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ヤドラン/対戦

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このページは、ヤドランの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

ヤドランの歴史

第一世代

99カップではペルシアンとの双璧であった強力なポケモンで、決勝進出者12人中11人が使用、優勝メンバーに輝いた。この大会のベスト4進出者は全員ドわすれ、ねむるを両採用しており、あとはかげぶんしんでんじはを覚えさせたワンウエポン耐久型であった[1]

特殊はこの世代ではまだ分割されていなかったので、現在の特攻特防を2段階上げるわざであったドわすれが非常に強力であった。HPぼうぎょは元から高かったので、ドわすれ1回で正に不沈艦、さらに3回で弱点などもはや関係無し。同時に超火力まで得るためサイコキネシスで同エスパーユンゲラーバリヤードまでしのいでしまい手がつけられなかった。レベル差を付ければドわすれ3積みでラッキーですらサイコキネシスにより確定2発に仕留めることができることからその凄さが分かるだろう。

物理耐久指数は32724と比較対象のナッシーの27674に対して1.2倍弱の優位を誇った。同レベルで共に育成済み理想個体なら155ルールにおけるどのレベルのケンタロスのはかいこうせんも確定3発に抑えた。

他の攻撃技も豊富でしかもでんき対策のじしんまで覚え、補助技もでんじはねむる、変わり種ではかげぶんしんで耐久面をさらに強化するというやり方も。だが当時は急所率の計算式が違っており、ライチュウエレブー10まんボルトが急所に当たりお釈迦という展開も多かった。と言うのも、第一世代の急所率はすばやさが高いほど上がるという仕様で、しかも急所を突いた場合全ての補助効果が無視されたためである。

よってこの世代でヤドランを含む積み耐久型のポケモンにとっては、急所が怖くて何度も積み技を使う余裕はあまりなかった。

じわれは通常だと素の素早さの関係上使い物にならないが、でんじはや自分がランク補正変化(ヤドランの場合その手段はほぼドわすれ一択)した際に相手のまひの素早さ補正が重ね掛けされる仕様によって、強引に利用可能な代物に変貌させることができる(ポケスタ2ではこのまひの補正重ね掛けの仕様はない)。

GB対戦でネックであった急所率の低さは、急所率の計算式が異なるポケスタ2にプラットフォームが移ると改善された。

なお、ヤドランは自力で覚える技とわざマシンを合わせれば、ミュウに次ぐ数の技を覚えるほど器用だったりした。

第二世代

特殊特攻特防に分割し、その影響でとくこうが80から100とスターミー並に上がったが、戦術がドわすれ依存だったためかそのドわすれが仕様変更により弱体化。エスパーキラーと呼ばれるあくの追加、むし技・ゴースト技の強化もマイナス。しまいにはメインのサイコキネシス、サブのふぶきも弱体化とこれでもかと逆風が吹き荒れた。

それでも技の面は結構豊富で、でんじはいばるなどの補助技を獲得。物理耐久が高く鈍足なのでのろいと相性が良く、ドわすれで特殊耐久強化も可能、ねむる+ねごとのねむねご型にじわれも覚える。 とはいえ、みずキングドラスイクンなどといった優秀なポケモンが多くてあえてヤドランを使う必要性は無かったため、第二世代のヤドランは一番厳しい時代だったと言えよう(それでも99カップの活躍が評価されたためか、公式大会決勝リーグに1体だけエントリーされていた)。

第三世代

第一世代のドわすれのように特攻特防を同時に上げるというめいそうを手に入れる。 防御>特防のステータスであるヤドランにとって、特殊耐久を補うこの技は相性が良かった。 手に入れた特性こんらんしないマイペースメロメロにならないどんかんの二つ。性別と個体値の関係がなくなったことからメロメロの需要が低下したため、マイペースが主に採用された。

