カセキ
カセキ(かせき、化石)は、アイテムの総称。
概要
第一世代から登場するアイテムで、カセキ再生マシンのある場所で、そのカセキに対応したポケモンに戻してくれる。新しいカセキが追加されるときは2種類同時に追加されることが多く、そのうちどちらかのソフトではどちらか1つしか手に入らないことが多い。
対戦でポケモンに持たせても特に効果はないが、なげつけると威力100の攻撃となる。
これによって入手できるポケモンは、かせきポケモンと一括りに呼ばれることが多い。また、ガチゴラスの図鑑説明文によると、完全な再現は不可能とのことで、これらのポケモンが普通に生息していた大昔には、若干異なった姿をしていた可能性がある。
公式では「カセキポケモン」と呼称される。
各ソフトにおけるカセキ
- 第一世代
- 全てのカセキはたいせつなもの扱いで、かいのカセキとこうらのカセキはどちらか一方を一度しか入手することができない。
- 第二世代
- 一切登場しない。
- ルビー・サファイア
- ツメのカセキとねっこのカセキのどちらか一つを一度だけ入手できる。
- ファイアレッド・リーフグリーン
- 入手できるものや条件は第一世代と同様。
- エメラルド
- ルビー・サファイアとカセキの入手場所が変わっている。当初より入手できるのは片方のみだが、殿堂入り後に選ばなかった方のカセキも入手できる。
- ダイヤモンド・パール・プラチナ
- この世代よりたいせつなもの扱いではなくなった。それにともないちかつうろで制限なく入手することができる。特にぜんこくずかん入手後になると大量に入手できるようになる。詳しくは後述。
- ハートゴールド・ソウルシルバー
- アルフのいせきまたはだんがいのどうくつ(殿堂入り後)でいわくだきをすることで各ソフトにつき3種類ずつ(ハートゴールド: かいのカセキ・ツメのカセキ、ソウルシルバー: こうらのカセキ・ねっこのカセキ、共通: ひみつのコハク)のカセキが複数入手できる。
- ブラック・ホワイト
- ふたのカセキとはねのカセキはどちらか一方を一度しか入手することができないが、初回エンディング後にネジやまにてこれら以外の7種類のカセキが一日一個ランダムでもらえる。
- ブラック2・ホワイト2
- ブラック・ホワイトの条件に加えて、ジョインアベニューの古道具屋でも手に入ることがある。ふたのカセキとはねのカセキも例外ではない。
- バージョン限定フェスミッションでも入手できる。入手できるものはフェスミッションのタイトルにより異なる。
- X・Y
- かがやきのどうくつでアゴのカセキかヒレのカセキを二者択一でもらえるほか、洞窟内でいわくだきをすることで第五世代以前が初出のカセキを入手できる。ただし殿堂入り前にいわくだきで入手できるのはひみつのコハクのみ(X: 第三世代初出のカセキ、Y: 第一世代初出のカセキ、共通: それ以外のカセキ)。
- オメガルビー・アルファサファイア
- ツメのカセキとねっこのカセキはソフト単体で手に入るのはどちらか1つのみ。第五世代以前が初出のカセキはマボロシのばしょでいわくだきをすることで入手できる(オメガルビー: こうらのカセキ・たてのカセキ・はねのカセキ、アルファサファイア: かいのカセキ、ずがいのカセキ、ふたのカセキ、共通: ひみつのコハク)。
- サン・ムーン
- 新規のカセキは登場しないが、サンではずがいのカセキとふたのカセキ、ムーンではたてのカセキとはねのカセキがコニコシティで購入できる。データ自体は存在するのでウルトラサン・ウルトラムーンで入手したカセキを持ち込むことも可能。
- ウルトラサン・ウルトラムーン
- コニコシティで買える化石の種類が増えたほか、ポケリゾートのどきどきリゾートでも手に入るようになった。
- Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
- 第一世代やFRLGと同様の場所の他、ハナダのどうくつで無制限に入手できるようになった。
- ソード・シールド
- この世代ではおたから扱い。
- 6ばんどうろで、ソードではカセキのクビナガ×2、シールドではカセキのサカナ×2が拾える。
- ラテラルタウンのポケモンセンターで、ソードではカセキのトリ×2、シールドではカセキのリュウ×2が貰える。
- この他ハシノマ原っぱの穴掘り兄弟がカセキを掘り当てることがある。入手確率はバージョンにより異なり、上記確定入手できる2種がそのバージョンで出やすいカセキになる。
- 特定のレイドバトルでドロップすることがある。せっちゅうけいこくの記事を参照。
- ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
- ちかつうろが地下大洞窟になっており、タマとの交換レートが異なる他は基本的にダイヤモンド・パールと同様。
- ソード・シールドと同じく、アイテムとしてはおたから扱い。
- Pokémon LEGENDS アルセウス
- 一切登場しない。ズガイドス系列とタテトプス系列が直接時空の歪みで出現する。
- スカーレット・バイオレット
- 一切登場しない。
種類
初出世代 | カセキ | ポケモン |
---|---|---|
第一世代 | かいのカセキ | オムナイト |
こうらのカセキ | カブト | |
ひみつのコハク | プテラ | |
第三世代 | ねっこのカセキ | リリーラ |
ツメのカセキ | アノプス | |
第四世代 | ずがいのカセキ | ズガイドス |
たてのカセキ | タテトプス | |
第五世代 | ふたのカセキ | プロトーガ |
はねのカセキ | アーケン | |
第六世代 | アゴのカセキ | チゴラス |
ヒレのカセキ | アマルス | |
第八世代 | カセキのトリ+カセキのリュウ | パッチラゴン |
