シャドウポケモン
シャドウポケモン(英: Shadow Pokémon)は、Pokémon GOに登場するポケモン。ライトポケモン(英: Purified Pokémon)についてもここで述べる。
概要
GOロケット団によって、本来の力以上に強化されたポケモン。目が赤色になっており、紫色のオーラを放っている。GOロケット団とのバトルに勝つとシャドウポケモンを捕獲し、リトレーンによって白いオーラを放つライトポケモンにすることができる。
スペシャルアタックのやつあたりはシャドウポケモン、おんがえしはライトポケモンのそれぞれ専用わざとなっており、進化しても引き継がれる。一度なんらかの方法で忘れさせると、進化したりすごいわざマシンスペシャルを使用したりしても再び覚えさせることはできない。
特徴
ウィロー博士とキャンデラの分析によると、シャドウポケモンはGOロケット団によって本来ポケモンが持っている以上の力を無理やり引き出されて苦しんでいる。シャドウポケモンは目が赤く、紫の炎のよう形のオーラを放っている。
GOロケット団がバトルで使用するシャドウポケモンはプレイヤーのトレーナーレベルに応じてCPは高くなっていく。特にこうげきが大幅に上がっており、通常の強化を行ったポケモンよりCPがはるかに高い。バトル中に使うわざはそのポケモンが現在覚えられるスペシャルアタックの中からランダムで決まる(やつあたりは使用しない)。GOロケット団とのバトル中のシャドウポケモンについてはGOロケット団#使用ポケモンの記事を参照。
バトルに負けたGOロケット団はバトルで使っていたシャドウポケモンのうち1匹を残して立ち去り、プレイヤーは残ったシャドウポケモンのゲットチャレンジに挑戦できる(詳細はGOロケット団#ゲットチャレンジの記事を参照)。バトルの1匹目で出てきたポケモンのゲットチャレンジになることが多い。
シャドウポケモンはシャドウレイドでボスポケモンとしても登場し、勝利するとゲットチャレンジで捕獲できる(レイドバトル#ゲットチャレンジの記事も参照)。
ゲットチャレンジにおけるシャドウポケモンは以下の特徴を持つ。
- 威嚇の頻度が高い。
- 被捕獲度は通常のポケモンと同じ。
- 以下のシャドウポケモンは色違いになる可能性がある。
- GOロケット団リーダーが残したポケモン
- ムサシ・コジロウが残したポケモン(アーボ、ドガース、ストライク、カイロス)
- GOロケット団のしたっぱが残したポケモンのうち、GOロケット団リーダーが残すポケモンに含まれていたことがあるポケモン[注 1]
- 強化レベルと個体値は以下の表の様に決まる。
GOロケット団とのバトル後 | シャドウレイド後 | ||
---|---|---|---|
強化レベル | 通常 | 8 | 20 |
天候ブーストあり | 13 | 25 | |
個体値 | 0~15の範囲でランダムに決まる (通常の野生ポケモンと同様) |
6~15の範囲でランダムに決まる |
捕獲したシャドウポケモンは以下の特徴を持つ。
- スペシャルアタックとしてやつあたりを覚えていて、進化させてもやつあたりを引き継ぐ。
- わざマシンスペシャルを使用して別のわざに置き換えることが原則的にできない。
- 特定のイベント中に限りやつあたりをわざマシンスペシャルを用いて変更できる。
- 2020年3月7日の「Team GO Rocket global take-over」イベントにおけるポケストップのGOロケット団占拠ミニイベント開催時間内(日本・韓国・イタリアでは開催中止)
- 2020年7月12日の「GOロケット団イベント」におけるポケストップのGOロケット団占拠ミニイベント開催時間内
- 2020年7月26日の「Pokémon GO Fest 2020」2日目のイベント開催時間内
- 2020年12月11日の「ウパーに注意!」イベント開催時間内
- 2021年2月28日の「レイドバトル・デイ」開催時間内
- 2021年5月18日-25日の「フェアリーレジェンドY」パート1イベント開催期間内
- 2021年11月9日-14日の「光のフェスティバル」イベント後半(GOロケット団占拠イベント開始後)
- 2022年1月24日-30日の「はつでんしょ」イベント後半(GOロケット団占拠イベント期間)
- 2022年4月3日-7日の「GOロケット団占拠」イベント開催期間内
- 2022年7月9日-10日の「バトルウィークエンド」イベント開催期間内
- 2022年11月14日-17日の「くいしんぼうイベント」後半(GOロケット団占拠イベント期間)