第四世代

こおり全体の強化と同時に新しく霰パが実用的になった。それに伴い高めの耐久とほのおかくとうはがねの耐性を活かし、霰パの天敵に対する受け役(つまり用心棒)として活躍された。 さらにすばやさを逆転させるトリックルームの登場によって発案されたトリパでも、発動役兼発動中のアタッカーという重要な立場として活躍。

技では回復技のなまけるの獲得により耐久力をより活かしやすくなった。後手でなまけるを打つ隙を警戒するプレイヤーの中にはあくび+たべのこしの組み合わせ、いわゆる「あくび残飯」で交代の繰り返しを相手に強いて安全な回復を図る者もいた。

総括して第四世代ではなかなかの実力を見せるようになり、霰パやトリパ以外にもさまざまなパーティーに組み込まれ、制限ルールでなくとも一線級の強力なポケモンになった。

第五世代

世代初期ではバンギラスとドリュウズの砂パコンビ、通称「バンドリュ」の裏選出としてよく採用された。砂パの裏選出をトリパに寄せるならローブシンという相方もあった。

隠れ特性さいせいりょくを入手し、かくとうはがねに多い接触技に有効なゴツゴツメットの登場により、かくとう受けとしての地位を得た。 タイプの関係上かそくバシャーモメタグロスギャラドスのメインウェポンの両方を半減できるばかりか、こおり技でグライオンを対策するかくとうタイプも抑え込める。交代時のしっぺがえしにも威力増強がかからなくなり、強化されたパルシェンつららばりを半減できる耐性であるため役割を持てた。そのため、ヤドランとロトムの対策にCSベースのめざめるパワーくさ)パルシェンのようなメタが投入されるケースも出てきた。

さらに当時はローブシンもウェポンの関係でよほど積んでいなければ引くしかなく、よほどの事がないかぎりはキッチリ受けられる。 なまけるを搭載して受けループの中で物理受けの構成要員の1体として採用されることも増えることになり、やはり第一線で活躍した。

BW2期序盤にはこうこうのしっぽ+トリック型が流行。

ただ、環境が高速化したため、第四世代で使われていた「あくび残飯」はやや信頼度が落ちた。

第六世代

どんかんの仕様変更による強化、特殊技の威力下方修正、メガシンカの獲得が主な変更点。ファイアローやメガガルーラに対する強力な受けとして活躍した。受けループはこの世代でも実行可能であった。

メガシンカは防御が驚異的に上昇するが特防が上がらないのが弱点。てっぺきシェルアーマーこだわりハチマキ持ちを受ける型も存在した。

メガシンカを獲得する前のXYリーグレート戦シーズン1ではメガガルーラを受けるために重宝され、シーズン1のレート戦シングルバトルでは使用率17位を記録。この世代でのレート戦シングルバトルでベスト30入りしたシーズンはこのシーズンだけである。しかしあくまで耐久型としては上位にランクインすることが多かったクレセリアスイクンの壁を越えられなかったというだけであって、ヤドランも十分強力なポケモンであった。

メガシンカ獲得後は、グロウパンチを積んだメガガルーラのすてみタックルを受けられる唯一のポケモンとして受けループに採用され、メガフシギバナ軸、メガゲンガー軸、メガヤドラン軸と、受けループの派閥は3つに分かれた。やがて、ORAS環境が進むとメガフシギバナ、メガヤドラン、ラッキーグライオンエアームドバンギラスによる純正受けループが確立された。

PGLレーティングバトル統計データを鑑みるに、この世代におけるテンプレ技構成はねっとうなまけるれいとうビームサイコキネシスであった。メガシンカ解禁後はメガシンカ型が各シーズンで50%台から60%台の使用率となっていたが、メガシンカしないならゴツゴツメットが主流となった。性格は物理耐久型とのシナジーが高いずぶといが優先され、特性はさいせいりょくが大半であった。パーティ構築としては受けループのポケモンだけで固めた「ラキグライヤドラン」が好まれ、事実ORASリーグではシーズン16を除いて総合の同時採用ポケモンランキング1位にラッキー、2位にグライオンという記録が出ている。