カセキのトリ+カセキのクビナガ | パッチルドン | |
カセキのサカナ+カセキのリュウ | ウオノラゴン | |
カセキのサカナ+カセキのクビナガ | ウオチルドン |
再生場所
- カントー地方
- グレンタウンのポケモンけんきゅうじょ (第一世代・第三世代・ピカブイ)
- ニビシティのニビかがくはくぶつかん (第四世代)
- ジョウト地方
- なし
- ホウエン地方
- カナズミシティのデボンコーポレーション
- シンオウ地方
- クロガネシティのクロガネたんこうはくぶつかん
- イッシュ地方
- シッポウシティのシッポウはくぶつかん
- カロス地方
- コウジンタウンのカセキけんきゅうじょ
- アローラ地方
- アーカラじまの8ばんどうろ(化石復元所)
- ガラル地方
- 6ばんどうろ(ウカッツ)
- ヒスイ地方
- なし
ちかつうろにおけるカセキ
全国図鑑入手前は出現する確率が低く集めるには向かないが、入手後は他のアイテムと同程度の確率で出現するようになる。
カセキをほった回数はちかつうろでのトレーナーカードに記録され、100回を超えるとミスター・グッズからあかいすいしょうが貰える。この回数はきちょうなホネを掘った時もカウントされるが、きちょうなホネはポケモンに復元することはできない。
カセキ名 | 交換してもらえるタマ | ダイヤモンド | パール |
---|---|---|---|
かいのカセキ | あおタマ30〜50 | ○ | △ |
こうらのカセキ | みどりタマ30〜50 | △ | ○ |
ねっこのカセキ | みどりタマ30〜50 | △ | ○ |
ツメのカセキ | あおタマ30〜50 | ○ | △ |
ずがいのカセキ | みどりタマ30〜50 | ◎ | × |
たてのカセキ | あおタマ30〜50 | × | ◎ |
ひみつのコハク | こんごうダマ30〜50 | □ | □ |
- ◎…良く出る
- ○…出にくい
- □…なかなか出ない
- △…ほとんど出ない
- ×…出ない
プラチナでは、IDが奇数だとダイヤモンドと同じになり、偶数だとパールと同じになる。
地下大洞窟におけるカセキ
地下大洞窟ではちかつうろと同じく、カセキほりで入手できることがある。
ずがいのカセキとたてのカセキは最初から入手できるが、それ以外のカセキはやりのはしらのイベント後に入手できるようになる。
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールにおけるカセキの入手可否・入手しやすさはダイヤモンド・パールに準じる。
入手可否早見表
一切登場しない第二世代、LEGENDS アルセウス、SVおよび、上述したDPtとBDSPは省略。
B1/B2、W1/W2はブラック2・ホワイト2における古道具屋のROM(ブラック版とブラック2版、ホワイト版とホワイト2版ではカセキは共通なのでこのように記載する)。
カセキ名 | 第一世代 FRLG |
RS | E | HG | SS | BW | B1/B2 | W1/W2 | X | Y | OR | AS | S | M | USUM | ピカブイ | Sw | Sh |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
かいのカセキ | △ | - | - | ○ | × | ○ | ○ | × | × | ○ | × | ○ | × | × | ○ | ○ | × | × |
こうらのカセキ | △ | - | - | × | ○ | ○ | × | ○ | × | ○ | ○ | × | × | × | ○ | ○ | × | × |
ひみつのコハク | ○ | - | - | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | ○ | × | × |
ねっこのカセキ | - | △ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × | △ | △ | × | × | ○ | - | × | × |
ツメのカセキ | - | △ | ○ | ○ | × | ○ | × | ○ | ○ | × | △ | △ | × | × | ○ | - | × | × |
ずがいのカセキ | - | - | - | × | × | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | ○ | - | - | - |
たてのカセキ | - | - | - | × | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | - | - | - |
はねのカセキ | - | - | - | - | - | △ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | - | × | × |
ふたのカセキ | - | - | - | - | - | △ | × | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | ○ | - | × | × |
アゴのカセキ | - | - | - | - | - | - | - | - | △ | △ | × | × | × | × | ○ | - | × | × |
ヒレのカセキ | - | - | - | - | - | - | - | - | △ | △ | × | × | × | × | ○ | - | × | × |
カセキのトリ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ○ | □ |
