ポケットモンスターSPECIAL 第2章
第2章は、漫画ポケットモンスターSPECIALにおける物語の2つめのまとまり。ポケットモンスターSPECIAL第4巻~第7巻に収録。話数は第41話"VSポニータ"~第90話"VSルギア"までの50話。
世界観
舞台となるのはポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウバージョンに登場するカントー地方。その中でも、特にピカチュウバージョンのストーリーに重点が置かれている。第1章の主人公だったレッドは行方不明となって舞台から下ろされ、代わりに新登場キャラであるイエローが主人公となる。そしてイエローを中心に第1章の主要キャラだったグリーン・ブルー・レッドが徐々に集合していく形になっている。グリーン・ブルーは脇役のままだが、この2人が主役として描かれるストーリーも登場する。また、第1章の主な悪役だったロケット団が3巻で壊滅してしまったため、第2章では四天王が新たな悪役として登場。四天王はゲームの設定とはかなり違い、ポケモンだけのユートピアを作るためにカントー地方から人間を排除しようする秘密結社となっている。イエローの冒険の目的は「四天王を倒す」ことと「レッドを見つける」ことである。
ストーリー
第9回ポケモンリーグが行われてから2年後のある日、レッドに一通の手紙が届く。手紙は四天王シバからの果たし状であり、レッドは挑戦を受けるためにお月見山に向かう。しかしそれっきりレッドはマサラタウンに戻らず、帰ってきたのは傷ついたレッドのピカチュウ(通称ピカ)だけだった。ピカを見て驚くオーキド博士のもとに、1人の人物が現れた。その名前はイエロー。不思議な「気」の力でポケモンの記憶を読み取ったり傷を癒したりできるという。イエローはレッドを探すために旅に出ると言い、オーキドはレッドのピカと図鑑をイエローに預けて旅に送り出す。こうしてイエローの旅がスタートする。
登場キャラクター
本章以降も登場するキャラクターについては、本章時点でのあらましを述べる。
詳細は各キャラクターの個別ページや該当節を参照。
主人公
トキワの森の能力者で、本名はイエロー・デ・トキワグローブ。温厚な性格で戦いを好まない。そのためポケモンのレベルも低く、自力では簡単なポケモン捕獲もできない。しかし巧妙な作戦とチームワークでレベルの低さを補い、強敵四天王に戦いを挑む。
新登場人物
"魂すら凍てつく、極北の風"との異名を持つ氷使いの四天王のメンバー。クールで冷淡な完璧主義者。手持ちのジュゴンとパルシェンの合体技は超強力。コンパクトや口紅などの化粧用品をバトルに使う。産業廃棄物で自分のパウワウが毒に侵されたのを恨み、環境を破壊する人間を排除すべく四天王に参加することを決意した。詳しくはカンナ#マンガにおけるカンナ節を参照。
"求めるものは強き敵、熱き戦い"との異名を持つ格闘使いの四天王のメンバー。戦いと勝利にこだわる熱血漢。キクコの罠にはまったせいでたまに我を失い、キクコに操られてしまうことがある。四天王に入ったのはより熱い戦いをしたかったからであり、ワタルの計画などは二の次らしい。詳しくはシバ#マンガにおけるシバ節を参照。
"闇より迫る、姿なき敵"との異名を持つゴースト使いの四天王のメンバー。いつも陰から事件の糸を引く不敵な老婆。ジムバッジの入ったリングをポケモンに装備させてパワーアップさせている。昔は一気に複数のポケモンを操る研究をしていたが、そこでオーキドと意見が衝突。さらにポケモンリーグの決勝戦でオーキドに惜敗したので、オーキドを深く恨んでいる。詳しくはキクコ#マンガにおけるキクコ節を参照。
"自然界を統べる、王者の軍団"との異名を持つドラゴン使いの四天王のリーダー。常に自信満々で話し方がやや仰々しく、破壊的な性格。幼い頃に飼っていたミニリュウが環境汚染で死にかけたのをきっかけに文明を憎むようになり、ポケモンだけの理想郷を作るためにカントーから人間を排除しようとする。イエローと同じトキワの森の能力者。詳しくはワタル#マンガにおけるワタル節を参照。
キクコに依頼されてレッドのピカを奪おうとする理科系の男。陰険で狡猾。自分を異端児扱いしてタマムシ大学から追い出したエリカに恨みを持っている。
ボーイスカウト。キクコのせいで自分のゴーストを失いそうになるが、グリーンの力を借りて取り返す。その後はグレンジムで四天王を倒す手助けをする。
その他の登場人物
前章の主人公。ポケモンリーグの優勝者ということもあり、全国のトレーナーの人気の的。ポケモンバトルの挑戦を受けたまま行方不明となる。終盤に復活し、スオウ島の決戦ではマチスと組んで四天王シバと戦う。
オーキドの孫でレッドのライバル。今回はマントを被っている。バトルの下手なイエローのために、ポケモンの捕獲や戦い方を教える。スオウ島の決戦ではキョウと組んで四天王キクコと戦う。
3人目の図鑑所有者。幼い頃に巨大な鳥にさらわれたため、その鳥の正体を知るために四天王が呼び出そうとしている伝説の鳥ポケモンについて調べている。イエローを旅に送り出した張本人。スオウ島の決戦ではナツメと組んで四天王カンナと戦う。
- オーキド博士
- マサラタウンに住むポケモン研究の権威。あいかわらず研究室に篭りっきりだが、前より外界との接触は増えた様子。レッドの図鑑をイエローに渡し、レッドを探すように頼む。
- マサキ
- カスミ
- エリカ
- カツラ
- マチス
- キョウ
- ナツメ
伝説のポケモン
- ミュウツー
- 第1章に引き続いて登場。生みの親であるカツラの手に戻り、四天王を止めるために戦うことになる。普段は特殊な培養液を入れたマスターボールの中に入っている。
- ルギア
- ジョウト地方の伝説の鳥ポケモン。最終章に"???"という名前で登場。よりどころであったカネの塔を失ってからはスオウ島に訪れるようになっていたが、その強大な力を見込んだワタルに狙われる。