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World Cup of Pokémon VGC

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World Cup of Pokémon VGCは、ポケットモンスターシリーズ非公式の国際競技大会。ナショナルチームによる団体戦で、2016年から毎年開催されている。同大会の前哨戦として開かれる個人戦World Cup Openについても本項で扱う。

概要

2016年、Sam Schweitzerが対戦系サイトNugget Bridgeにおいて企画。Smogonで06年から開かれているWorld Cup of Pokémon [1]を参考に、Smogonの独自ルールではなく公式大会(VGC)のレギュレーションに準拠する国際団体戦として設立され、16年に第1回大会が開かれた。20年までの大会名はWorld Cup of VGCで、21年から現在の大会名に改められた。17年からTrainer Tower、21年からVictory Roadの主催(いずれも対戦系サイト)。

参加主体は国またはそれに準ずる地域。当初は世界17チームであり、たとえばアメリカは東地区・中地区・西地区の3チーム、東アジアは合同で1チームであった。17年に世界16チーム、20年に世界20チームに再編されたのち、21年から現行の形式に変更された。

大会は1週間単位で進行し、各節選手7名または8名が1試合ずつ戦う。各チームは最大12名まで選手登録でき。節ごとに出場者を選ぶ。各試合2ゲーム先取。試合中のバトルチーム変更は認められないが、節ごとの変更は認められる。決勝プレーオフが8試合制であった年には、4勝4敗の場合にタイブレークとしての追加試合が行われた。

対戦は開催年のWCSに準拠したレギュレーションのもとゲーム内のインターネット対戦機能を用いて行われる。当初は開催年のものと過去の年のものから複数のレギュレーションを採用し、原則として対戦シミュレータPokémon Showdown! (en)を用いていたが、21年から現行の形式に変更された。

ポケモンワールドチャンピオンシップス閉幕後の団体戦として位置づけられる。21, 22年はWCSを跨ぐ日程であったが、23年から再びWCS閉幕後の日程に戻った。

WC 2016

17チームが出場。東アジア連合がブラジルとのグループステージ進出プレーオフに勝利。イタリアがアメリカ西地区をストレートで下して初代王者に輝いた。

参加チーム
アメリカ東地区、同中地区、同西地区、ドイツ、イタリア、イギリス、スペイン、西ヨーロッパ連合、東ヨーロッパ連合、日本、カナダ、中米連合、南米連合、ブラジル、東アジア連合、東南アジア連合、オーストラリア
レギュレーション
各節出場8選手をVGC2013・2014各1名、2015 2名、2016 4名に割り当てる。
大会ポータル
World Cup of VGC Commencement, Nugget Bridge Blogs 2016年6月26日投稿(リンク切れ、アーカイブ
関連記事
World Cup of VGC まとめ - ジュニオのにっきー 2016年7月23日投稿(日本チームマネージャ・ジュニオによる記事)

WC 2017

前回大会後に設立されたTrainer Towerに主催が移管。ヨーロッパと南米のチームが再編されて16チームが出場。東南アジア連合が初優勝を果たした。

参加チーム
アメリカ東地区、同中地区、同西地区、ドイツ、イタリア、イギリス、スペイン、ヨーロッパ連合、日本、カナダ、中米連合、アンデス連合、ラ・プラタ連合、東アジア連合、東南アジア連合、オーストラリア
レギュレーション
各節出場8選手をVGC2014・2015各1名、2016 2名、2017 4名に割り当てる。
決勝プレーオフでのタイブレークにあっては出場3名とし、VGC2015・2016・2017各1名とする。
大会ポータル
Welcome to the 2017 VGC World Cup, Trainer Tower 2017年8月16日投稿(リンク切れ、アーカイブ
World Cup, Trainer Tower Forum(リンク切れ、 アーカイブ

