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フランスにおけるポケモン

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この項目では、フランスにおけるポケットモンスター (Pokémon) シリーズの展開について説明する。フランスにおけるポケモン商品の公式展開は、1999年9月にフランスのテレビ放送で無印編第1話が放送されたことに始まる。その後の1999年10月8日、ポケットモンスター 赤・緑 (Pokémon Version Rouge et Version Bleue)が発売された。

ゲーム

本編の全てがフランスでも発売されている。スピンオフ作品もすべて発売されており、これには日本では発売されていないPokémon Project Studio Red and Blueも含む。唯一ポケモン+ノブナガの野望が発売されておらず、英語版が隣国のベルギーおよびスイスで発売されているのみである。ヨーロッパの他の国と同様に、ポケモントローゼは、欧州以外の英語版の"Pokémon Trozei!"ではなく、"Pokémon Link!"というタイトルで発売されている。フランスで販売されている全てのポケモンに関するゲームはフランス語に翻訳されている。

ピカチュウなどの一部の例外を除き、ほとんどのポケモンはフランス語専用の名前がつけられている。個別詳細はポケモンの外国語名一覧を参照。

アニメ

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アニメポケットモンスターのフランス語吹き替えは、2つの企業によって録音・製作されている。無印編およびAG編の制作はStudio La Dame Blancheが、DP編から現在までの制作はSunstudioが行っている。フランス語吹き替えは4キッズエンタテインメントおよびThe Pokémon Company Internationalによる英語吹き替えを元にしている。ポケモン名同様に、アニメのほとんどの登場人物はフランス語吹き替えにおいて名前が変更されている。しかしながら、シーズン5までのカナダへ輸出される同キャストでの録音版では、英語版での登場人物・ポケモン名が使われている。

現在アニメポケモンは、Disney XD France(かつてはFox Kids France、のちJetix France)、GulliCanal Jで放送されている。かつては、TF1の子供向け番組ブロックTfouでも放送されていた。

2015年5月1日のシーズン18の最初4話とポケットモンスター XY 特別編 最強メガシンカ 〜Act I〜の放送より、Canal Jでの放送が開始された。2016年4月13日にはシーズン19の最初4話の先行上映が行われている。

フランスでもNetflixでのアニメ視聴が可能である。

映画および特別編

ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊がフランスでもPokémon Donjon Mystère: Explorateurs du Temps et de l'Ombre (ポケモン不思議のダンジョン: 時と闇の探検隊) のタイトルで放送されている。この特別編は、ゲームポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊の予約特典としてDVDで入手・視聴可能であった。DVDにはフランス語吹き替えと、フランス語のサブタイトル付き日本語版が収録されている。

ビデオ媒体での発売

アニメポケモンのフランス語吹き替えのホームビデオ発売はいくつかの企業によって行われている。最初期、無印編のビデオの販売・流通はTF1 Vidéoによって行われていたが、これらは現在絶版となっている。現在は、アニメ無印編の流通はÉditions Atlasが行っており、Planète Pokémon(ポケモン・プラネット)というタイトルで無印編エピソードのビデオを発売している。Planète Pokémonコレクションは無印編第1話から無印編第157話までを扱っている。このコレクションには無印編第64話無印編第65話の間にルージュラのクリスマスおよびイワークでビバークも、英語版と同様に含んでいる。

現在、シーズン8とシーズン9がボックスセットとしてZyloより発売されている。これらの商品はハンドル付きキャリーケースに入れての販売となっている。劇場版ポケットモンスターは現在France Télévisions Distributionによって流通されている。

音楽

アニメポケモンのフランス語吹き替えで用いられる曲は、4キッズエンタテインメントおよびThe Pokémon Company Internationalが使用している英語版テーマソングの翻訳版となっている。

