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育成論

提供:ポケモンWiki
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ポケモンにおける育成論とは、ポケモンの対戦向けにポケモンを育成するための方針案である。

概要

育成論は、各ポケモンのステータスおよびに技構成を考慮し、対戦においてそのポケモンを最大限利用することを意図した育成方針である。育成方針としては、個体値[1]努力値、および性格と、技構成が明示される。加えて、育成論では、そのポケモンの対戦での想定利用場面である、相手のポケモンおよび自分、相手の想定パーティが明示されることが一般的である。

上記のように、同一ポケモンでも利用場面ごとに育成論が定義されるため、育成論はポケモンごとに1つのみではなく複数あるのが普通である。

利用

育成論は、いくつかの目的のために利用される。

  • ポケモンの育成
パーティの構築に必要な、ポケモンの育成のために利用される。
  • 対戦相手ポケモン、パーティの想定
対戦相手のポケモンやパーティがどのように構成されているかを推測し、自分の保持するポケモンでどのポケモンが一番有利に戦えるかを考案するために利用される。また、対戦まで時間がある場合は、対抗育成論や対抗パーティを探し、対抗するポケモンを育成するために利用される。
  • 別育成論の作成
ある育成論を受けた、同一ポケモンの別の育成論作成に利用される場合がある。また、そのポケモンがいわゆる厨ポケである場合に多いが、当該育成論の採用が多い場合、また潜在的に脅威になりうる場合は当該育成論を採用したポケモンに対抗するための別ポケモン向け育成論作成に利用される。

作成

育成論の作成には、種族値個体値努力値を代表としたポケモンのステータスのみならず、豊富なポケモンに関する知識と経験、およびに論理性や文章力などが必要とされる。

育成論の基本

使用する個体のコンセプトを絞る
例えば、雨パの表選出用のポケモンにほのおのサブウエポンを採用すれば、とミスマッチになるのは明白であろう。また、長期戦になりがちな耐久型にPPの少ない技ばかりを覚えさせると、自らPP合戦に不利になる展開を招きやすい。
タイプに気を付ける
単純なアタッカー、耐久型にする場合、そのポケモンがタイプで他のポケモンと差別化できるかが重要。もしそうでなければ、技や特性で差別化する必要がある。
特性・技を把握する
コンセプトが決まった場合、それに見合った特性を取捨選択すると良い。特性・技を把握することの重要性を物語る最たる例は、他のポケモンの劣化になる特性・技の組み合わせにしないことである。例えば、マナフィと覚える技・特性が同じで全ての種族値で劣るフィオネの技構成をねっとうれいとうビームあまごいねむるとしてしまうと、「それは同じことができるマナフィの方が強いのでは?」という結論になってしまう。そこで、フィオネにはマナフィより遅い素早さから繰り出すことでより控えにダメージが入りにくくなるとんぼがえりが必須となる。
汎用性を重視する
例えば、エスパータイプの攻撃技は、相手をねむり状態にしないと効果がないゆめくいよりもノーデメリットかつ無条件でダメージを与えられるサイコキネシスが望ましい。
複数の勝ち筋を用意する
例として第七世代シャワーズを育成する場合、ダメージソースをねっとうれいとうビームのみに限定すると、みず/こおりタイプのポケモンに対して有効打が無くなるため、それらに対する打開策としてどくどくが要求されることが多い。
変化技に依存し過ぎない
変化技ちょうはつアンコールトリック+とつげきチョッキなどのメタに引っ掛かりやすい。そのため、よほどのことがない限り攻撃技は最低1つは覚えさせること。
極端に不利な相手を想定した調整にしない
間違った例として、アーマーガアリザードンを倒すために特殊耐久に特化してオッカのみを持たせても、ダイジェットでのリザードン抜きとリザードンの攻撃を確定2発に抑える調整が両立できず、機能しない。
起こる確率の低い場面を想定した調整をしない
間違った例として、DDラリアットによりドラパルトを確定1発にできる範囲内で火力を削り、残りの努力値を耐久に回したゴリランダーというのがある。第八世代のダブルバトルで言うと、後発向きのゴリランダーと先発向きのドラパルトが無傷で対面する場面はほぼ存在しないためである。

脚注

  1. 通例31に固定されているが、めざめるパワーを利用するなど、場合によってはほかの個体値が指定される場合がある。しかし剣盾ではめざめるパワーがないので指定する理由がなくなった。

関連項目