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ヨノワール/対戦

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このページは、ヨノワールの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

ヨノワールの歴史

第四世代

高い耐久力を活かしておにびやトリックルームで味方をサポートするポケモンとして活躍していたが、純粋な耐久型としての運用は耐性や種族値がそれほど洗練されているわけではないことから当時から盛んでもなかった。WCS2009都道府県予選では36大会終了時点で14に上るカテゴリーB準優勝以上の実績を残している。

ダブルバトルではカビゴンが相方としてメジャーであった。味方のカビゴンのじばくの巻き添えを受けないことは当然のこと、はらだいこを積んで爆発的に上昇したカビゴンの攻撃ランク補正じこあんじでコピーしてかげうちで上から相手を叩くバトル運びも強力であった。

シングルバトルで物理型として使う場合、多くのサブの威力が微妙であったため、メガトンキックまで候補に挙がることもあった。

第五世代

サマヨールしんかのきせきによって耐久型として開花したことで、耐久アタッカーや補助型として運用してこそでないとサマヨールとの差別化は不可能になった。新規のゴーストタイプの耐久型としてはデスカーンが登場しており、ヨノワールの通常特性プレッシャーが超遅効性であることもあって、サマヨールの強化云々を抜きにしても耐久型としては厳しくなった。耐久型ミラーマッチとしてはポイズンヒールによる受けループ型が成立したグライオンの存在が痛く、その対面では一方的に削られてひんしに追い込まれるケースも想定されるように。

第六世代

隠れ特性のおみとおしが解禁され、登場時特性でアドバンテージを取ることができるようになったため、即効性に欠けるというヨノワールの欠点はある程度解消された。持ち物としてとつげきチョッキが登場し、新技としてグロウパンチまとわりつくくろいきりないしょばなしを獲得。おにびの命中率仕様変更による強化、たたりめの威力上方修正、ゴーストタイプのワザのはがねタイプに対する相性仕様見直しなどいろいろ恩恵を受けているが、はたきおとすの強化は一点ながらかなりの逆風といえるだろう。

PGLレーティングバトル統計データからは、XYリーグシングルバトルにおいてはかげうちれいとうパンチじしんおにびを主流技構成としており、ダブルバトルではトリックルームいたみわけいわなだれが人気を呼んでいることがうかがえる。持ち物はシングルバトルではとつげきチョッキたべのこしたつじんのおびが需要を集め、ダブルバトルではメンタルハーブが母数を伸ばしていることがうかがえる。性格はシングルバトルだと火力を伸ばすためのいじっぱりゆうかん、ダブルバトルだトリパとのシナジーを高めると共にシングルバトルと比べて低速な対戦にマッチした耐久ベースとするためになまいきのんきが割合を伸ばした。ORASリーグではじしんおにびいわなだれトリックルームという技構成が主流化し、トリックルーム下でやけどひるみによるアドバンテージを稼ぐ運用法が主体であったとうかがえる。

第七世代

Zワザの登場によって火力指数の不足を補うことが可能になり、SMリーグシングルバトルシーズン2ではジメンZ型が34.8%を記録。それでも、この世代では概ねの傾向としてトリックルームおきみやげちょうはつを中心とした起点型が人気を呼び、耐久アタッカー型は廃れた。Zワザ型にははたきおとすを無効化できるというサマヨールとの明確な差別化点が存在するため、元々うらみとプレッシャーにシナジーが存在することもあって純粋な耐久型のヨノワールにサマヨールが持たない十分なメリットが与えられるに至った。ただ、サイクル戦全盛の環境の中では汎用性や対応力を高めるなら複合タイプ持ちが適しており、ゴースト単タイプというだけで攻守両面で損をしてしまっている感がある。

世代末期のUSUMリーグダブルバトルでは、トリックルームを展開してから味方のはらだいこピッピを対象にじこあんじを使う「ヨノワピッピ」が一定数使われた。同じくじこあんじができる上に耐性も技範囲もより優秀なミミッキュではなく敢えてゴースト単タイプとそれほど恵まれたタイプではないヨノワールを使う理由としては、トリパに向いた素早さライン、おみとおしで安全にコンボを行うチャンスを見極めることができること、フェアリー複合ではないためはがねが一貫しないこと、などが挙がる。

第八世代

シングルバトル環境でよく使われるゴーストはミミッキュドラパルトギルガルドにほぼ集約されており、単に枠がない状況は第七世代と同じ。

ダウンロードコンテンツ『鎧の孤島』で教え技としてポルターガイストを獲得。初登場のDPから14年越しの高火力ゴースト技の獲得となった。

一般的な育成論

耐久に重きのあるポケモン。サマヨールに比べると攻撃が上がった以外は大して変わらない。おにびを覚えることや、カイリキーヘラクロスなど物理攻撃に優れるポケモンに相性面で有利なことから、物理耐久に特化させることが多い。その場合は特性のプレッシャーも活きる。ただ、プレッシャーはPP削りにはなるが、一撃必殺技の内ハサミギロチンつのドリルが無効のヨノワールにとって相手の一撃必殺技による運ゲー成功を抑止するというメリットは元々耐性があるという意味で機能しづらい。

攻撃技はじしんほのおのパンチれいとうパンチかみなりパンチやタイプ一致であり優先度が高いかげうちなどが採用される。物理耐久を過信せず、相手にすることを想定しているポケモンの弱点を突ける技を覚えさえ、素早く倒せるようにしておきたい。すばやさが低いため、しっぺがえしを使うのもよし、トリックルームを使い速攻で攻撃するのもよし。ただし、シャドークローは覚えない。 補助技はおにびを筆頭にいたみわけあやしいひかりおきみやげなどが採用される。おにびの汎用性が高いため、他の補助技はスペースの関係上あまり採用されない。

持ち物のしんかのきせきが登場して以来耐久型は進化前のサマヨールに任せることが多くなったため、最近では防御に努力値を振らず、攻撃に努力値を振るケースが多くなった。特に3体戦や見せ合い3体戦など使用ポケモンの数が少ない試合でその傾向が強まるようだ。

第六世代では、隠れ特性としておみとおしが追加された。相手の持ち物を判別することによって立ち回りを変えることができる。トリックと合わせ、相手の持ち物を判別した上でデメリットアイテムを押し付けることもできる。