WC 2018

16チームが出場。イタリアがラ・プラタ連合とのタイブレークの末に2度目の優勝を果たした。

参加チーム
アメリカ東地区、同中地区、同西地区、ドイツ、イタリア、イギリス、スペイン、ヨーロッパ連合、日本、カナダ、中米連合、アンデス連合、ラ・プラタ連合、東アジア連合、東南アジア連合、オーストラリア
レギュレーション
各節出場8選手をVGC2015・2016・2017各1名、2018 2名、2019サンシリーズ3名に割り当てる。
大会ポータル
2018 World Cup of VGC - Hub, Trainer Tower 2018年10月15日投稿(リンク切れ、アーカイブ
関連記事
L’Italia vince la terza edizione della Pokémon World Cup of VGC! - Pokémon MIllenium 2018年12月10日投稿

WC 2019

16チームが出場。日本が初優勝を飾った。

参加チーム
アメリカ東地区、同中地区、同西地区、ドイツ、イタリア、イギリス、スペイン、ヨーロッパ連合、日本、カナダ、中米連合、アンデス連合、ラ・プラタ連合、東アジア連合、東南アジア連合、オーストラリア
レギュレーション
VGC2014・2015・2016・2017・2018・2019サンシリーズ・2019ムーンシリーズ各1枠、2019ウルトラシリーズ3枠の全10枠に対して、各節両チームが1枠ずつ除外を宣言し、出場8選手を残りの8枠に割り当てる。ただし除外宣言が重複した場合には2019ウルトラシリーズ1枠を追加で除外する。両チームが合意すればさらに任意の1枠をVGC2013に差し替えることができる。
追加ルール
ラッキーハピナスに対するガードスワップ[1]の禁止
大会ポータル
2019 World Cup of VGC Announcement, Trainer Tower 2019年8月23日投稿(リンク切れ、アーカイブ
2019 World Cup of VGC Hub(リンク切れ、アーカイブ

WC 2020

ヨーロッパと東アジアのチーム再編によりフランス、北欧連合、中国、韓国の4チームが誕生し、計20チームが出場。準決勝で日本とのタイブレークに勝利したラ・プラタ連合が中国との決勝最終第8戦を制して初優勝を果たした。

参加チーム
アメリカ東地区、同中地区、同西地区、ドイツ、イタリア、イギリス、スペイン、フランス、北欧連合、ヨーロッパ連合、日本、カナダ、中米連合、アンデス連合、ラ・プラタ連合、中国、韓国、東アジア連合、東南アジア連合、オーストラリア
レギュレーション
各節出場8選手をVGC2015・2016・2017・2018・2019ウルトラシリーズ・2020シリーズ5各1名、2020シリーズ6 2名に割り当てる。
各チームは大会エントリー時に次の申請が可能:
  • VGC2013、2014の採用。両チームが申請で合致した場合に限り、それらを2020シーズン6 1枠、同シーズン5 1枠の順に差し替える。
  • VGC2019サンシリーズ、ムーンシリーズ、またはどちらか一方の採用。両チームが申請で合致した場合に限り、それを2019ウルトラシリーズ1枠と差し替える。
追加ルール
ラッキーハピナスに対するガードシェアの禁止
グループステージ
20チームを4組に分けて総当り戦を行い、各組上位2チームが決勝プレーオフ進出。勝ち点の加算されない抜け番同士の対戦も行う。勝ち点で並んだ場合には抜け番時の対戦成績、試合の得失差、ゲームの得失差、当該チーム直接対決結果の順に判断する。すべて並んだ場合にはVGC2020 1枠による延長戦を行う。
決勝プレーオフ
8チームによるノックアウト方式
4勝4敗で並んだ場合には2020ウルトラシリーズ1枠、両チームの選択1枠ずつの全3枠によるタイブレークを行う。
大会ポータル
2020 World Cup of VGC Hub - Trainer Tower

WC 2021

この年から大会が大幅に変更。Victory Roadに主催が移管され、正式名称がWorld Cup of Pokémon VGCになり、全試合単一のレギュレーションにもとづく実機でのインターネット対戦に統一され、対戦シミュレータの使用や連合チームが廃止された。55の国と地域が出場。8月1日の組合せ抽選会を経て、8月3日から10月11日にかけて開催され、スペインが初優勝を果たした。大会後援にElgato(コルセア)が入った。なお、大会ポータルでは個人成績も掲載されたが、表彰は行われなかった。