- 2023年2月1日-5日の「でんきタイプポケモンイベント」後半(GOロケット団占拠イベント期間)
- 2023年3月25日-29日の「元気にGOだ!」イベント後半(GOロケット団占拠イベント期間)
- 2023年6月21日-25日の「ナイト&デイ」イベント後半(GOロケット団占拠イベント期間)
- 2023年10月26日-31日の「Pokémon GO ハロウィン」パート2イベント期間内(GOロケット団占拠イベント期間)
- 2024年1月27日-2月1日の「盗まれた宝」イベント開催期間内
- 2024年3月27日-31日の「ワールド・オブ・ワンダーズ:占拠」イベント開催期間内
- 特定のイベント中に限りやつあたりをわざマシンスペシャルを用いて変更できる。
- 技の開放は可能であり、2つ目のスペシャルアタックとして通常の技を覚えられる。
- コミュニティ・デイなど、進化させることで特別なスペシャルアタックを覚えられるイベントでも、進化後はやつあたりを覚えたままになる。
- 技開放をしていたとしても、進化させた際に特別なスペシャルアタックを覚えさせることはできず、通常覚えられるスペシャルアタックから選ばれる。
- わざマシンスペシャルを使用して別のわざに置き換えることが原則的にできない。
- シャドウボーナスとして攻撃力が6/5倍(1.2倍)になるが、防御力が5/6倍(約0.83倍)[注 2]され受けるダメージも増える。ただし、CPには変化を及ぼさない。シャドウボーナスは2020年3月3日のアップデートで導入された[1]。
- フレンドと交換できない(2019年7月26日以降)。
- GOパークやPokémon HOMEに転送できない。
- 強化や開放をする際に必要なポケモンのアメとほしのすなが通常の1.2倍になる(2020年3月2日までは3倍だった[1])。
- メガシンカ対応ポケモンであってもメガシンカできない。
リトレーン
シャドウポケモンは、ウィロー博士が発見したリトレーン(英: Purify)と呼ばれる方法で救い出すことができる。リトレーンされたポケモンはライトポケモンと呼ばれ、助けてもらった恩を返そうとして強くなることをブランシェが突き止めた。
リトレーンには一定数のほしのすなとポケモンのアメ(種族によって数は異なる)を使う必要がある。シャドウポケモンをリトレーンするためのコストは相棒ポケモンがアメを獲得するために必要な歩く距離に比例する[注 3]。きぜつしているポケモンもリトレーンできる。リトレーンにより最大HPが上がった場合は現在HPも0ではなくなりきぜつから回復する。
ライトポケモンの見た目は通常のポケモンと同じだが、水面の輝きのような形の白いオーラを放っている。ライトポケモンは以下の特徴を持つ。
- リトレーン直後の強化レベルは25である(トレーナーレベルが25に満たない場合は、トレーナーレベルと同じになる)。
- 捕獲時の個体値から、HP、攻撃、防御の値がそれぞれ2ずつ上昇する(最大値は15)。
- リトレーン後に1つ目のスペシャルアタックがおんがえしに変化する。
- 進化してもおんがえしを覚えたまま。
- おんがえしはわざマシンスペシャルで変更可能。コミュニティ・デイなどで進化させて特別なスペシャルアタックに変更することも可能。
- リトレーン前にやつあたりを別のわざに変更していた場合もおんがえしに変化する。
- フレンドと交換できる(特別な交換となる)。
- GOパークには転送できない。
- Pokémon HOMEに転送できる。転送後は通常のポケモンと同じ扱いになる。
- 強化・進化する際に必要なポケモンのアメとほしのすなが0.9倍になる。
- わざ開放をする際に必要なポケモンのアメとほしのすなが0.8倍になる。
- メガシンカできる。メガシンカ中は白いオーラがなくなるが、メガシンカが解除されると再び発現する。
シャドウポケモン・APEX
特殊なシャドウポケモンとして、シャドウポケモン・APEXが登場する。通常のシャドウポケモンとは異なり、スペシャルアタックでやつあたりを覚えていない。代わりに専用技を覚えており、リトレーンでライトポケモンになると技が別の専用技に変化する。
→詳細はシャドウポケモン・APEXの記事を参照。
シャドウポケモン一覧
シャドウポケモン一覧の記事を参照。
過去の仕様
- 2019年7月26日のアップデートで以下の変更が行われた。
- 2019年8月1日のアップデートでリトレーンのコストが以下の様に変更された。
ポケモン | コスト(変更前) | コスト(変更後) | ||
