劇場版ポケットモンスター
劇場版ポケットモンスター(げきじょうばん - )とは、アニメポケットモンスターの映画のこと。第17作目から第19作目はポケモン・ザ・ムービーという題名になっている。
概要
アニメポケットモンスターの派生作品として登場したアニメ映画シリーズ。
第6作目までは短編と同時上映の二本立てだったが、第7作目以降は上映時間が増えた長編1本のみとなり、第6作目からは前売り券のオマケや上映中のワイヤレス通信によって特別なポケモンのデータの配布などを行うことが通例となっている。第14作目は2つの長編が同時公開された。ただし同時上映ではない。第15作目からは同時上映が復活している。第19作目以降は再び同時上映がなくなった。また、今現在では特別なポケモンのデータ配布は主にインターネット通信機能を用いた「シリアルコード」での配布となっている。
この商法はプロアクションリプレイなどの改造ツールの蔓延の原因のひとつとなっている反面、運任せの抽選や地方によっては入手が難しい配布形態よりは良いという声もあり、賛否両論である。
ゲスト声優には毎年、山寺宏一が出演をしている。山寺はテレビでの宣伝告知のナレーションも担当している。
第20作から第22作までの作品は当時のTVシリーズであるサン&ムーン編とは異なる独自のストーリーとなっている。
2020年はコロナ禍の影響によりそれまで夏休みに公開されていたのが12月に延期となった。
2021年は劇場版の公開がなかった。
2022年6月17日、ファン投票により同年の上映映画を決定する「夏の思い出ゲットだぜ! 25周年ポケモン映画祭」の開催が告知された。対象となるのはミュウツーの逆襲からココまでの全23作品で、1人1作品に投票できる。投票期間は同年6月17日から7月1日までで、7月15日放送のアニメポケットモンスター内で『水の都の護神 ラティアスとラティオス』『七夜の願い星 ジラーチ』『ディアルガVSパルキアVSダークライ』の3作が発表された。上映期間は8月11日から9月8日[1][2]。
劇場版ポケットモンスター一覧
弾 | タイトル | 公開日 |
---|---|---|
第1弾 | ミュウツーの逆襲 | 1998年7月18日 |
ピカチュウのなつやすみ | ||
第2弾 | 幻のポケモン ルギア爆誕 | 1999年7月19日 |
ピカチュウたんけんたい | ||
第3弾 | 結晶塔の帝王 ENTEI | 2000年7月8日 |
ピチューとピカチュウ | ||
第4弾 | セレビィ 時を超えた遭遇 | 2001年7月7日 |
ピカチュウのドキドキかくれんぼ | ||
第5弾 | 水の都の護神 ラティアスとラティオス | 2002年7月13日 |
ピカピカ星空キャンプ | ||
第6弾 | 七夜の願い星 ジラーチ | 2003年7月19日 |
おどるポケモンひみつ基地 | ||
第7弾 | 裂空の訪問者 デオキシス | 2004年7月17日 |
第8弾 | ミュウと波導の勇者 ルカリオ | 2005年7月15日 |
第9弾 | ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ | 2006年7月15日 |
第10弾 | ディアルガVSパルキアVSダークライ | 2007年7月14日 |
第11弾 | ギラティナと氷空の花束 シェイミ | 2008年7月19日 |
第12弾 | アルセウス 超克の時空へ | 2009年7月18日 |
第13弾 | 幻影の覇者 ゾロアーク | 2010年7月10日 |
第14弾 | ビクティニと白き英雄 レシラム | 2011年7月16日 |
ビクティニと黒き英雄 ゼクロム | ||
第15弾 | キュレムVS聖剣士 ケルディオ | 2012年7月14日 |
メロエッタのキラキラリサイタル | ||
第16弾 | 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒 | 2013年7月13日 |
ピカチュウとイーブイ☆フレンズ | ||
第17弾 | 破壊の繭とディアンシー | 2014年7月19日 |
ピカチュウ、これなんのカギ? | ||
第18弾 | 光輪の超魔神フーパ | 2015年7月18日 |
ピカチュウとポケモンおんがくたい | ||
第19弾 | ボルケニオンと機巧のマギアナ | 2016年7月16日 |
第20弾 | キミにきめた! | 2017年7月15日 |
第21弾 | みんなの物語 | 2018年7月13日 |
第22弾 | ミュウツーの逆襲 EVOLUTION | 2019年7月12日 |
第23弾 | ココ | 2020年12月25日 |
備考
- 成績については基本的にポケットモンスターシリーズの本編の新作が発売され、世代が新しくなることで一時的に良くなり、そこから徐々に低下していく……という周期となっている。
- 劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミが、オマケつきとはいえ、もっとも前売り券が売れたアニメ映画としてギネス世界記録に認定された。
- TV番組や公式サイトでは各作品の特報映像が流れるが、これには本編には使用されていないシーンが多々あることを留意すべきであり、「ルギア爆誕」の予告編を見て実際に映画を見た「犬山犬子のポケモンアワー」のリスナーの子供からの苦情のハガキが何件が寄せられた。
- TVのアニメポケットモンスターとの関係については、第3作目以降はリンクしているかどうかははっきりとしていない。ただし、劇中に出てきた幻のポケモン、地名、道具等はTVアニメ内にも登場することがある。
- 映画のCMでは、ロケット団が邪魔して前売り券の特典を語り出すのも恒例となっていた。
- 映画のタイトルは上映前年に公開されるが、上映当年に一部変更されることが慣例。
- 公開後、てんとう虫コミックスで単行本化されている。田尻智と石原恒和が著作したアニメ版と、他の漫画家が著作した漫画版が存在する。
- ノベライズ版も刊行されている。劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク以降は小学館のジュニアシネマ文庫で全て小説化されている。
これらの劇場版のほかに、期間限定で放送された短編3D作品が2本存在する。DVD/ブルーレイ化はされていない。
外部リンク
脚注
- ↑ 夏の思い出、ゲットだぜ!25周年ポケモン映画祭
- ↑ 「夏の思い出、ゲットだぜ! 25周年ポケモン映画祭」告知映像 - YouTube、2022年6月17日公開。