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レポート

提供:ポケモンWiki
バックアップデータから転送)
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レポートとは、ポケットモンスターシリーズにおけるセーブシステムのこと。

概要

データを保存することを、「レポートを書く」もしくは「レポートする」と表現する。ポケットモンスターシリーズのほか、ポケモンコロシアムポケモンXDなどでもレポートと表記されている。

レポートはイベント中以外のフィールドで行うことができる(ただし、コロシアムではパソコンでのみ)。また、ボックスの入れ替え時(第二世代まで)、ポケモンコンテストポケモンスーパーコンテストに出場するとき、対戦施設でのバトルに出場するとき(ソード・シールドバトルタワーは除く)、通信を行うときなどは強制的に書くことになる(第五世代以降は、通信前にレポートを書くかどうかは、設定で選択できる。コンテストやミュージカルの前に書く必要はない)。

古いセーブデータが存在する場合、第三世代以前のゲームでは、さいしょからはじめて、セーブデータを上書きする場合には警告が表示される。第四世代以降では、古いセーブデータが存在する状態で、さいしょからはじめたときはレポートを書くことができない(いったんセーブデータ領域を消す必要がある)。この制限は殿堂入り時(ブラック・ホワイトはエンディング)のオートレポートより優先される。ブラック2・ホワイト2ではレポートを書かないとポケウッドの制作スタジオから出られないのでハチクマン制作イベントまでしかプレイできない。また、ダイヤモンド・パール以降のソフトでは、ボックス内でポケモンを入れ替えたときなどは、書き替えにかかる時間が長くなる。

第二世代〜第四世代では、普通に続きのレポートを書く際も、「前に書かれたレポートに上から書いてもいいですか?」と二重に確認を取られる。第五世代以降はこの再確認は廃止された。

第六世代以降ではレポートにかかる時間が非常に短くなった。

第八世代以降では、設定からおまかせレポート(いわゆるオートセーブ)を選択できるようになっている。建物に出入りしたりそらとぶタクシーでマップを切り替えたりすると自動的にレポートが書かれる。

バックアップ

第八世代以降の作品には、通常のレポートとは別にバックアップ保存機能が存在する。こちらはおまかせレポートの設定にかかわらず、ゲームによって決められた行動をしたときに自動的に記録され、タイトル画面で「上、B、X」のボタンを同時に押すことで起動することができる。バックアップから起動した状態でレポートを書くことで、通常のレポートに上書きすることができる。

バックアップが取られるタイミングはソフトによって異なる。ソード・シールドブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールの場合は、おまかせレポートが書かれるときと概ね同じ条件であるが、スカーレット・バイオレットではポケモンセンターで回復をしたときなどとなっており、おまかせレポートよりも頻度が少なくなっている。

セーブデータの消去

第一世代から第五世代まではタイトル画面で「上、B、SELECT」のボタンを同時に押すことでセーブデータを消去できる。

第六世代サン・ムーンウルトラサン・ウルトラムーンではタイトル画面で「上、B、X」のボタンを同時に押すことでセーブデータを消去できる。

Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ第八世代第九世代ではゲーム内にセーブデータの消去コマンドがなく、Nintendo Switch本体機能の1つとしてセーブデータを消去できる。

いずれの世代においても、消去したセーブデータを復元する機能はない。

レポートの保持期限や書き換え回数の上限

セーブデータは世代によって異なるが、SRAMやフラッシュメモリなどに保存される。これら2つのメモリには長所と短所が存在する。

SRAMはいわゆるバッテリーバックアップのソフトである。これはデータ保持に電源が必要な省電力メモリと、電源であるリチウム電池を組み合わせる、古くから用いられた手法である。ポケットモンスターでは第一世代第二世代に用いられた。利点としては書き換え回数に制限はなく、内蔵電池が消耗しないかぎり何度でもセーブできることがあげられる。しかしながら欠点としては、内蔵電池が切れるとデータが失われると同時に、電池交換をしないかぎり今後セーブが不可能になるという点があげられる。内蔵電池の寿命は長くても10年程度といわれている。