---|---|---|---|---|
ほしのすな | アメ | ほしのすな | アメ | |
2000 | 2 | 1000 | 1 | |
2000 | 2 | 3000 | 3 | |
5000 | 5 | 3000 | 3 | |
10000 | 10 | 5000 | 5 |
- 2019年11月7日のアップデートより以前はシャドウポケモンの捕獲時の強化レベルは1-5(天候ブースト時は6-10)だった。アップデート後は一律で強化レベル8(天候ブースト時は13)に変更された。
- 2020年3月3日のアップデートで以下の変更が行われた[1]。
- シャドウポケモンの強化・開放に必要なコストが通常の3倍→1.2倍に変更された。
- シャドウボーナスが導入された。
- 2021年9月21日のアップデートで、捕獲中にシャドウポケモンの周りに表示される円の色が捕獲率に応じて変わるようになった。
- アップデート以前は、シャドウポケモンの周りに表示される円の色はシャドウポケモンの種類に関わらず一律で被捕獲度5として計算されて決定されていた。そのため、通常のポケモンのように円の色で捕獲率を推測することができなかった。
備考
- シャドウポケモン・ライトポケモンは通常のポケモンと同様、ジムへ配置して防衛させられ、トレーナーバトルに繰り出すこともできる。
- 「シャドウポケモン」という名称はPokémon GOが初出であるように思われるが、一方でGOロケット団実装の折に発表されたコメンタリー[2]では、これは既出の「シリーズ作の要素」をPokémon GOに輸入したものであるとされている。この「シリーズ作の要素」とは、ダークポケモン(ポケモンコロシアムやポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギアに登場)を指していると思われる。オーラをまとっている点や悪の組織が繰り出してくる点など、設定に多数の一致が見られる。
- なお英語版のPokémon GOにおいては、「シャドウポケモン」は「Shadow Pokémon」、「リトレーン」は「Purify」とそれぞれ呼称されている。これらはいずれも英語版のポケモンコロシアムやポケモンXDにおける「ダークポケモン」や「リライブ」の英訳語と一致している。そのため日本語版のPokémon GOと異なり、これら2作で既に登場していた概念を輸入したことが明確になっている。
- シャドウポケモン・ライトポケモンはLet's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイに連れていくことができないが、Pokémon HOMEにはライトポケモンのみ転送できる。
- Pokémon GO日本語公式の一部発表には、「シャドウポケモン」を「シャドーポケモン」と誤植している例が見られる[3]。
- ゲンガーの分類も「シャドーポケモン」である。
各言語版での名称
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脚注
注釈
- ↑ 2023年3月25日の元気にGOだ!イベントより以前は基本的にはGOロケット団リーダーが残すポケモンに含まれていたことがあるポケモンはGOロケット団のしたっぱが残すポケモンに該当しないよう設定されていたが、GOロケット団の使用ポケモンが変更された日である2020年7月10日にはラプラス ([1])、2020年10月13日にはスリープ ([2]) の色違いがしたっぱを倒した後のゲットチャレンジで出現したことが報告されている。
- ↑ 倍率を0.83とする説もあったが、検証により0.8333333332以上で限りなく5/6倍に近い倍率であることが判明している: @tivoli_pokego - X、2020年7月28日。
- ↑ 例外として、オオニューラを相棒ポケモンにしたときにアメを獲得するために必要な歩く距離は5kmだが、リトレーンするためのコストは3km相当となっている。
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 強力なシャドウポケモンが現れたようです! - Pokémon GO、2020年3月2日投稿。
- ↑ 開発の裏側:「GOロケット団」の実装 - Pokémon GO、2019年8月1日投稿。
- ↑ 「レイドバトル・デイ」で2月を締めくくろう! - Pokémon GO、2021年2月18日投稿。