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ポケモン同人誌事件

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ポケモン同人誌事件( - どうじんしじけん)は、1999年1月にポケモンの成人向け同人誌を発行した女性が、任天堂ゲームフリーククリーチャーズによって著作権法違反(複製権の侵害)であると告訴、逮捕された事件。ポケモン同人作家(同人誌製作者)逮捕事件、また同人誌の内容からピカチュウ事件[1]とも呼ばれる。ドラえもん最終話同人誌問題とともに、同人誌における著作権侵害が問題化した例として知られる。

概要

1998年夏、女性はピカチュウなどのキャラクターが登場する成人向け漫画を描き、B5判29ページ[2]の冊子として300部を印刷した[3]。女性はこれを同人誌のメンバーにちらしで宣伝した上で、希望者に郵送するという形で1部900円[4]で販売し、このうち約120部を販売した[3]

1998年秋、この同人誌についての情報が一般人から任天堂に寄せられた[5]。これを受け、任天堂は内容確認のため当該同人誌を購入[5]。1999年1月5日に任天堂・ゲームフリーク・クリーチャーズが女性を告訴[3]。同月13日に京都府警生活環境課によって女性は著作権法違反(複製権の侵害)容疑で逮捕された[3]。女性は期限一杯となる22日間勾留された[6]のち2月4日に略式裁判で起訴され、罰金10万円の支払いを命じられた[7]

同年3月17日、同人誌を印刷した印刷会社社長が著作権法違反(侵害幇助)容疑で書類送検された[8]

任天堂・警察の対応

女性に対し警告などなしで告訴に踏み切った件について、任天堂は情報提供者から同様の内容のものをシリーズとして発行しており、初めてのことではなかったこと(ただし、女性がポケモンの同人誌を発行したのは事件となったもののみであった。それ以前からパロディ同人誌の発行は行っていたため、情報提供者との間で錯誤があった可能性が指摘されている[5])が理由の一つとしている[5]。また、ペンネームを使用する同人誌作者に対し警告が届く確証がない、警告しても別の名前で同人誌を挙げる可能性がある、バックに何らかの組織があるのかチェックできない、といった理由も挙げている[5]

同人誌に関わる著作権法違反で警察が動くという稀な事態についても、警察が背後に暴力団がおり、その資金源となっていると考えたためとの指摘がある[9][10]。実際には女性は単なる同人誌作家であり、そのような関係は全くなかった。

脚注

  1. 共信印刷AIDE新聞(第39号)
  2. 女性は32ページと主張している(ポケモン同人誌事件 作者自身の声、同人サークル「日曜出版社」、アーカイブ)。
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 「ピカチュウ、Hな変身ダメ 著作権違反容疑で逮捕」『朝日新聞』1999年1月14日付朝刊、第3面。
  4. 女性はこの値段を否定している(ポケモン同人誌事件 作者自身の声、同人サークル「日曜出版社」、アーカイブ)。
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 ポケモン同人誌事件 任天堂のコメント(同人サークル「日曜出版社」、アーカイブ)
  6. ポケモン同人誌事件 作者自身の声(同人サークル「日曜出版社」、アーカイブ)
  7. ポケモン同人誌著作権問題関連(個人HP「同人誌生活文化総合研究所」)
  8. 「ポケモン盗用 印刷会社を摘発」京都新聞』1999年3月18日配信、アーカイブ
  9. 永山薫昼間たかし『2007-2008 マンガ論争勃発』マイクロマガジン社、2007年、75ページ。ポケモン同人誌事件の情報ソースについて - Togetterにおける太田たこすのコメントによる孫引き。
  10. 共信印刷「AIDE新聞 第40号」、11ページにおいても、女性が「組織によるパチモングッズ業者」と疑われたことが語られている。