フランスではポケモンのサウンドトラックアルバムが2本発売されている。1つ目は、Pokémon - Bande originale de la série TV (ポケモン-TVシリーズのオリジナル曲集) であり、Pokémon 2.B.A. Masterの翻訳版である。このサウンドトラックの特別版は5つの特典ディスクを含むものとなっている。5つの特典ディスクは、2つのPokédanceのリミックス版、2つの英語版ダンスミックスPokémonのリミックス、Barbi Schiller (バービ・シラー) が歌うLa Chanson d'Ondineの再収録版となっている。フランスで発売された2つ目のアルバムは、Voyage à Johto (ジョウトへの旅) であり、これはTotally Pokémonの翻訳版である。Voyage à Johtoには2つの特典トラック、Les MiniGirls (ラ・ミニガールズ) の歌うオープニングテーマVoyage à JohtoとPikachu (À l'attaque)、が含まれる。

フランスでも1つのシングルが発売されている。Un Monde Pokémon (ポケモン・ワールド) はシングルPokémon Worldの翻訳版である。

吹き替え声優

多くの声優がアニメポケモンのフランス語吹き替えの制作に関わっている。ベルギーで吹き替えが行われていることから、その多くがベルギー人である。

吹き替えのディレクターは、Jean-Daniel Nicodème (ジャン=ダニエル・ニコデム) であり、ナレーターテッセン (Voltère)、マキシ (Lovis)の吹き替えも担当している。Jean-Marc Anthony Kabeya (ジャン=マルク・アントニー・カベヤ) は多くのテーマ曲のボーカルを担当している。

サトシ (Sacha) はAurélien Ringelheim (オーレリアン・リンゲレイム) が吹き替えを行っている。カスミ (Ondine) はFanny Roy (ファニー・ロイ) が担当であり、彼女はフウ (Levy) の吹き替えも行っている。ケンジ (Jacky Léon) は、Bruno Mullenaerts (ブルーノ・ミューレナルツ)が吹き替えを行っている。

タケシ (Pierre) は普段Antoni LoPresti (アントニ・ロプレスティ)が吹き替えるが、無印編のいくつかのエピソードでは、Laurent Chauvet (ローラン・ショーヴェ) が声をあてることがある。

ハルカ (Flora) はMaia Baran (マイア・バラヌ) が吹き替えを行う。マサト (Max) はGuylaine Gibert (ギレーヌ・ジベール) が担当しており、彼女はジュンサー (Agent Jenny) の吹き替えも行っている。Lydia Cherton (リディア・シェルトン)はジョーイ (Infirmière Joëlle) の吹き替えを行っている。

ヒカリ (Aurore) はAlexandra Corréa (アレクサンドラ・コレア) が吹き替えを行う。ヒカリのライバル、ノゾミ (Zoé) はClaire Tefnin (クレール・テフナン) が吹き替えを行う。

ムサシ (Jessie) はCatherine Conet (カトリーヌ・コネ) が吹き替えを行っており、彼女は他にハナコ (Delia Ketchum) の吹き替えも行っている。コジロウ (James) は全シリーズDavid Manet (ダッヴィド・マネ) が吹き替えを行う。ニャース (Miaouss) は無印編第2話からAG編第145話までNessym Guetat (ネッシム・ゲタ) が吹き替えを行っていた。ギュータがフランスへ移ったため、AG編第146話より、Philippe Tasquin (フィリップ・タスカン)が吹き替えを行っている。サカキ (Giovanni) はPatrick Deschamps (パトリック・デシャン) が吹き替えを行う。

シゲル (Régis Chen) は、Jean-Marc Delhausse (ジャン=マルク・デロス) およびLionel Bourguet (リオネル・ブールゲ) が吹き替えを行う。 オーキド博士 (Professeur Chen) もデルハッセによって吹き替えられている。シンジ (Paul) はAlessandro Bevilacqua (アレッサンドロ・ベヴィラクア) がDP編第2話からDP編第52話の吹き替えを、Gauthier de Fauconval (ゴーティエ・ド・フォコンヴァル) がDP編第53話以降の吹き替えを担当している。

デント (Rachid) はMaxime Donnay (マクシム・ドネー) が、アイリス (Iris) はBeatrice Wegnez (ベアトリス・ヴェグネ?) が吹き替えを行っている。

アニメポケモンのフランス語吹き替えで有名な声優として、他にMarie Van Renterghem (マリー・ヴァン・レンテルゲム) (ヤマト (Cassidi) 役)、Romain Barbieux (ロマン・バルビュー) (ハーリー (Harley) 役)、Grégory Praet (グレゴリー・プラエ?) (ジュン (Barry) 役)などがいる。

劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシスはベルギーではなくフランスで吹き替えが行われた。このため、フランスに移り住んだギュータが再びニャースの吹き替えを行っている。2作とも、サトシはCharles Pestel (シャルル・ペステル) が吹き替えている[1]ポケモンジェネレーションズもパリで吹き替えが行われており、グリーン (Blue) の声がDonald Reignoux (ドナルド・レニュー) であることが判明している。

ポケモンカードゲーム

ポケモンカードゲームの流通がフランスで始まったのは、ポケットモンスターカードゲーム 第1弾拡張パック (Set de Base) が発売された2000年7月1日である。北米同様、もともと流通はウィザーズ・オブ・ザ・コーストが担っていたが、同社がライセンスを手放した後はThe Pokémon Company Internationalが流通を行っている。

いくつかの例外を除いて、北米で発売された商品と同じセットの商品が発売されている。フランスで最近発売されたのはポケモンカードゲーム サン&ムーン 拡張パック 覚醒の勇者/ポケモンカードゲーム サン&ムーン 拡張パック 超次元の暴獣 (Invasion Carmin) である。

フランス語のカードはPlay! Pokémonのトーナメント・リーガルとして扱われている。ポケモンと登場人物の名前は異なるが、フランス語のポケモンカードがカナダケベック州やその他フランス語地域に向けてフランスから輸出されている。

漫画

多くのポケモンに関する漫画がフランス語に翻訳されている。

ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャーは、Glénat (グレナ)社によってPikachu Adventures!というタイトルで翻訳されている。最初5巻のみが翻訳され、残りの巻は著作権の問題のために発売中止となっている。多くの人間の登場人物は新しく名前がつけられており、マロンはMarin、アーモンドはArmandとなっている。この漫画は、フランスにおける漫画出版においてよくあるように、左右反転のち左から右へ読む形式になっている。グレナ社はまた、ポケモンゲットだぜ!(翻訳版タイトル Pokémon: Attrapez-les tous!)も翻訳出版しているが、こちらも最初2巻のみの発売となっている。

ポケットモンスターSPECIALは、最初グレナ社によってPokémon: La Grande Aventure!というタイトルでフランス語翻訳された。もともと、グレナ社は各巻を2つに分けて月刊で出版していたが、後に元の形式で再発売されている。最初6巻の翻訳後、グレナ社は著作権問題から突如販売を中止している。レッドグリーンは"Sacha"、"Régis"と名付けられているが、これはアニメポケモンにおけるサトシシゲルのフランス語版での名前と同じになっている。ブルーは"Olga"、イエローは"Jamy"とされている。オーキド博士など、他の登場人物はゲームのフランス語版と同じ名前をつけられている。この漫画は左右反転のち左から右へ読む形式で印刷されている。2011年より、ポケットモンスターSPECIAL 第10章Kurokawa (クロカワ) という出版社から、Pokémon Noir et Blanc (ポケモン ブラック・ホワイト) というタイトルで翻訳出版が開始された。雑誌の出版物から直接収集する形式で作られており、VIZメディアのこの章の翻訳版とは異なる。第1巻は2011年9月8日に発売された。クロカワ社による第10章の翻訳は、日本語版と同じ右から左へ読む形式となっている。2014年4月、クロカワ社は全3巻のオムニバス形式で第1章・第2章の再発売を行うことを発表し、2014年6月12日に第1巻が発売された。この出版物は、"Pokémon: La Grande Adventure!"という名前を使い続けてはいたものの、全く新しい翻訳となっており、第10章の翻訳と同様に、より日本語の原典に忠実なものとなっている。残りの章についても、クロカワ社はフランス語翻訳を続けており、第4章のフランス語翻訳のオムニバス版、日本で出版されたミニ版の第12章のフランス語翻訳を発売開始している。

クロカワ社は映画の漫画版についてもフランス語翻訳を行っており、幻影の覇者 ゾロアーク (Zoroark: Le Maître des Illusions) 、ビクティニと黒き英雄ゼクロム (Pokémon, le Film Blanc—Victini Et Zekrom)、キュレムVS聖剣士ケルディオ (Kyurem VS la Lame de la Justice)、神速のゲノセクト ミュウツー覚醒 (Genesect et l'éveil de la légende) を翻訳出版している。

