ミュウツー (アニメ)
ミュウツー | |
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英語名 | Mewtwo |
出身地等 | ニューアイランド |
年齢 | ? |
職業 | ポケモン |
声優 | 市村正親 森久保祥太郎(映画版の幼少時) 瀧本富士子(ラジオドラマ版の幼少時) |
ミュウツーは、無印編第63話で初登場したポケモン。劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲、ミュウツーの誕生 (ラジオドラマ)、ミュウツー! 我ハココニ在リ、ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONなどに登場。
本項目では他にアニメ戦慄のミラージュポケモンに登場した、上記のものとは別の個体であるミュウツーとして、ミラージュポケモンのミュウツーにも触れる。
新無印編第46話にも登場し、こちらでも市村が声優を務めたが同一個体であるかは明らかにされていない。
概要
ニューアイランドに存在していた研究施設にて、フジ博士のロケット団の援助を受けた研究により、ミュウの睫毛の遺伝子から作り出されたコピーポケモン。
幼い時に交流していたアイツーの死と、自らの存在する意味への疑問、研究材料としてミュウツーと接した研究員の無遠慮な態度から起きたショックと怒りから暴走し、研究施設を破壊。跡地にいた所をサカキにそそのかされ、力を抑制するアーマーを身に着けられてポケモン強奪といった悪事に利用されていた。無印編第63話に登場したミュウツーはこの時期のものであり、シゲルのポケモンを完全敗北させていた。
ある時、あくまでも自分を道具とみなすサカキに失望し、アーマーとロケット団のアジトを壊して逃走。破壊した研究所跡に舞い戻り、自分を生み出した人間に対して逆襲を宣言。ニューアイランドにポケモン城を築きコピーポケモンを生み出して、自分たちが本物より優れている存在だと誇示しようとする。
自らのアイデンティティーをその強さに求め、操って召使いとしたジョーイを使ってサトシ達らのような、見込みのあるトレーナーを招待状でおびき寄せて、コピーポケモンで完勝、彼らの手持ちポケモンをミュウツーボールで奪いコピーを作り出すが、現れたミュウとの戦いをサトシが命懸けで止めた事で自分の過ちに気付き、事件の記憶をサトシ達から消してコピーポケモンと共に姿を消した。
その後自分の存在を認識することができたらしいのだがコピーポケモンであるゆえに、「本物のポケモンの世界に生きていいのか?」という問いに悩み人間の近寄らないピュアズロックにコピーポケモン達と共に隠れ棲んでいたが、執念深いサカキに発見されロケット団の襲撃をうけてしまう。その撃退の際のサトシたちとの交流とピュア湖の水の力で自分たちコピーも、この世に存在することを許された命だと気づかされる。
サカキ達の記憶を消して撃退した後は彼らをそれぞれ旅立たせ、自分もどこかの大都市に隠れ住むようになった。
特徴や性格
テレパシーで人間と会話する、人間を操る、念動力で浮遊し多数のポケモンを拘束したり嵐を起こしたりといった多彩な超能力を操る。全力を出す事でピュアズロックのクリア湖を地下にテレポートさせる事もできる。
知能は高く生まれた時から人間と意思疎通ができる他、ポケモン城を築いたり、ミュウツーボールやコピーポケモンを作る装置を作成したりもできる。
反面、自分の存在意義をしめすために、自分と同じ苦しみを持つであろうコピーポケモンを自ら生み出してしまったり、サトシ達の記憶を一方的に消したりと、身勝手な行動も目立つ。
またミュウに対して強いコンプレックスを抱いていていて、出会った瞬間に襲いかかるほどだった。
ミュウツー! 我ハココニ在リでは成長したというか荒々しさが失せて、自分達の安全のためと称しながらも人間を助けたり、サトシの言葉を聞き入れる、コピーポケモンの意志を尊重するといった周囲に配慮する一面も見せる。
技
ミラージュポケモンとしてのミュウツー
ミラージュシステムによって作成された、ミラージュポケモン。ミスターミラージュに変装したドクター・ユングがサトシのピカチュウを捕まえた為、止む無くオーキド博士によってロックを解かれた研究データから誕生した。
そのままでも高い戦闘能力を持ち、さらに全てのミラージュポケモンを取り込むことでミラージュシステムと一体化し、体表にポケモンの頭を複数出現させて次々と技を使う事ができる。圧倒的な力でサトシ達を追い詰めるが、破壊し取り込んだミラージュポケモンのミュウに内側から牽制され、そこにサトシのピカチュウのボルテッカーを受けた事で消滅した。
心を持たないという設定であり、発した台詞は「ミュウ」という僅かな一言のみであった。
備考
- 大乱闘スマッシュブラザーズDXのミュウツーの台詞は、一部劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲でのミュウツーの台詞を利用している。
- ミュウの子供の遺伝子が改造されて今知られるミュウツーになった原作とは違い、劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲のミュウツーはただクローニングされただけの存在である。
- おのとしひろ作の漫画版ミュウツーの逆襲では、フジ博士との関係や研究施設を破壊した経緯が全く異なっている。漫画版ではフジ博士とは父と子のような親密な関係であり、研究施設を破壊した理由もサカキによる心を持たないミュウツーの量産をフジ博士ごと施設を破壊して防ぐというものであった。
- 映画16作目『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』に登場するミュウツーは別の個体である。
- Pokémon Puzzle Leagueには、劇場版の映像が使用されている。Very Hard以上の難易度の場合に16ステージ目で対戦相手として登場し、ピカチュウ、ゼニガメ、フシギダネ(いずれもコピー)を使用する。最終ステージで登場するだけあって非常に強い。
- 「ミュウツーの逆襲」公開当時は第一世代のソフトしか発売されていなかったが、どの技にも該当しない「手から黒い色の塊を放つ技」を使用しており、これは後に第二世代以降に登場する「シャドーボール」とされた(第二世代以降のわざマシンで習得可能)。