野生ポケモン
野生ポケモン(やせいポケモン)とは、トレーナーのいないポケモンのこと。ポケモントレーナーに捕獲が可能である。
概要
野生ポケモンは草むらや水上、洞窟内といったポケモン世界の至るところに生息する。多くの場合、街の中にはいない(ポケモンはいても、既に誰かのポケモンになっていることがほとんどである)が、B2W2のヒウンシティなど、生息している例もある。
野生ポケモンとエンカウントするとバトルとなる。手持ちのポケモンを戦わせて勝利することで経験値を得られる他、野生ポケモンをモンスターボールを使って捕まえることも出来る。基本的に遭遇するのは1匹ずつであるが、シンオウ地方のマルチバトル、イッシュ地方での色の濃い草むら、第六世代(カロス地方、ホウエン地方)での群れバトル、アローラ地方での乱入バトルなど、複数同時に遭遇することもある。
捕獲のほか、ポケモンレンジャーのようにキャプチャ・スタイラーでポケモンと気持ちを通わせて使役する例もある。
何らかのどうぐを持っている野生ポケモンも存在し、どうぐはポケモンの種類によって違う。なお、所持確率は先頭のポケモンの特性ふくがんで上げることができる(エメラルドから第八世代まで)。
エンカウントの種類
ランダムエンカウント
移動していると確率で野生ポケモンと遭遇し、戦闘が始まるエンカウント。このときフィールド上で野生ポケモンは表示されない。
本編の多くのソフトで採用されている。そのエリアで遭遇する野生ポケモンの種類およびレベルの範囲はあらかじめ決まっているが、イベント時やストーリーの進行具合によってそれらが変化または追加されることもある。エンカウント率はもちものや特性を使用してプレイヤー側が上下させることが出来る。また、スプレーを使うと手持ちの先頭ポケモンのレベル未満のポケモンは出現しなくなる。
シンボルエンカウント
フィールド上で話しかける、または野生ポケモンから触れられることで戦闘になるケース。伝説のポケモンに多いが、第二世代におけるラプラスや第四世代におけるフワンテなど、通常ポケモンもシンボルエンカウントである例がある。その内、アイテムボールに擬態したビリリダマ・マルマイン・タマゲタケ・モロバレルはトラップ性のあるエンカウントといえる。
ピカブイでは全ての野生ポケモンに対し、シンボルエンカウントを基本としたゲームシステムになっている。
その他
その他どちらとも取れない特殊な例を挙げる。詳細は各記事を参照。
- 徘徊系ポケモン
- あまいかおりのするき
- 第五世代における揺れる草むら、砂煙、水の波紋、ポケモンの影
- 隠し穴
野生ポケモンの確認
ランダムエンカウントの場合、新しく訪れたエリアで登場する野生ポケモンの種類は、実際に遭遇してみないと分からない。一度遭遇したり捕まえたりすれば、ポケモンずかんで確認することができるようになる。
一方、シンボルエンカウントの場合、フィールド上にそのポケモンの姿が表示されているため、初めての場所でも分かることが多い。
外伝ゲームにおける野生ポケモン
Pokémon GOにおける野生ポケモン
Pokémon GOでは、野生のポケモンが現実世界の地図を元に作られたマップビューに現れる。プレイヤーが現実世界で歩いて移動するとゲーム内の主人公も地図上を移動できる。スマホの振動で野生ポケモンが近くにいることが分かり、マップビュー画面上に出現しているポケモンをタップするとポケモンと遭遇できる。周囲の環境ごとに出現しやすいポケモンが設定されており、例えば水辺ではみずタイプのポケモンが出現しやすい。天候によっても出現しやすいポケモンは変化する。
遭遇した野生ポケモンはモンスターボールで捕獲できる。本編とは異なり、野生ポケモンとは戦わない。強化レベルの高い野生ポケモンほど捕まえにくいが、スーパーボール・ハイパーボールなどの高性能のボールを使ったりズリのみなどのきのみを使用したりすることで捕まえやすくなる。モンスターボールをタップし続けているとポケモンの周りに大きさが変わり続けるリングが表示され、リングの内側にモンスターボールを命中させるとリングの大きさに合わせて捕獲の成功率にボーナスがかかる。
備考
- ミオとしょかんで読める「シンオウちほうのしんわ」では、野生ポケモンが人の前に出現するようになった経緯について述べられている。
- アニメの野生ポケモンは脚本の都合もあってかゲームの生息地に従っていない事が多く、人間や人間のポケモンに対する反応も友好的だったり縄張りを守るといった理由で敵対的だったり、悪戯を仕掛けてきたりと様々である。
- ポケットモンスター The Animation〈VOL.1〉旅立ちでは、野生ポケモンは人間に飼育されているポケモンには敵意や蔑みの感情を抱いているとされる。
各言語版での名称
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