ポケモン不思議のダンジョン ギンジの救助隊Pokémon Donjon Mystère: Les secouristes de Ginjiというタイトルで翻訳されている。フランスで出版される他の漫画と異なり、Nintendo of Franceによって直接翻訳されている。日本語版と変わらず、右から左へ読む形式で出版された漫画としては、フランス初の作品となっている。3章から成る2巻で出版されており、Nintendo Magazineの52・53巻で発表された作品となっている。

関連商品

様々なおもちゃ、ぬいぐるみ、ゲーム、コレクションアイテムがフランスで発売されている。多くのポケモンのおもちゃは北米のJakks Pacificで製造されており、たとえばフランスではバンダイが流通を行ったSinnoh Region Playsetもその1つである。加えて、世界的に知られているドイツのパズルメーカーRavensburger (ラベンスバーガー) 社もフランスでいくつかポケモンをテーマとしたパズルを発売している。

Pokémon anime novelization seriesは、Gallimard Jeunesse (ガリマール・ジュネス) 社によってフランス語に翻訳されている。2012年より、新たな作品がHachette Jeunesse (アシェット・ジュネス) 社によって発売されている。これらの小説は、アニメBW編・XY編に沿ったものとなっており、以前の小説を直接的には元にしていない。現在33冊の小説および1冊のゲームブックが存在する。

ハズブロ社のPokémon Battling Coin Gameは1990年代後半にPokémon Combat de Piècesという名前でフランスで発売されている。2000年代初めには、Pokémon Be Yapsというコレクション可能なカードが発売されている。その他フランスで購入可能なコレクションアイテムには、Pokémon Advanced Action CardsPokémon Trading Cards series 1がある。

ポケットモンスター プラチナ発売からしばらくの間、特別関連商品が任天堂の公式フランス語ウェブサイトで購入可能であった。ポケットモンスター プラチナのロゴをあしらった赤色のTシャツおよびポロシャツ、ギラティナのオリジンフォルムを模したゴムボール、ギラティナが描かれたしおりが販売された。現在は購入できなくなっている。

コミュニティ

フランスにおける最大のポケモンファンサイトには、PokéBip、Pokémon Espace、Eternia、Pokémon Trash、Pokémon-Franceがある。Pokégraphはフランスにおける最大のポケモンイラストコミュニティである。加えて、Encyclopædiæ Pokémonisのフランス語版メンバーであるPoképédiaもフランス語を使用しているサイトである。

イベント

Pokémon Masters 2005というイベントが、2005年9月17-18日にパリで行われている。Pokémon-Franceなどの多くのファンサイトによって主宰され、任天堂バンダイなど公式企業の協賛を受けた。ポケットモンスター ルビー・サファイアエメラルドファイアレッド・リーフグリーンでのポケモンバトル大会や、ポケモンカードゲームの大会が行われた(後者は公式大会とされている)。加えて、ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギアのデモで遊ぶことができた(ポケモンXDはこの2ヶ月後の2005年11月に発売された)。ほか、アニメやゲーム関連商品の展示、オーロラチケットの配布が行われた。

同様のイベントが2004年10月30-31日にも、Pokélord Masters 2004というイベント名で(これはPokémon-Franceの旧称Pokélordに由来する)開かれ、また2006年12月2-3日にもFestival Pokémonというイベント名で開かれている。Festival Pokémonではポケモン10周年を記念して10種の配布ポケモン(リザードンピカチュウフリーザースイクンライコウエンテイルギアホウオウラティアスラティオス)が配布された。これら10種のポケモンは全て、おや名は10ANNIVで、IDは06227となっており、同年初めにパリのトイザらスで行われた配布ポケモンとは異なったものとなっている。

期間限定のポケモンセンターが2014年6月4日から21日まで営業していた。この店舗では、ゲームのイラスト展示やファンの交流イベント、日本のポケモンセンターで売られている関連商品の販売が行われていた。

脚注

外部リンク