バクーダ/対戦
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このページは、バクーダの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。メガバクーダについても記述する。
バクーダの歴史
第三世代
この世代では高火力低耐久の両刀アタッカーが数多く登場したが、バクーダもその1体である。メインウエポンとしてはオーバーヒート、じしんなど、当時としては攻撃に回れば十分な火力を出せた。しかしみずタイプが強化されたこの世代では、下手すれば全く刺さらず返り討ちに遭う事態になってしまった。通常環境でもギャラドスとの並びで敵の物理攻撃の勢いを削ぎつつ自身も超火力を叩き出し、ひらいしんガラガラでギャラドスを守る「ガラドス」が厄介であり、活躍はなかった。そうでなくともじしん弱点の素早さ40族というのが素早さいたちごっこ型のカビゴンに努力値配分を歪められやすい存在であり、この点でも恵まれなかった。
ポケモンコロシアムでタマゴグループがりくじょうのポケモン達の救世主であるドーブルが解禁されたが、ロクなタマゴ技を持たないバクーダは相対的に弱体化。
第四世代
特殊の新たなメインウエポンとしてだいちのちから、通常特性としてハードロックを獲得し、タマゴわざとしてはあくび、ねっぷうを覚えるようになった。トリックルームでサポートしての運用もこの世代から成立し、鈍足のバクーダには願ったり叶ったりの強化であった。ただ、ガブリアスやゴウカザルのトップメタ進出など、この頃からバクーダの火力がメリットとして相対的に薄れた。一方で霰パの成立などこおりタイプが大幅強化を受けており、対戦でも相手によっては強いと言える面を持つようになった。
プラチナ期にはダブルバトルでよく使われる全体技ねっぷう、じしん、いわなだれをすべて使用でき、そのうち2つを一致で使えるという聞こえの良い状況が成り立ったが、みず4倍弱点は如何ともし難かった。プラチナの教え技によってアクアテールが普及し、ゴウカザル対策のついでにバクーダが倒されるようになるなど、安心できないものもあった。
第五世代
タマゴわざしてアイアンヘッドを獲得、隠れ特性としてはいかりのつぼを獲得するが、大幅に火力や一貫性が高まった訳でもなく特性はハードロックが必須レベルであり替えが効かないため、実質的な強化が特になかったと言える点では第四世代よりも相対的にはさらに弱体化。サザンドラ、オノノクスの登場などドラゴンタイプの大幅強化、種族値のインフレなど、バクーダのスペックでは厳しくなる場面が益々目立つように。トップメタのウォッシュロトムに弱かったのも難点であった。あめふらしニョロトノの登場による雨パの台頭も向い風。
BW2でレベルアップ技としてのろいを獲得したが、流行していたみず技を受ければ一たまりもない上に素の防御が微妙なので対戦では候補外。
第六世代
メガシンカの獲得によって対戦でもそこそこ利用価値が生まれた。タマゴ技として獲得したせいちょうも晴パと相性が良く、さらに晴れとハードロックの複合によって4倍弱点のみずタイプにある程度強気に出られるようになった。とはいえこの世代から大幅強化を受けたマリルリなど天敵も存在していた。PGLレーティングバトル統計データを見るとシングルバトルでもORAS発売前でまだメガシンカを獲得していないシーズンではテンプレが出来上がっていなかったようにうかがえ、採用率の高い技はストーンエッジやじしんなど物理に寄っていたが、メガシンカ登場により明確に特殊攻撃に特化するようになってからは、だいちのちから、だいもんじ、めざめるパワー、げんしのちからという主流技構成が出来上がった。メガシンカ獲得後のレーティングバトルでは火力を出しつつトリパとの相性を高めるという理由でれいせいが主流となり、攻撃の数値に下降補正をかけるひかえめも割合を伸ばした。ORASリーグトリプルバトルではシーズン7からシーズン10にかけて使用率20位台後半に付け、同リーグ同バトルではふんか要員として利用されていた。
WCS2015環境では海外勢を中心にバクーダ軸のトリパが使用されており、当時の海外勢におけるのシェアとしてはメガメタグロス軸のスタンパに次ぎ2番手であった。ユキノオー、メガバクーダ、クレセリア、ハリテヤマ、トリトドン、シビルドンという構築がメインであり、エースをメガデンリュウやメガヤドランに挿げ替える派生形も見られた。
第七世代
トップメタと呼べるほど採用率を伸ばしたギャラドス、カプ・レヒレ、あめふらしを獲得して雨パの再興をもたらしたペリッパーなど、この世代ではこれまでにない向かい風が吹いた。
それでも2018年5月に開催されたポケモンジャパンチャンピオンシップス2018予選ジュニアカテゴリでは使用率28位を記録。
2018年8月にはバルドルの寄稿記事でメガバクーダ軸のダブルバトル仕様のトリパが紹介された。この寄稿記事ではねっぷうの命中不安、トリックルームへの依存度の高さ、ふんかが自分のHP依存というデメリットを持つことなど、欠点も紹介されていた[1]。
一般的な育成論
攻撃と特攻が高く、耐久は並程度、素早さは低い。みずタイプが4倍弱点なのが痛い。特性ハードロックをしても防げないことが多い。ふんかを習得できるので特殊アタッカーとしての育成が多数。しかしだいばくはつも習得できるので物理アタッカーでも問題ない。
候補となる物理技は、じしん、ストーンエッジ、だいばくはつ、じわれなど。特殊技はオーバーヒート、だいもんじ、ソーラービーム(天候がにほんばれ状態のとき)、だいちのちからなど。
いずれにせよ素早さが低いのでロックカットを使うか、まひやトリックルームのサポートが必須となる。
メガバクーダ
オメガルビー・アルファサファイアにて登場したメガシンカ形態。低い素早さがさらに下がるが、他の能力値が大きく上昇している。特に特攻の伸びが大きい。
特性はちからずく。この特性の効果を受けられる技が特殊技に偏っているため、主力ではだいちのちから、だいもんじなどといった技で特性も含め高い火力が得られる。特性対象外ではあるがふんかを覚えされても良い。シングルの場合、HP満タン時の火力は特性対象のだいもんじを上回る。
ダブルバトルでは相手への全体攻撃技であるねっぷうが活き、必須級。ここではシングルバトル以上にトリックルームのサポート下で利用しやすくなるため非常に便利。
すばやさがシュバルゴ、ナットレイ並に低いため、トリックルームのサポートも効果的だが、耐久力も大きく伸びるためサポートなしでも十分に戦っていける。ただしみずタイプ4倍弱点には注意したい。
脚注
- ↑ ポケモンWCSチャンプが教える!ポケモンダブルバトル200%必勝講座 第6回 コロコロオンライン 2018.08.23 (2020年9月13日)