利用者:Earthoul/ギガリーク事件
米国任天堂内部資料流出事件は、米国任天堂 (Nintendo of America）が2010年代後半（少なくとも2018年3月）にサイバー攻撃を受けて内部資料がコピーされ、18年から21年にかけて内部資料がインターネット上に流出した事件。とくに20年7月24日に発生した大規模な流出は俗にギガリーク（Nintendo Gigaleak）と呼ばれ、事件全体の俗称にもなっている。
米国任天堂に対するサイバー攻撃は2010年代後半に2件立件され、ともに被告が有罪判決を受けている（ここでは便宜上R事件とZ事件と呼ぶ）。本項の事件はZ事件の方であり、ここではそのうちポケモンに関する事柄を述べる。なお、R事件ではコンソール関連の資料が主たる標的であった[1]。
経緯
反応
19年3月のZ事件の有罪判決が報じられる[2]までサイバー攻撃の存在は明るみに出ず、Z事件と流出資料との関係も同年12月25日の関係者の告白投稿[3]でようやく認識され始めた。この間、任天堂側からメディア側への箝口令は見受けられず、新資料発見の報道[4][5][6]以外にも、大手ゲームメディアによる取材が相次いだ。たとえば、18年8月にはGame Informer誌が「金銀ベータ」解析に挑んだプログラマーを特集した記事[7]を掲載したほか、19年10月にはEurogamer誌がソード・シールド発売直前のゲームフリーク増田順一・大森滋へのインタビューにおいて「金銀体験版」と名指しで質問を投じた[8]。ファンサイト兼メディアにおいては、PokéBeachは20年4月25日に至って初めて流出資料とZ事件との関係を知り速報記事を自主削除した[9]。他方、Serebii.netおよびそのウェブマスターでジャーナリストのJoe Merrickは当初から一貫して言及を避けており、18年6月1日の段階で「法的に疑問」であることを理由に挙げた[10]。
脚注
- ↑ "California hacker who stole proprietary information from Nintendo sentenced to three years in prison" U.S. Attorney's Office, Western District of Washington (2020-12-01; updated on 2023-04-18)
- ↑ "Security researcher pleads guilty to hacking into Microsoft and Nintendo" The Verge (2019-03-28)
- ↑ "Clarification on Recent Events" Glitch City Laboratories Forums (2019-12-25) リンク切れ; アーカイブ
- ↑ "Unreleased 2nd Generation Pokemon Found in Early Copies of Gold and Silver" IGN (2018-05-31)
- ↑ "Pokemon Gold And Silver Demo Reveals Unreleased Pokémon" Game Informer (2018-05-31)
- ↑ "20 years later, fans uncover never-before-seen Pokémon left on the cutting room floor" Eurogamer (Updated on 2018-05-31)
- ↑ "How Hackers Are Preserving Gaming History" Game Informer (2018-08-01 15:00 CDT)
- ↑ "Game Freak's Junichi Masuda and Shigeru Ohmori talk inspiration, Sirfetch'd, and pressure from Pokémon fans" Eurogamer (2019-10-24)
- ↑ PokéBeachのツイート (2020-04-25 23:52 JST)
- ↑ Merrickのツイート (2018-06-01 14:19 JST) なお、同ツイートのツリーには "You've been issued take downs?" "Yes"と問答があるが、"take downs"（削除要請）が本件に関するものか過去の事案を指すものかは不明。
