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4キッズエンタテインメント
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4キッズエンタテインメント (4Kids Entertainment)は、アメリカ合衆国のテレビ番組制作会社。北米でのポケットモンスターの放映を手掛けていた。
概要
1998年から2005年までアメリカでのポケモンアニメ放送を手掛けていた。単なる吹き替えのみならず、暴力・喫煙・飲酒シーンや、性的なシーンの編集なども行っている。これは、海外での子供向け番組の基準は日本に比べて非常に厳しいためである。なお、他のアニメと比べると、ポケモンは元からあまり過激な描写が無いだけに、原作に比較的忠実な方ではある。
2006年、Pokémon USAはコスト削減のために4キッズとの契約を更新せず、より少ない金額で放送を手掛けるTAJプロダクションズとアニメの放送の契約を結んだ。これに伴ってAG編第146話から主人公サトシ役を含む大半の吹き替え声優はコスト削減や4キッズとの契約下であることを理由に別の声優に入れ替えとなった。
主な編集
4キッズの後継の制作会社も概ね同じ方針の編集をしている。
- セリフの編集
- 人種差別・性差別に繋がるものと駄洒落は確実に改変される。暴力的な言葉、難解な表現、特定の宗教観に反するものも改変されやすい。特に問題が無さそうなセリフでも全く別の内容に改変されていることが頻繁にある。セリフの改変により性格が日本版とは違った印象になっているキャラクターも多い。
- ロケット団の口上
- 韻踏みを重視した別の内容になっている。ストーリー展開に合わせた口上の変化は日本版以上に多い。
- タイトルの変更
- 映画や音楽のタイトルのパロディが多い。日本版のタイトルを意識したものであることは、滅多に無い。
- 人・町の名前といった固有名詞の変更
- 例、サトシ→Ash Ketchum。ジュンサー→Jenny。
- 元から欧米風の名前のものはそのままであることが多い。例、ジョーイ→Joy。ハーリー→Harley。
- 日本的な名前でも日本人的な風貌のキャラクターであればそのままであることが多い。例、スキゾー→Sukizo。
- 音楽の入れ替え
- オープニング曲の長さは1分(4キッズからTAJプロダクションズに変わってからは30秒)。エンディングはオープニング曲を流しながらスタッフクレジットを流すのみ。劇中曲も所々でオリジナルのものに入れ替えられている。
- シーンのカット
- 性的や暴力的なシーンがカットされやすい。
- シーンの入れ替え
- カットに比べるとあまり無い。放送中止回の影響で回想シーンが独自のものになることが主。
- 作画の編集
- 日本語が映っている場合はその個所を塗り潰すか英語に書き換えられる。肌の露出を減らしたり、出血を消去したりすることもあるが、これらはカットすることの方が遥かに多く、編集で済ませることはあまり無い。
- 日本の文化的なものの西洋化
- 日本固有の食べ物や祭りを西洋にある近しいものに置き換える。おにぎりをドーナツやサンドウィッチ、団子をミートボール、せんべいをクッキーに変えるなど。単なるセリフの変更で強引に済ませることが多い。作画で別物へと編集されたことも数度あったが、4キッズはアニメ制作の技術は持っていないのでお粗末な内容になりがちだった。
- 忍者や侍といった欧米でも普及しているものはそのまま使われる。
- 未放映・放映禁止処分の宣告
- 性的・差別的なシーンがカットで済ませられないほど多い場合、放映禁止となる。例えば無印編第18話などは「性的なシーン」ということで北米では放映されなかった。
- Banned episodes - Bulbapedia - 放映禁止回の一覧。
- アイキャッチの変更
- CM前の「だれだ?」は英語版にもあるが、クイズの対象となるポケモンは異なっていることが多い。
- AG編ではアイキャッチに「Pokémon Trainer's Choice」というトレーナー(視聴者)がポケモンを選んで答えるクイズを行っていた。しかしポケモンの名前のスペルが間違っていたり、答えが間違っているクイズもあり[1]、海外ではネタに挙げられている
脚注
関連項目
- Pokémon USA (2006年よりアメリカでのアニメ放送を手掛ける)
外部リンク
- 公式サイト (英語)