ポケットモンスターSPECIAL 第5章
第5章は、漫画ポケットモンスターSPECIALにおける物語の5つめのまとまり。ポケットモンスターSPECIAL第22巻~第26巻に収録。話数は第268話"Escape"~第302話"所有者たちの絆"までの34話。
世界観
舞台となるのはポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーンに登場するカントー地方のナナシマ。リメイク作品のため再登場キャラが多く、悪役としてロケット団が再び登場する。このロケット団は第3章に出てきた残党ではなく、サカキが再組織した正統な部隊である。ロケット団の幹部は全員オリジナルキャラになっている。他の章では基本的に主人公は全ての町・全てのダンジョンを回ることになっているが、この章では登場しない場所も多い。海が多いため船での移動が基本になる。5章の結末は異例のバッドエンドとなっており、第6章に連結している。
レッド・グリーン・ブルーの3人ともが主人公という形で描かれている。中でもレッドは特にスポットライトを浴びることが多い。さらに中盤からイエローとシルバーが登場し参戦していくことになる。
ストーリー
久しぶりにオーキド研究所に戻ってきたレッドとグリーン。しかし研究所内にオーキド博士はおらず、代わりに「レッドとグリーンからポケモン図鑑を取り上げる」というメッセージが残されていた。驚くレッドとグリーンだが、その言葉通りオーキドに図鑑を転送する。また、机の上にはナナシマへの船のチケットが置いてある。2人はそれがオーキドの指示だと考え、ナナシマへ向かうことにした。
同じころナナシマ行きの船にはブルーが乗っていた。ブルーは幼いころに生き別れになった両親とナナシマで再会すると言い、とても喜ぶ。しかし船がナナシマに到着したとき、いきなり正体不明の敵デオキシスが現れる。ブルーは必死で応戦するが、デオキシスはそれを振り切ってブルーの両親に目をつける。デオキシスはブラックホールを作り出してブルーの両親を異空間に送ってしまい、ブルーはショックのあまり意識不明になってしまう。ナナシマに到着したレッドとグリーンはその事件のことを知らされる。そしてブルーの両親を救うためにデオキシスと対決することを決意する。
登場人物
本章以降も登場するキャラクターについては、本章時点でのあらましを述べる。
詳細は各キャラクターの個別ページや該当節を参照。
主人公
- レッド
- 本作では2度目のメイン主人公を務める。最初から"ポケモンリーグで優勝した有名人"として登場。以前と比べて冷静に考えて行動するようになったり、礼儀をわきまえている。珍しく落ち込む場面も見られる。
- グリーン
- 今回はレッドと共に冒険をする。理にかなった考えと冷静な行動で、すぐに熱くなるレッドの暴走を止めることが多い。しかし、本章では祖父のオーキドが連れ去られ、怒りのあまりいつもの冷静さを失うこともある。
- ブルー
- ストーリーの中盤からレッドたちに合流。今までの悪事を反省し、つらい過去を乗り切って本来の明るい性格に戻っている。今回は彼女の両親と再会することになるが、デオキシスが親をさらってしまい、精神的にダメージを負うことになる。
- イエロー
- ストーリーの後半にレッドたちに合流。バトルにやや弱いのは相変わらずだが、今回はイエローの"気"をポケモンたちに送ってパワーアップさせるという超能力的な技を使い、実力差をカバーする。ミュウツーのテレパシーを読み取れる。かなりレッドを信頼している様子。
- シルバー
- 自分のルーツを捜し求めてカントーに来る。ここで父親がサカキであると知らされ、真相を確かめるために戦いに参加していく。初めのうちはイエローと一緒に行動する。
新登場人物
- キワメ
- 2の島に住む老婆。伝説のトレーナーと言われており、ハードプラント・ブラストバーン・ハイドロカノンの3つの究極技をレッドたちに伝承してくれる。かなりマイペースな性格。擬音語を多用する。第4章に登場するハギ老人とは仲がよく、ともに伝説のポケモンを探している。
- ニシキ
- マサキとポケモン転送システムを開発したメンバーの1人。ナナシマのネットワークの管理を担当している。ひ弱そうに見えるが勇敢。
- アズサ
- ホウエン地方に住む、ポケモン転送システムの開発メンバーの1人。マユミの姉。マユミとは対照的に理論派でしっかりしている。
- マユミ
- ホウエン地方に住む、ポケモン転送システムの開発メンバーの1人。アズサの妹。アズサとは対照的にひらめき型でおっちょこちょい。
- サキ
- サカキ直属の親衛隊『ロケット団三獣士』のリーダー。目つきが悪く、狡猾で冷徹。サカキに絶対の服従を誓っている。ポケモンバトルの腕も三獣士の中ではトップクラス。怪物三人組のドラキュラをイメージして描かれているせいで、血色が悪い。
- チャクラ
- ロケット団三獣士の一員。『~じゃん』・『~ですから』が口癖で、しゃべり方にやや品が無いとサカキに言われる。かなり背が低い。ロケット団の電子系担当で、マザーコンピューターの"r"などのメカを作った。バトル中に相手をおちょくる。ひそかにロケット団の次期ボスの座を狙っている。怪物くんがモチーフ。
- オウカ
- ロケット団三獣士の一員。体格が大きく、顔がつぶれている。『~なんだな』が口癖。全ての生き物は家族、というのがポリシーだと言うが、実際は様々な生物を痛めつけている。バトルの際は人海戦術を得意とする。怪物三人組のフランケンがモチーフ。
その他の登場人物
- マサキ
- オーキド博士
- サカキ
- 第1章で壊滅したロケット団を復活させ、再びカントーを襲う。宇宙ウイルスから生まれたデオキシスを手に入れ、その念視能力で生き別れになった息子・シルバーを探し出そうとしている。
- カンナ
- かつてのカントー四天王の一員。故郷の4のしまに戻るが、そこでナナシマを荒らすロケット団と対面し、故郷を守るためにレッドたちと協力してロケット団と戦う。ぬいぐるみが大好き。
伝説のポケモン
収録巻
5章には"VS○○"という表記が無く、点字で各話のタイトルが書かれている。
- ポケットモンスターSPECIAL 第22巻
- ポケットモンスターSPECIAL 第23巻
- ポケットモンスターSPECIAL 第24巻
- ポケットモンスターSPECIAL 第25巻
- ポケットモンスターSPECIAL 第26巻