参加チーム
アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ボリビア、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コロンビア、コスタリカ、チェコ、デンマーク、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、グアテマラ、ホンジュラス、香港、インド、インドネシア、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、パナマ、パラグアイ、ペルー、フィリピン、ポーランド、ポルトガル。プエルトリコ、ロシア、シンガポール、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、タイ、イギリス、アメリカ、ウルグアイ、ベネズエラ、ベトナム
レギュレーション
VGC2021シリーズ10。本選までは各節出場選手8名、決勝プレーオフより7名。
予選ステージ
55チームを16組に分けて総当り戦を行い、各組上位2チームが本選グループステージ進出。
本選グループステージ
32チームを8組に分けて総当り戦を行い、各組上位2チームが決勝プレーオフ進出。
決勝プレーオフ
16チームによるノックアウト方式
大会ポータル
Home | World Cup of Pokémon VGC (2021)

WC Open 2021

7月24, 25日開催。出場405名中エマヌエーレ・ブリガンティが優勝した。

レギュレーション
VGC2021シリーズ10
開催方式
予選ラウンドスイスドロー9回戦。2敗以下の選手が決勝ノックアウトステージに進出。
大会結果
Teams and results from the World Cup Open!, Victory Road 2021年7月25日投稿

WC 2022

この年からシード権が新設された。シード権8チームを含む56の国と地域が出場。7月3日の組合せ抽選会を経て、7月4日から9月25日にかけて開催された。決勝ではタイがカナダとの最終第7戦を制して初優勝した。大会後援はElgato、GGtoor、Metafyの3社。

前年の個人成績掲載開始に引き続いて選手個人の表彰も新設され、カナダのナヴジット・ジョシーが大会MVPを受賞した。ただし、基準が試合得失差ついでゲーム得失差とされたことからノーシードのチームの選手が有利であり、シード権側の優秀選手は別途表彰された。

参加チーム
アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ボリビア、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コロンビア、コスタリカ、チェコ、デンマーク、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、グアテマラ、ホンジュラス、香港、インド、インドネシア、アイルランド、イスラエル、イタリア、ジャマイカ、日本、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、パナマ、パラグアイ、ペルー、フィリピン、ポーランド、ポルトガル。プエルトリコ、シンガポール、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、タイ、トルコ、イギリス、アメリカ、ウルグアイ、ベネズエラ、ベトナム
シード権
前回大会8強: スペイン; イタリア; 韓国、中国; タイ、スイス、シンガポール、アメリカ
レギュレーション
VGC2022シリーズ12。本選までは各節出場選手8名、決勝プレーオフより7名。
予選ステージ
シード権のない48チームを12組に分けて総当り戦を行い、各組上位2チームが本選グループステージ進出。
本選グループステージ
シード権8チームと予選突破24チームの計32チームを8組に分けて総当り戦を行い、各組上位2チームが決勝プレーオフ進出。
決勝プレーオフ
16チームによるノックアウト方式
大会ポータル
The 2022 World Cup of Pokémon VGC is here!, Victory Road 2022年6月5日投稿
Home | World Cup of Pokémon VGC (2022)
関連記事
Victory Roadによる表彰tweet 2022年9月27日投稿

WC Open 2022

7月2, 3日開催。GGtoor後援。出場335名中ふゆばれが優勝した。

レギュレーション
VGC2022シリーズ12
開催方式
予選ラウンドスイスドロー9回戦。2敗以下の選手が決勝ノックアウトステージに進出。
大会結果
Teams and results from the World Cup Open, Victory Road 2022年7月3日投稿

WC 2023

この年からWCS2023に倣ってオープンシート形式に変更された。シード権8チームを含む60の国と地域が出場。10月1日の組合せ抽選会を経て、10月3日開幕。12月10日にかけて開催される。大会後援が全社撤退したものの、開催は継続された。