フラッシュメモリは近年良く用いられるセーブ用のメモリである。フラッシュメモリはデータ保持に電源が必要ないメモリである。利点としては、バッテリーなどの寿命を考慮せずにデータを保存することができることがあげられる。しかしながら、欠点としては書き込み可能回数に上限が存在するという点があげられる。また、一度記録したデータは、10年から数十年程度しか保持されないため、数十年という長期間データを保持したい場合は、データ保持期限内に再書き込みを行う必要がある。

書き込み上限回数に関するうわさ

2万回レポートを書いたらデータが飛ぶという噂がある。これはセーブデータを保存するフラッシュメモリの寿命がおよそ書き込み2万回と言われていることに由来するが、2万回目にちょうどセーブできなくなるとは限らない。

実際はフラッシュメモリの種類によりフラッシュメモリが寿命を迎える書き込み回数は異なり、品質や商品の性質により数百回から10万回程度と大きな差がある。

また、本体内蔵の記憶領域やSDカードなどのフラッシュメモリを用いる場合、セーブデータに比べ容量が非常に大きいため、レポート可能回数は上記に比べてかなり増加する。

YouTuberの鈴木けんぞうは、ムーンで2万回、サファイアで10万回のレポートを書く検証動画を投稿しているが、いずれもセーブデータは破損していないという結果が出ている[1][2]

裏技など

ポケットモンスター ルビー・サファイア以降では、直前にセーブしたセーブデータと、そのひとつ前に保存したセーブデータの2つのセーブデータが保存されているといわれる。これは片方のセーブデータが破損しても、もう片方のセーブデータが利用可能であればゲームを再開できるようにしたものだが、意図的に新しいセーブデータを破損させて、ひとつ前に保存したセーブデータを取り出すという裏技が存在する。

詳細は通信交換を利用したポケモン増殖を参照のこと。

備考

  • コピーポケモンの生成などレポートを不正に打ち切ることで行われる裏技は多く存在するが、レポートを中断するとポケモンの個体のデータを再読み取りする際に性格値、性格値などが変質してしまう場合があり、そうなると性格値によって決定する性別値も変質してしまう。引いては性別そのものに変質が加わる、つまり性転換してしまうこともある。
  • 第四世代などでは、レポートを書くときに出てくる表示に「ポケモンレポートに かきこんでいます」と「レポートに たくさん かきこんでいます」の2種類がある。ハートゴールド・ソウルシルバーの場合、ポケモンボックスの操作によって6つ以上のボックスに変更があったときに後者の表示が出ることが確認されている[3]
  • ウルトラサン・ウルトラムーンでは、レポートを書かずに長時間プレイし続けていると、ロトムずかんからレポートを書くように勧められることがある。ただし、通信などによって自動的に書かれるものや、バトルツリーに挑戦する際に書かなければならないものなどは検知しておらず、レポートが書かれる行動をとった直後にレポートを勧められることもある。

レポートの他のゲームでの表記

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各言語版での名称

言語 名前
日本語 レポート
ドイツ語 Speichern6-
Sichern1-5
英語 Save
スペイン語 Guardar
フランス語 Sauvegarder
イタリア語 Salva
韓国語 리포트 (Report)
中国語
(第七世代以降の標準表記)
簡体字 记录 (Jìlù)
繁体字 記錄 (Jìlù)
中国語
(主に第六世代以前の表記)
大陸
香港 報告
台湾
オランダ語 Opslaan
ポルトガル語 Guardar

脚注

  1. 鈴木けんぞう (2018年2月26日). "【検証】レポートを2万回書くとデータが壊れるって本当?". YouTube. 2023年6月20日閲覧。
  2. 鈴木けんぞう (2021年9月1日). "【検証】10万回セーブしてみた【データ破損】". YouTube. 2023年6月20日閲覧。
  3. いー [@yie_than]. 2022年10月16日のツイート. Twitterより2023年6月20日閲覧。