世代間通信
この項目では、異なる世代の本編シリーズ間、およびPokémon GOと本編シリーズ間でのポケモンの転送の手段について述べる。
概要
同時期に発売したシリーズ間は、通信交換で片方のソフトのポケモンを別のソフトに送ることができる。しかし、世代が異なる場合は通常の通信交換で送ることができないため、この記事で述べられるような特別な方法をとる必要がある。
世代が異なる場合は同じゲームハードのソフト間であれど通常の通信交換では転送できないし、逆に同じ世代でも違うゲームハードのソフトでは通信交換することはできない。
なおこの項目では、以下Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイを第七世代に含めない。
第一世代と第二世代間
- 詳細についてはタイムカプセルを参照。
第一世代と第二世代の間なら、「第二世代にしか登場しないポケモン」や「第二世代にしか登場しない技を覚えているポケモン」でなければ、タイムカプセルを使用して相互に通信することができる。
第一世代・第二世代(GB版)と第三世代以降
GB版はそれ以降の世代と互換性が全くなく、転送は一切できない。バーチャルコンソール版については#ポケムーバーを参照のこと。
第三世代と第四世代間(パルパーク)
- 詳細についてはパルパークを参照。
第三世代から第四世代の一方通行のみ転送可能。ダブルスロットに対応した機種(ニンテンドーDS、ニンテンドーDS Lite)でプレイする必要がある。
第四世代のカセットは、ダイヤモンド・パール・プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバーのどれでもいいが、ダイヤモンド・パール・プラチナでは、殿堂入りしてから図鑑を全国図鑑に拡張してもらう必要がある。ハートゴールド・ソウルシルバーでは、セキチクシティまでストーリーが進んでいる必要がある。
なお、この第三世代から第四世代への転送に限って、もちものも転送することができる。このほかの世代間ではもちものの転送はできない。
第四世代と第五世代間(ポケシフター)
- 詳細についてはポケシフターを参照。
第四世代から第五世代の一方通行のみ可能。ニンテンドーDSシリーズが2台必要である(ニンテンドーDSiやニンテンドー3DSなどでも可)。第五世代のソフトはブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2のどれでもいいが、エンディングを迎えてシフトファクトリーに辿り着く必要がある。なお第三世代から第五世代に転送する場合は、一旦第四世代のソフトに転送する必要がある。
このほか、特別なセレビィ、ライコウ、エンテイ、スイクンに限りブラック・ホワイトでてんそうマシンを利用して転送できる。これらのポケモンはてんそうマシンで転送することでゲーム内イベントのフラグが立ち、ポケシフターで転送した場合はフラグが立たない。
ポケモンバンク
- 詳細についてはポケモンバンクを参照。
ポケモンバンクは第六世代と第七世代のソフトからポケモンを保管できる、オンラインツールである。2023年3月28日までは年間500円の利用券を購入しないと利用できなかったが、現在は無料で利用可能である。ただし、ポケモンバンクと後述するポケムーバーがダウンロードできた、ニンテンドーeショップのニンテンドー3DS版は同日にソフトダウンロードのサービスを終了したため、今後は新しく導入することはできない。2024年4月9日に、ニンテンドーネットワークのサービスは終了する予定であるが、その後も既にポケモンバンク導入済みのアカウントであれば利用できる。しかし将来的なサービス終了も予告されているため、後述するPokémon HOMEへの転送を行うように呼び掛けられている。
第六世代・第七世代のソフトのボックスとポケモンバンク間は交互に転送できる。そのためポケモンバンクがインストールされて利用できる状況であれば、ニンテンドー3DSは一台あればポケモンを転送できる。ただしネットワーク環境に3DSを接続する必要がある。
第七世代で一度引き出してしまうと、第六世代側に戻すことはできない。また、第七世代で捕まえたポケモンを第六世代に送ることもできない。
ポケムーバー
- 詳細についてはポケムーバーを参照。
ポケムーバーはポケモンバンクの機能の一つであり、第五世代のゲーム、あるいはバーチャルコンソール版の第一世代・第二世代からポケモンをポケモンバンクに転送するものである。別のソフトであるため、ニンテンドーeショップがサービス終了した現在では新規にダウンロードすることはできない。ポケモンバンクが有料だった時代も、ポケムーバーのダウンロードは無料だった(ただしポケモンバンクの利用券が有効でなければ使用できなかった)。
第五世代から転送したポケモンは、第六世代と第七世代の両方で引き出せる。バーチャルコンソール版の第一世代・第二世代からは第七世代にのみ引き出せる。
Pokémon GO
