アグノム/対戦
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このページは、アグノムの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。
アグノムの歴史
第四世代
極めて広い技範囲、準速で最速100族と同速になる俊足、だいばくはつによる駄目押しなどから、速攻型としてこの世代の環境で活躍。特にWCS地区予選2008ではアグノムを採用したパーティの入賞実績が多く、秋田県予選優勝、徳島県予選優勝などが記録されている。ただ、マニューラに対しては先手を取られて一致で弱点を突かれるため、注意が必要であった。プラチナでほのおのパンチ、れいとうパンチ、かみなりパンチ、しねんのずつき、トリック、さわぐを教え技として獲得し、特に三色パンチとしねんのずつきの獲得によって物理型としての道が開けた。
第五世代
アクロバット、サイコショックを獲得。後者は特殊耐久型、特にラッキーへの解答としては優秀である。一方、ウルガモスなどのちょうのまい型アタッカーやオノノクスなどのりゅうのまい型アタッカーなど、アグノムの長所である素早さを上回る手段を持つポケモンが環境に増えたため、この点では第四世代より弱体化。だいばくはつの仕様弱体化も向い風。単純な速攻だけでは旨味が薄くなったため、サポートも交えた型が増えた。BW後期からBW2序盤には最速こだわりスカーフ型のバンギラスが流行しており、素早さ実数値186のそのバンギラスに対しては最速アグノムの実数値183では役割をほぼ遂行できなかった。BW2環境ではレーティングバトル全体でトリック型が流行し、受けループの増加によるしんかのきせきラッキーの蔓延が見られたため、サイコショック、かえんほうしゃ、トリック、めざめるパワー(こおり)という環境を広く見ることができる主流技構成が固まった感があったが、これは裏を返せば技範囲が広いという割にはやることが決まり切っていたということの表れであった。
第六世代
とつげきチョッキの登場で特殊アタッカー全般に逆風が吹き荒れ、元々一致メインウエポンではなく技範囲でアドバンテージを稼いでいたアグノムにとってこれは死活問題となった。ギルガルドの登場によって、ギルガルドのかげうちで確定2発となる耐久面の脆さが浮き彫りとなった。
PGLレーティングバトル統計データからは、ステルスロック、リフレクター、ひかりのかべでパーティの始動役を務めつつ、特殊技で攻めたりだいばくはつで退場したりする運用法が一般的であったとうかがえる。不一致サブウエポンはギルガルドを攻めるためのかえんほうしゃやだいもんじが好まれた。性格は速度を優先したおくびょうが、持ち物は低耐久を補うきあいのタスキが好まれた。ORASリーグでは、ステルスロック、サイコキネシス、かえんほうしゃ、だいばくはつorでんじはという構成が主流化しつつあった。
単体では微妙な立場になってしまったが、アグノムにとっての大の苦手であるギルガルドと第五世代で特に活躍していたサザンドラとの相性補完コンビ「サザンガルド」に一貫性を持つガブリアス、バシャーモ、ウルガモス、マリルリに対してアグノムを加えることで一貫性を立つことができる相性補完トリオ「サザンガルドアグノム」が成立。同じような相性補完はアグノムではなくクレセリアでもできるが、この「サザンガルドアグノム」は攻撃性が高いのが売りである。
第七世代
エスパータイプの速攻型としてはカプ・テテフが登場しており、火力やタイプの優秀さでエスパー枠としてはアグノムを圧倒する事態となった。アグノムにも20高い素早さの種族値やはがねタイプへの役割破壊となるだいもんじという差別化点はあるが、アグノムのタイプや特性がどれも攻撃性に欠けることもあって、アグノムの立場は第六世代よりも悪くなった。一応だいばくはつ、ステルスロックが明確な差別化点となっている。単体構成としてはZクリスタル型が流行するようになった。一方で、目の上のたんこぶとなったカプ・テテフは相性補完要因としてもアグノムを押しのけて「サザンガルドテテフ」を形成、「サザンガルドアグノム」はすっかり廃れた。
USUM期後半のシングルバトルではマンムーで起点を作り、アグノムを特殊抜きエースとして動かし、メガボーマンダを物理抜きエースとして利用する「アグノムマンダマンムー」がそこそこ使われた。
世代末期にはアグノムをじめん、かくとうに対して繰り出し、バンギラスでアグノムの苦手なゴースト、あくを受ける「アグノムバンギ」が比較的流行した。アグノムに関してはステルスロック起点型、わるだくみアタッカー型などが存在し、バンギラスにしてもとつげきチョッキサイクル型、りゅうのまい抜きエース型などがあるため、一口に「アグノムバンギ」といっても読みづらい面が目立っていった。
一般的な育成論
湖の三妖精の一。攻撃・特攻・素早さが非常に高く、耐久面が低め。特殊アタッカー型がメジャーだが、攻撃も高いので特殊寄りの両刀も見受けられる。
特殊技ベースの場合は、メインウェポンならサイコキネシスやサイコショック、サブウェポンでは10まんボルト、かみなり、かえんほうしゃ、だいもんじ、くさむすび、エナジーボール、シャドーボール、シグナルビームなどから選びたい。エスパータイプの中では珍しくほのおタイプの技を取得できるため、はがねタイプが相手でも有利に戦える。ただし、エムリットと違いれいとうビームなどこおりタイプの特殊技は取得できない。ドラゴンタイプの対策も視野に入れるならこおりタイプのめざめるパワーも欲しいところだが、準伝説のため、乱数調整をしない限り厳選は大変難しい。
一方で物理型をベースにする場合はしねんのずつきをメインウェポンとし、サブウェポンはかみなりパンチ、ほのおのパンチ、れいとうパンチ、アクロバットなどを推奨。こちらはこおりタイプの技も取得できるので、物理だけでなく両刀での採用率も高い。
特殊型を採用する場合、補助技にわるだくみを入れておくのもよい。一度積めばかなりの火力が見込める。因みに、浮いているエスパーでわるだくみを使えるのはアグノムのみである。
とんぼがえりで相手にダメージを与えつつ控えに交代したり、リフレクター、ひかりのかべで後続をサポートする型も見られる。第五世代に入ってから威力は落ちたものの、だいばくはつで大ダメージを与えて後続に任せるのもあり。