アゲハント/対戦
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アゲハントの歴史
第三世代
攻撃と特攻がバタフリーよりも高いとはいえ、攻撃よりも特攻が高いのは共通してその特攻では種族値の差が10しかなかった。要するに無駄に攻撃だけが高いということだが、その攻撃も決して高い値ではない。
更にとくせいもバタフリーは優秀なふくがんに対してアゲハントはむしのしらせであり、当時むしタイプは全て物理わざな上にむしタイプ最高威力のわざがめざめるパワーを除けば威力60のぎんいろのかぜと心許なかった。
攻撃よりも高い特攻を活かすならわざはギガドレインやサイコキネシスがあるが、これはバタフリーも全く同じで、登場時点でバタフリーのほぼ下位互換であった。
耐久型として技がそれなりに揃っていたドクケイルに対して、アタッカーとしても起点としても利用できるわざが当時はこれと云って存在しなかった。
第四世代
わざの分類が各わざごとに変わった革命を受けて、自身のタイプであるむしタイプとひこうタイプを特殊わざで繰り出せるようになった。
とはいえ、むしタイプならばレベルアップでむしのさざめきと優秀なわざを覚えられる一方で、ひこうタイプのわざはプラチナの教えわざでようやく覚えられるエアカッターと、極めて心許ない限りだった。
サブウエポンとしてエナジーボールやシャドーボールを獲得。わざマシンとしてとんぼがえりを獲得し、単体性能の低さをサイクル戦でカバーすることは可能になった。
とは言えこれらわざを覚えられるのはバタフリーも全く同じな上、バタフリー共々同じ複合タイプならかそくとさいみんじゅつ、高い特攻を活かして環境でも活躍していたメガヤンマを使った方が無難であり、第三世代と同じく立場は厳しかった。
第五世代
ちょうのまいにより積みアタッカーとしての道が開け、エレキネットの獲得により起点としてのわざがそれなりに揃った。
しかしこの世代ではウルガモス、ペンドラー、アギルダーなど新規の強力なむしポケモンが登場しており、結果としてアゲハントは採用される機会を奪われてしまった。
アゲハントで行う必要性があるかはさておき、ちょうのまいやアクロバットを覚えさせ、ひこうのジュエルを持たせる型も見られた。
第六世代
PGL統計を見る限りにおいては、敢えてレート戦で使用するとしたらエレキネットやしびれごなでの起点作りやちょうのまいによる積みアタッカーが実際の対戦では主流の様子。
リーグやシーズンにもよるが奇襲性を高めるためのメロメロが採用率上位に入ることもある。
メガシンカやファイアローが横行するこの世代ではあまりにも耐久性能が低い故にはねやすめやあさのひざしといった回復技の採用率はベスト10以内に入らないシーズンが殆どで、回復技が搭載されるなら最大回復量の多いあさのひざしが優先。
第七世代
アメモースの種族値上方修正によって、強いて言えば10上回る攻撃の種族値を除いてアメモースの下位互換となった。
また、VC版第一世代、第二世代の発売以降は、バタフリーがどくばり、すいとる、とぎすます以外のアゲハントが覚えるわざを全て習得してしまう事態となり、スペシャルバトルでは完全下位互換と言うべき存在となった。
それこそ、差別化するならとうそうしん奇襲型を検討せざるを得ないほどである。
USUMリーグシングルバトルシーズン16では統計データ不足によってPGLのデータが非表示になった。
一般的な育成論
序盤で手に入るむしタイプのポケモン。似たポジションのバタフリーと比べると、ねむりごなを習得できないなど劣る点が多い。サポート技にも乏しく、使いこなすのは難しい。
ビビヨンのほぼ下位互換となったバタフリーとは実用内の技としてはとぎすますでしか差別化できず、タイプも被る。
バタフリーより10高い特攻の種族値によって事実上のバタフリーの完全下位互換になることを避けている点を除いて、能力値による差別化点は存在しない。
特攻がややあるので特殊アタッカーになることができるか。しびれごなで相手を抑制し、あさのひざしかはねやすめで回復。相手が行動できなかった隙をついて攻撃したい。
攻撃わざとしてはむしのさざめき、エナジーボール、サイコキネシス、とんぼがえりなど。アタッカーになったとしてもメガヤンマには劣る。
とくせいに関しては、むしのしらせで他の同複合タイプと差別化できるポケモンではないため、とうそうしんを採用して奇襲性を上げるべきである。
ちょうのまい1回を積んだおくびょうアゲハントがとうそうしん発動下でめざめるパワー(じめん)を打つと、HPに努力値を252振って特防に努力値を4振った耐久無補正の同性ヒードランを確定1発にできる。
上位互換となるアメモースでは同じちょうのまい1積みではこれができないが、無論同性の相手が選出されるように工夫する必要があり、異性を相手にせざるを得ない場合は更にダメージが落ちる。