スーパーゲームボーイ
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スーパーゲームボーイ (SUPER GAMEBOY) は、スーパーファミコン用の周辺機器。希望小売価格は6800円。進化版としてのスーパーゲームボーイ2もここで解説する。
概要
ゲームボーイ用ソフトをテレビ画面でプレイできるスーパーファミコン用の周辺機器である。
ゲームボーイで使用できるソフトのほとんどが利用可能であるが、通信機能についてはスーパーゲームボーイでは利用不可能である(スーパーゲームボーイ2では可能)。
スーパーファミコンの解像度はゲームボーイの解像度より大きいため、ゲームボーイ用ゲームの画面はテレビ画面より小さい。なお、ゲーム画面はテレビ画面の中央にセンタリングされている。テレビ画面とゲーム画面の間はピクチャーフレームと呼ばれ、内蔵されているいくつかのフレームから表示するピクチャーフレームを選択することができる。
ピクチャーフレームにはお絵かきモードというものもあり、フレーム内、またはフレームとゲーム画面にお絵かきをすることができる。
コントローラはスーパーファミコン用コントローラを利用する。なお、ボタン配置の設定は2つの種類より選択することができる。
ゲームボーイプレーヤーとは異なり、ほかのゲームソフトを利用する場合は取り外す必要がある。
スーパーゲームボーイ対応ソフトでは、専用の配色や専用のフレームを利用することができる。また、最大13色の同時表示や、スーパーゲームボーイのみ利用可能なサウンドなども対応している。しかしながら、ゲームボーイカラー対応ソフトの意図した色を表示することはできない。
隠しモードとして低速及び高速(1.25倍)プレイにも対応している。切り替えには公式サードパーティであるホリ電機製のコントローラ「SGBコマンダー」が必要。
スーパーゲームボーイ2ではゲームボーイポケット用通信ケーブルに対応したほか、スーパーゲームボーイに存在するいくつかの不具合を解消するなどしている。
ポケモンシリーズとの関連
第一・第二世代のポケモンシリーズは、カラー専用のクリスタル(および韓国語版金銀)を除き全てスーパーゲームボーイに対応している。赤・緑のCMでもスーパーゲームボーイへの対応について言及している。
ポケモンの戦闘画面は敵味方の位置が固定されているためスーパーゲームボーイと相性がよく、敵・味方・HPバーにそれぞれ別のパレットが割り当てられ画面内の色数が多い。特に第二世代では単色のグラデーションが大半であった第一世代と異なり鮮やかな色が使われているため(ポケモンの色はゲームボーイカラーのものと基本的に同一)、実にあざやかカラーである。他には第一世代のバッジ画面やスロットマシンがなかなかのあざやかカラー。金銀のオープニングアニメ~タイトル画面もゲームボーイカラーでの表示には劣るもののあざやか。一方フィールド画面は画面全体で4色のみだが、第一世代ではエリアごとに配色が変わるので、例えば町に出入りするたびに地形の色が変化する。
ポケモンスタジアムシリーズにおけるGBモードは、第1世代作品ではスーパーゲームボーイの発色を再現している。ただし色の変更はできない。また第二世代を高速化した場合はセピア色(2倍速)またはモノクロ(3倍速)になる。
ゲームボーイシリーズは乾電池式であり、当時は現在のような高性能の充電池もなかった。専用の充電バッテリーも存在していたがあまり普及していなかった。そのため、電池代の節約としてスーパーゲームボーイを使用していたプレイヤーも多かった。
初代のスーパーゲームボーイに限り、従来のゲームボーイで動かすより全ての動作が約2.4%早くなるという仕様がある。そのため、タイムアタックでは記録を付ける際にこの点を考慮する場合もある。
備考
- ゲームボーイカラー専用ソフトをプレイすることはできない。カラー専用、対応ソフトをカラー用の配色でプレイできる「スーパーゲームボーイ3」にあたるものがニンテンドウ64用に開発されていたが、販売されることは無かった(そのため、ゲームボーイカラー専用ソフトはゲームボーイプレーヤー発売まで、据え置き機でプレイ出来なかった)。
- なお、ポケットモンスターシリーズのゲームに限ればポケモンスタジアム金銀で実現でき、ゲームボーイカラー専用のクリスタルバージョンもプレイ可能。
- ポケモンスタジアム発売前におけるテレビ東京の64マリオスタジアムのポケモン対戦では、通信可能な特別仕様のスーパーゲームボーイを使用していた(当時スーパーゲームボーイ2はまだ発売されていなかった)。