスターンを枯らせてから控えのファイアローのおにびとはねやすめも活かしてサイクルを回し、弱った相手をゴリランダーのグラススライダーで一掃するパーティーが鎧の孤島環境に存在する。
ダブルバトルでははやてのつばさ+おいかぜという個性があり、同じく優先度により上からおいかぜを放てるエルフーンと異なり攻撃性能が高いことから需要が伸び、シーズン8では使用率25位を記録。エルフーンを含む使用率上位ポケモンが使用禁止となったシーズン10,11では使用率2位,1位と環境最上位ポケモンとなった。その後の冠の雪原環境では使用率は50~100の間を推移している。
『ポケモン日本一決定戦2020』王者決定戦ジュニアカテゴリ優勝パーティにはオボンのみはやてのつばさおいかぜきりばらいサポーター型のファイアローがエントリーされていた。
これらのことから、第六世代ほどでは無くとも、第七世代に比べればかなり境遇は良くなったことになる。
一般的な育成論
数少ないほのお・ひこうタイプのポケモン。同タイプのリザードンやファイヤー、めらめらスタイルのオドリドリ、ホウオウ(ホウオウはランダムマッチに出場不可能)と比べると、素早さが抜きんでている。ただ、他はほぼ平凡な能力を持つ。
第六世代で猛威を振るい極めて高い採用率を誇っていたためか、はやてのつばさがHPが満タンの時しか適用されなくなり、ブレイブバードやフレアドライブを一度使うだけでとくせいを活かせなくなったため大幅に弱体化した。さらに先制ではねやすめを出す戦法も使えなくなった。サイコフィールドなど、先制技を封じる方法が多様化してきたこともそれに拍車をかけている。一応、ヒコウZを持たせてブレイブバードを元にしたファイナルダイブクラッシュを使用すれば威力190の技を先制で出すことが可能である。とはいえ安定性は高くないので、とくせいにほのおのからだを採用する例も増えてきた。