カセキのサカナ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | □ | ○ |
カセキのリュウ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | □ | ○ |
カセキのクビナガ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ○ | □ |
- 凡例
- ○:入手可
- △:二者択一で入手可
- □:低確率で入手可
- ×:入手不可(通信入手は可)
- -:データが存在しない
ポケモンカードゲームにおけるカセキ
カセキとそこから復元されるポケモンについて、各シリーズで扱いが異なる。
ポケットモンスターカードゲームではなにかの化石というトレーナーカードとして登場。トレーナーカードであるがHPが設定されポケモンとして場に出すことができる。オムナイト・カブト・プテラはこのカードから進化する1進化ポケモンとなっている(したがって、オムスター・カブトプスは2進化ポケモン)。ポケモンカード★neoではルール上の変更はなく、なにかの化石から進化するポケモンを直接たねポケモンとして場に出すたまごの化石というトレーナーカードが収録された。
ポケモンカードeでは引き続きオムナイト・カブト・プテラは「なにかの化石」から進化するポケモンとされたが、なにかの化石自体は再録されなかった。代わりにちていのかせきというたねポケモンのカードが登場し、これらのポケモンを重ねて進化できた。
ポケモンカードゲームADVではリリーラ・アノプスはそれぞれねっこの化石・ツメの化石から進化する1進化ポケモンとして登場したが、オムナイト・カブト・プテラは引き続き「なにかの化石」から進化するポケモンとされた。このシリーズではなにかの化石も再録されている。第7シリーズポケモンカードゲームでも扱いは同様で、なにかの化石・ねっこの化石・ツメの化石が再録された。また、山札・手札からこれらのポケモンを直接たねポケモンとして場に出すホロンの化石が収録された。
ポケモンカードゲームDPでは、ズガイドス・タテトプスがそれぞれずがいの化石・たての化石から進化する1進化ポケモンとして登場。また、オムナイト・カブト・プテラもそれぞれかいの化石・こうらの化石・ひみつのコハクから進化するポケモンに変更され、それぞれのカセキのカードが収録された。ポケモンカードゲームDPtについても同様であった。
ポケモンカードゲームLEGENDではカセキおよびカセキから復元されるポケモンが1枚も実装されなかったが、ルール上の変更はなかった。
ポケモンカードゲームBWでは復元されるポケモンは1進化ポケモンではなく復元ポケモンという新しい種類に分類され、対応するカセキのグッズの効果で場に出すことができるカードとされた。また、復元ポケモンから進化するポケモンは1進化ポケモンとされた。ひみつのコハク プテラ・ねっこの化石 リリーラ・はねの化石・ふたの化石が復元ポケモンを場に出すトレーナーのカードとして収録された。
ポケモンカードゲームXYでも復元ポケモンのルールが維持された。かいの化石 オムナイト・こうらの化石 カブト・ツメの化石 アノプス・アゴの化石・ヒレの化石が収録された。
ポケモンカードゲーム サン&ムーンでは復元ポケモンは実装されなくなり、再び復元されるポケモンは1進化ポケモンとして登場するようになった。また、ポケモンの種類によらずなぞの化石から進化するポケモンとされた。
ポケモンカードゲーム ソード&シールドでは、新規ポケモンのカセキを組み合わせて復元される部分は特に再現されず、いずれもめずらしい化石から進化する1進化ポケモンとして登場した。
マンガにおけるカセキ
ポケットモンスターSPECIALにおけるカセキ
ポケモンの化石という表記で第23話に初登場した。
グレン島(第26話での読みがなは「グレンとう」)にあるカツラの研究所に、太古ポケモンの化石を復元し元の姿に戻す『携帯獣(ポケモン)化石復元理論』という冊子と、復元に使う装置がある。
備考
- 第七世代までの全てのカセキポケモンはいわタイプを持ち、タマゴみはっけん以外のタマゴグループに属し、性別が両方存在する。
- ガラル地方ではなぜか上半身(カセキのトリ・カセキのサカナ)のみか、下半身(カセキのリュウ・カセキのクビナガ)のみのカセキしか発見されておらず、対になるパーツが存在しない。復活させるときは上半身と下半身別々のパーツを使って合体させることになる。また、本作のカセキポケモンは全てタマゴみはっけんグループである。
- また、第七世代までは「○○のカセキ」という名称であったがソード・シールドでは「カセキの○○」という逆の表記になっている。
- 復元時は必ずモンスターボールに入った状態となるため、オシャレボールを選択することは不可能であり、第七世代まではボールを選択できる手段が大きく限られていた。
- 第八世代でのカンムリせつげんにおいて、第四世代を除く化石ポケモン全般が普通に野生やマックスレイドバトルで出現するため、こちらでは自由にボールを選択可能。
- Pokémon LEGENDS アルセウス(LA) で捕獲したズガイドス系列・タテトプス系列をPokémon HOMEに預けて、HOME上で確認するか(LAと連動中を除く)、他のソフトに転送すると、ストレンジボールになる。
各言語版での名称
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外部リンク
関連項目
- ポケモン化石博物館 - 2021年より開催されている企画展。
- キャラパキ ポケモン発掘チョコ - 2022年にバンダイから発売された菓子。
- カセキメラ - 第八世代に登場した化石ポケモンの俗称。