メール
メールとはポケモンに持たせるアイテムの一種。プレイヤーがメッセージを書いて保存できる。
概要
ポケットモンスター 金・銀で初登場。ポケモンに持たせた際にメッセージを書き込んで、そのポケモンを通信交換することによって他のプレイヤーとメッセージのやりとりをすることができる。
ポケモンの持っているメールは、自分のパソコンに転送してメッセージを保存することができる。メールを持ったポケモンはパソコンや育て屋へ預けることができず、逃がすこともできなくなるので、必要がなければ自分のパソコンへ転送したほうがよい。バッグに戻した場合はアイテムとしてのメールに戻るが、その場合はメッセージが消えてしまう。
各世代とも複数の種類が存在するが、見た目や定型文が異なるだけで機能は変わらない。各地のショップで購入可能ではあるが、冒険を進める上では全く必要のないアイテムなので無視してしまっても問題はない。
第二世代当時は自分で文字を選択してメールを打つという方法であった。しかし、後の世代でWi-Fiを介した通信交換に出すポケモンのニックネームに卑猥な名前や下品な名前をつける問題と同じように、メールに下品な言葉を書き、送信する事態が多発した。このため、第三世代以降ではソフトにあらかじめ登録された単語(文節)のみが使用できるようになった。これにより中傷防止に一定の効果を挙げたうえに、単語や定型文ごとに自動翻訳されるために海外プレイヤーとのやりとりもしやすくなった。一方で、メッセージの自由が狭まったこともまた事実であり、ややおかしな文になりがちであった。
第六世代で廃止された。
第二世代
第二世代のメールは自由記述方式であり、各行16文字ずつ、2行合計32文字が筆記可能であった。メッセージの自由度は後の世代に比べると非常に高い。通信相手に送るのみならず、プレイヤーのメモ代わりとしても使用することができる。
35ばんどうろにおいて、メールを持たせたポケモンを指定された人物に届けるというイベントが発生する。リュックに入れる等してメッセージを消してしまうとイベントが進行不可能になるので注意が必要。
メールを持ったポケモンはタイムカプセルで通信交換することができない。さらに、手持ちにメールを持ったポケモンがいる場合はボックス整理機能が使えなくなる。
リメイク作であるハートゴールド・ソウルシルバーでは、メールの種類はダイヤモンド・パール・プラチナと共通にされている。
第三世代
第三世代のメールはかんたんかいわによってあらかじめ登録された単語をはめ込む方式である。3行それぞれに3単語ずつ、合計9単語が登録可能である。
第四世代
第三世代同様に単語を選ぶ方式だが、定型文に挿入するという形が基本となったので選べる単語数は減っている。
第五世代
ブリッジメール以外には定型文が入っている。さらに定型文は全て埋めないとポケモンに持たせられなくなった。
- はじめてメール
- だいすきメール
- おさそいメール
- かんしゃメール
- しつもんメール
- おすすめメール
- おかえしメール
- ブリッジメールS
- ブリッジメールH
- ブリッジメールC
- ブリッジメールV
- ブリッジメールW
もちものとしてのメール
はたきおとすは全世代で成功し、ギフトパス/なげつけるは全世代で失敗する。
第二世代
- どろぼうでメールを盗めない。
第四世代
第五世代
対戦におけるメール
すりかえ・トリックができない仕様を利用してすりかえ・トリックの対策とすることがある。
すりかえやトリックをされて一番困るのは自分の持ち物を奪われることではなく、こだわり系アイテムやかえんだまなどの、こちらを機能不全に追い込む持ち物を押し付けられることである。これは単に持ち物を持たないでおくといった方法では対処にならないため、すりかえ・トリックそのものを失敗させないといけない。特性ねんちゃくを持たないポケモンがすりかえ・トリックを失敗させる一般的な方法が、第五世代においてはメールの所持であった。
通常はすりかえ・トリックを防ぐよりことも優先する道具があるが、例えばハピナスなど、持ち物なしでも役割を遂行する能力があり、なおかつ機能不全化が致命的なポケモンはメールですりかえ対策を取ることがある。
デメリットとしては、対戦前の見せ合いの時点で普通の道具ではなくメールを持っているのがバレてしまうことが挙げられる。
各言語版での名称
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脚注
- ↑ データはあるが正規の手段で入手できない没アイテム