旅パ
旅パ(たびパ)は、ストーリークリアを目的に組まれるパーティのこと。「旅」と「パーティ」の合成語。
概要
ストーリークリア、すなわち殿堂入りをするために組まれるパーティのこと。そのため、殿堂入り後は対戦向けのポケモンに入れ替えられることが多い。しかし中にはストーリーを共に進めていくにつれて愛着がわき、そのポケモンの努力値を振り直したりわざを整えたりして対戦に使うトレーナーも存在する。
構想時からある程度ポケモンが決まっている対戦パとは違い、ストーリー中に捕まえたポケモンを取捨選択することで自然に組まれていくことが多い。#組み方も参照のこと。
旅パの特徴
旅パには以下の特徴が挙げられる。
- 御三家がパーティの中心である
- もちろん御三家が中心でないこともあるが、意識的に他のポケモンに経験値をあげたりしない限り基本的に御三家がレベルが突出する。ただし、ストーリーに登場する敵ポケモンとあまりにも相性が悪い場合、御三家が採用されないことも起こりうる(チコリータなど)。
- 覚えているわざは威力よりもPP・命中率重視
- 威力が低くてもレベル差での圧倒が可能なストーリーでは、PP、またPPを無駄に消費しないように命中率も重視される。
- 捕獲要員が存在することも(第六世代までは秘伝要員も)。
- 第六世代までのストーリーではひでんわざが必要であるため。ストーリー上ひでんわざがいあいぎりしか必要のないブラック・ホワイトでも、隅々まで回り切るには他のわざも必要なため作られることが多い。
- 秘伝要員がいない旅パの場合も、ひでんわざを覚えているポケモンがいる。
組み方
基本的には、捕獲の必要がない御三家が中心となる。ジョウト地方におけるチコリータなど相性が悪い場合もあるが、御三家は序盤から終盤まで使いやすいと言える。
それ以外では、序盤鳥ポケモンが入ることがある。ひこうタイプはタイプ相性上有利なことも多いためである。
(また、第六世代まではひでんわざとしてそらをとぶも使える。序盤ノーマルと言われるポケモンが入ることもあり、その場合は秘伝要員になることが多い。)
その他、ジムや悪の組織幹部といった、中ボスを倒しやすいパーティにすることも意識されやすい。タイプをバランスよくするといいが、それが難しい場合には、弱点が被らないようにするといいと思われる。そうしなければ、いわゆる中ボスで詰まりやすい。
ポケモンリーグ挑戦時は、ジムを勝ち抜いたパーティでそのまま行くことが多いが、どうしても難しい場合は、伝説のポケモンや幻のポケモンが入ることがある。
旅パに使われやすいポケモン
冒険用ポケモン考察・カントー編、冒険用ポケモン考察・ジョウト編、冒険用ポケモン考察・ホウエン編、冒険用ポケモン考察・シンオウ編、冒険用ポケモン考察・イッシュ編、冒険用ポケモン考察・カロス編、冒険用ポケモン考察・アローラ編、冒険用ポケモン考察・ガラル編、冒険用ポケモン考察・ヒスイ編、冒険用ポケモン考察・パルデア編も参照。
- 御三家 - 捕獲せずに使用できるため、使用率が高い。
- 序盤鳥ポケモン - 第六世代まではそらをとぶ要員にされることが多い。
- 序盤ノーマルポケモン - 第六世代までは秘伝要員にされることが多い。
- でんきタイプのポケモン - 第六世代まではフラッシュを覚える種族が多いので秘伝要員にされることもある。
- みずタイプのポケモン - 第六世代まではなみのり・たきのぼり・ダイビングを覚えるので使われやすい。
対戦における旅パ
個体値、努力値、性格を全く気にしていないことが多いので、殿堂入り後すぐにそのパーティで対戦しても使い勝手が悪いことが多い。
第六世代までは旅パを対戦で使うのは難しいとされていたが、第七世代ですごいとっくんが、第八世代でミントが登場したことにより旅パのポケモンを対戦で使うことも十分可能になった。他にもロメのみなどで努力値をリセットしてから振り直したり、預かり屋やピクニックででタマゴわざを後天的に習得させることもできる。第九世代ではすごいとっくんを使用できるまでのレベルが下がり、必要な道具も店で購入可能になったため、さらに使いやすくなった。各種ミントも店で購入できる。
ネットワーク対戦においては、旅パで使用されそうなポケモンのみで構成し相手を油断させる「旅パもどき」(「旅パ偽装」とも)という応用例も存在する。