エレキブル/対戦
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このページは、エレキブルの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。
エレキブルの歴史
第四世代
一致物理メインウエポンが威力75のかみなりパンチ止まりであり、特性でんきエンジンの発動条件が限定的であった上、物理耐久は低めであったため、シングルバトルのアタッカーとしてはやや不向きであった。一方で、当時はダブルバトルで現役であったギャラドスを特性とタイプによって守るという役割を与えられた。といっても、物理型がメインのエレキブルは雨状態でかみなりが必中になるというメリットを持つ雨パとはアンチシナジー。
第五世代
念願のメインウエポンとしてワイルドボルトを獲得。他にはローキック、じならしを、ボルトチェンジ、うちおとす、きあいパンチ、アームハンマーなどを獲得し、主にサブウエポンやサポート技を獲得した形になる。
じしん、ワイルドボルト、れいとうパンチ、ほのおのパンチでほぼ現在のエレキブルとなる。
でんきエンジンアタッカーとしてはより洗練された種族値を持つゼブライカに立場を譲ったが、隠れ特性やるきによってキノガッサ対策をできるようになった。
トリプルバトルではバンギラスにけたぐりという十分な打点を持ち、モロバレルのキノコのほうしにやるきで対処できたことから、一定の需要があった。
第六世代
プラズマシャワー、エレキフィールドを獲得。でんきタイプの仕様変更によってまひが無効になったが、これはでんじはによってでんきエンジンが発動しなくなったことを意味するため、一長一短であった。第四世代と変わらずガブリアスを始めとするじめんタイプのアタッカーには弱かったが、ファイアロー、ボーマンダ、トゲキッスなどひこうタイプの多くが活躍していた環境であったため、特にサイクル戦を重視するプレイヤーにはそこそこ有効なポケモンではあった。
PGLレーティングバトル統計データからは、れいとうパンチによる役割破壊やじしんによる火力に重きを置いていたことが分かり、いじっぱりorようきこだわりスカーフ型のサイクルを重視した物理アタッカーがメインであることがうかがえた。
第七世代
カプ・コケコとデンジュモクという強力なでんきタイプのアタッカーが登場し、さらにスカーフカプ・テテフを中心にスカーフ型が蔓延したため、カプ・テテフと同速のエレキブルに関してはスカーフ型が廃れた。
第八世代
冠の雪原で追加。
でんきエンジンを持つため、パッチラゴンのでんげきくちばしだけを意識すれば優秀。しかし物理寄りの環境においてエレキブルの物理耐久は非常に心許ない。耐久無振りであれば火力アイテム無しようきパッチラゴンのげきりんで確定1発である。
一般的な育成論
特性のでんきエンジンによりでんきタイプの技のダメージを受けず、さらに素早さを上げつつ交代で出すことができる。耐久力に特別優れているわけではないので、この特性は有効に活用したいところ。ダブルバトル、トリプルバトルではほうでんを持つポケモンと相性がいい。また、ギャラドスなどでんきタイプが4倍弱点となるみず・ひこう複合タイプのポケモンとはエレキブルの弱点であるじめんと相互に弱点を補い合えるため非常に相性がいい。
物理技ではワイルドボルト・かみなりパンチ・クロスチョップ・じしん・れいとうパンチが採用されやすい。ほのおのパンチは技スペースと後述の理由よりいま一つで、でんきタイプのメインウエポン、じしん、れいとうパンチがエレキブルのテンプレ技候補である以上、仮に相手がこれを覚えさせている場合はフルアタック構成であると判断することが無難。ナットレイやハッサムをピンポイントで攻撃できる程度か。第五世代で登場したワイルドボルトも候補のひとつだが、反動ダメージが気になる場合はかみなりパンチでもいいだろう。
ステータス面では攻撃の方が高いが、でんき・ほのおタイプの技を撃つ対象となるポケモンは特殊耐久に劣る傾向があり、また威力100以上の物理技が少ないので物理一本では火力不足に陥りやすい。そのため、耐久を落とした性格にし、10まんボルト・かみなり・かえんほうしゃと言った特殊技も採用される。威力の関係から前述の技は、努力値を振り込んだ場合かみなりパンチ・ワイルドボルト・ほのおのパンチよりも技の威力×ステータスの値が高くなる。ほかにもラグラージ・カバルドンなど物理耐久に勝るポケモンを落とすために、めざめるパワーのくさタイプが採用される場合もある。第七世代でZワザが登場したことにより1回限りなら物理技も火力不足を解消できるようになり、有用性が上がった。
物理技のみを揃えた場合、前述によって一部のポケモンの突破が困難になるが、逆にそれらのポケモンが来ない場合は物理技のみで十分に活躍できる。それらのポケモンがパーティーで突破可能か、または間接的に崩すことが可能か否かなどを考慮し、物理のみで固めるか特殊技を混ぜるかを決めると良い。
隠れ特性はねむり状態を防げるやるきだが、元の特性のでんきエンジンそのものが優秀すぎるため、同じ特性を持つブーバーンと比べると使い勝手は微妙なところである。ただ、でんきタイプのみでの構成(いわゆる電気統一)など、でんきタイプの技を呼びづらいパーティの場合はこの特性を採用することもある。
能力はエレブーから進化した時に比べ、すばやさが落ちている。100を下回っているため抜ける相手には注意。特にガブリアスを抜けなくなったのは痛い。