Pokémon GOには世代間通信機能が2つ実装されている。1つはLet's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイとの通信機能であり、同作に登場するポケモンはGOパークに転送できる。この場合、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ側はセキチクシティまでストーリーが進んでいる必要がある。
もう1つはPokémon HOMEにポケモンを転送する転送装置の機能であり、転送したポケモンは第八世代・第九世代のソフトで引き出せる。
Pokémon HOME
- 詳細についてはPokémon HOMEを参照。
Pokémon HOMEとは、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ・第八世代・第九世代のソフトからポケモンを預け入れできるツールである。ポケモンバンクからポケモンを転送することもできるが、一度Pokémon HOMEに送ったポケモンはポケモンバンクには戻せない。また、Pokémon HOME自体は無料でダウンロードできるが、ポケモンバンクとの連携にはプレミアムプランへの加入(有料で1ヶ月360円、3ヶ月600円、12ヶ月1950円)が必要。ポケモンバンクが有料だった時代はポケモンバンクの料金も必要であった。
また、Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ・第八世代・第九世代のゲームは登場するポケモンの種類が限られるため、引き出せるポケモンはソフトによって異なる。なお、Pokémon GOから転送したポケモン、第八世代・第九世代で一度引き出したポケモンはLet's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイで引き出せない。
第八世代・第九世代で引き出せないポケモンをPokémon HOMEに送った場合、現時点では行き場がなく封印状態になるので注意が必要(逃がすか、HOME同士の交換で放出することしかできなくなる)。具体的にはコラッタ(アローラのすがた)、ラッタ(アローラのすがた)[1]、パッチール[2]、ミネズミ、ミルホッグ、ヤナップ、ヤナッキー、バオップ、バオッキー、ヒヤップ、ヒヤッキー、トリミアンが該当する。
第五世代以前から送る場合はこれまで通り、パルパーク→ポケシフター→ポケムーバー→ポケモンバンクと経由してPokémon HOMEに転送することになる。この場合も、ポケモンバンクまで送ればPokémon HOMEに転送できるので、第六もしくは第七世代のソフトを経由する必要はない(バーチャルコンソール版も同様)。
第八世代と第九世代では、各ソフトに登場するポケモンに限り、Pokémon HOMEを使って相互に転送することができる(第九世代から第八世代に送ることも可能)。HOMEを経由するため、インターネットに接続すればSwitch 1台で相互に転送できる。ただし、HOMEに預けられないポケモンが存在したり、送るポケモンの種類や状態によっては転送できるバージョンに制限が設けられているようなケースもある。
まとめ
転送元 | 手段 | 転送先 |
---|---|---|
第三世代 | → パルパーク → ポケシフター → ポケムーバー → ポケモンバンク → | 第六世代・第七世代 |
第四世代 | → ポケシフター → ポケムーバー → ポケモンバンク → | 第六世代・第七世代 |
第五世代 | → ポケムーバー → ポケモンバンク → | 第六世代・第七世代 |
第六世代 | → ポケモンバンク → | 第七世代 |
バーチャルコンソール版の第一世代・第二世代 | → ポケムーバー → ポケモンバンク → | 第七世代 |
転送元 | 手段 | 転送先 |
---|---|---|
ポケモンバンク(第七世代以前) | → Pokémon HOME → | 第八世代・第九世代 |
Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ | → Pokémon HOME → | 第八世代・第九世代 |
Pokémon GO | → 転送装置 → Pokémon HOME → あるいは、→ GOパーク → Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ → Pokémon HOME → |
第八世代・第九世代 |
脚注
- ↑ Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイから預けた場合のみ、同作に引き出すことができる。
- ↑ パッチールはブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールに登場するが、同作からPokémon HOMEに預けることはできず、Pokémon HOMEから同作に引き出すこともできない。