参加チーム
アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、バルバドス、ベルギー、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コロンビア、コスタリカ、デンマーク、ドミニカ共和国、エクアドル、エジプト、エルサルバドル、フランス、ドイツ、ギリシャ、グアテマラ、ホンジュラス、香港、インド、インドネシア、アイルランド、イスラエル、イタリア、ジャマイカ、日本、ルクセンブルク、マレーシア、メキシコ、モロッコ、オランダ、ニュージーランド、ニカラグア、ノルウェー、パキスタン、パナマ、ペルー、フィリピン、ポーランド、ポルトガル。プエルトリコ、サンマリノ、シンガポール、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、タイ、トルコ、イギリス、アメリカ、ウルグアイ、ベネズエラ、ベトナム
シード権
前回大会8強: タイ; カナダ; オーストラリア、フランス; インド、韓国、アメリカ、ポーランド
レギュレーション
VGC2024レギュレーションE。本選までは各節出場選手8名、決勝プレーオフより7名。
予選ステージ
シード権のない52チームを13組に分けて総当り戦を行い、各組の首位と、2位13チーム中成績上位11チームが本選グループステージ進出。
本選グループステージ
シード権8チームと予選突破24チームの計32チームを8組に分けて総当り戦を行い、各組上位2チームが決勝プレーオフ進出。
決勝プレーオフ
16チームによるノックアウト方式
大会ポータル
The 2023 World Cup of Pokémon VGC is here!, Victory Road 2023年8月15日投稿
Home | World Cup of Pokémon VGC (2023)

WC Open 2023

9月23, 24日に開催予定であったが、不開催に終わった。

大会概要
VR World Cup Open (2023), Victory Road 2023年9月4日投稿

結果

大会結果

開催年 優勝 試合結果 準優勝 3位
1 2016 イタリア 4-0 アメリカ西地区 ドイツ スペイン
2 2017 東南アジア連合 5-2 スペイン イタリア ヨーロッパ連合
3 2018 イタリア 7-5
(tiebreak)
ラ・プラタ連合 ドイツ アメリカ東地区
4 2019 日本 4-1 アメリカ東地区 東アジア連合 イタリア
5 2020 ラ・プラタ連合 5-3 中国 日本 韓国
6 2021 スペイン 5-2 イタリア 中国 韓国
7 2022 タイ 4-3 カナダ フランス オーストラリア
8 2023 -

大会最優秀選手

開催年 MVP 次席 三席 優秀賞
7 2022 ナヴジット (加) バス (蘭) クリス (豪) ジョー (米) ルカ (伊) フラヴィオ (伊)
8 2023

WC Open

開催年 優勝 準優勝 3位
1 2021 エマヌエーレ ユキ エノシュ マッテオ
2 2022 ふゆばれ ホアンフィ ニコライ ぽんぽんた

歴代日本チーム

開催年 マネージャ 登録選手
1 2016 ジュニオ - - げべぼ シャロン ペンギン もりやま ゆういち 夕立 BIDC Scar コウヘイ YT kazuki はやと★
2 2017 ryokon - - kazuki ryokon キヌガワ バルドル SNOW YT ゆういち ななか はやと★ げべぼ かんとな -
3 2018 フォルテ - - びちょ アルカナ みずみ キヌガワ カ・エール 勝海 YT しらぬい シャンディ ベテ じーん SNOW
4 2019 フォルテ - - YT 勝海 カ・エール リンヤ ぶらあり ねっち みずみ アルカナ シャンディ さしす しらぬい じーん
5 2020 フォルテ アカヌマ - リンヤ てるるん いけちゃん ふゆばれ シャンディ じーん さしす Suica kazuki SNOW 夕立 勇貴
6 2021 アカヌマ フォルテ 勇貴 ビエラ さしす リンヤ じーん シャンディ アルカナ キヌガワ 勇貴 やなぎ ふゆばれ みず えりーぜ
7 2022 シャンディ ぅゅ - マッスル カ・エール えげ キヌガワ ちゃんなー ビエラ じーん SNOW ふゆばれ やなぎ Suica シャンディ
8 2023 勇貴 フォルテ - じーん ビエラ アルカナ シャルナーク シッティン カ・エール やなぎ 勇貴 アルベガ Suica さしす SNOW

脚注

  1. 翌年の記述に照らせばガードシェアの誤りであろう。

関連リンク