この世代では後出しのメガゲンガーでんじはを撒いてから先手を取れるように素早さ下降補正ではな性格にした上で素早さに努力値を4振りして素の素早さの数値を51に調整するケースも多かった。また、ファイアローがやけど無効であるという理由でレート上位勢の中にはねっとうを切るケースが見られ、代わりに極力特攻に努力値を振らずファイアローを攻め切れるなみのりが採用されるケースもあった。

第七世代

アローラガラガラカプ・ブルルなど相性補完に優れるポケモンが登場し、そうした意味では強化を受けた。しかし、みずタイプの耐久型としてはどくどくくろいヘドロとシナジーのあるドヒドイデが登場したため、この点ではやや向かい風か。また、カプ・コケコミミッキュなど相性の悪いポケモンがトップメタ入りしており、前者はエレキメイカーで、後者はつるぎのまいで突破力を高めるため、如何にヤドランと言えど安心できなくなり、あくまで種族値受けであり弱点が多いヤドランの短所がここに来て目立つようになった。さらにまひの弱体化によってでんじは型が廃れた。

USUMリーグになるとメガメタグロスへの役割破壊になるアクZ型が比較的多くなり、SM期に増してエスパーが邪魔に感じられるようになった。それでも、第六世代でファイアローに押さえつけられながらも活躍していたメガバシャーモメガルカリオがファイアローの弱体化によってより勢いを増したため、それらへの対策としては優良であるという点が光るようになっている。

環境が特殊寄りになる中、従来のHP防御を中心に努力値を振った型では火力の無さから起点にされやすくなった。そのため、USUMリーグシーズン11からこだわりメガネ型の比率が伸びた。また、同じくUSUMリーグではカプ・コケコによって出落ちとなることを防ぐきあいのタスキが各シーズンで搭載率3位から4位に挙がるようになった。技構成としてはサイコキネシスの枠をトリックルームに替えたケースが多くなり、トリックルームによるサポートで鈍足高耐久のポケモン達を後出ししやすくするポケモンとしての個性が生まれた。USUMリーグシーズン15以降はトリックが採用率トップ10に入るようになり、こだわりメガネ+トリック型がそこそこ見かけられるようになった。

道具、特性無しの仕様である上に事実上「6650シングル」で行われるピカブイのノーマルルール環境では、ラムのみふみんエレキフィールドも存在しない中では基本的に自然解除を待つしかないという強力な状態異常であるねむりあくびで撒ける手段としてトップメタの活躍を果たしている。

第八世代

Ver.1.2.0(鎧の孤島)で解禁。ハイドロポンプを獲得。この世代は物理寄りの環境であるため、てっぺきを積まないときついケースも目立つ。耐久型であるヤドランとダイマックスは一見アンチシナジーだが、元々技範囲は優秀なのでいざとなればダイマックスを切っても悪くない。

もとのすがたは、ヤドキングもガラルヤドランも覚えない独自の技として、ボディプレスが追加された。ただ、実際は弱点タイプむしを除いてどれもメジャーな上に受けループが下火でさいせいりょくを活かしづらいため、使用率には恵まれない。

この世代で初登場したガラルのすがたは、鎧の孤島時点では唯一となるどく・エスパーという複合タイプ。専用特性にクイックドロウ、専用技にシェルアームズを持つ。タイプ変更に伴い各種どく技が追加されたほか、ぶんまわすも覚えられる。

一般的な育成論

もとのすがた

高い物理耐久とみずエスパーという複合タイプの耐性を持つとともに、耐久型ポケモンの中では高い攻撃性能も持つ。素早さ種族値30と極めて鈍足だが、裏を返せばトリックルーム下でのアタッカーとしての適性も持つ。

特性はどんかんマイペースと隠れ特性のさいせいりょく。サポート型、トリックルーム始動も務めるアタッカーならちょうはつで止まらなくなるどんかん、サイクル戦重視ならさいせいりょくが候補。マイペースもこんらんに妨害されなくなるものの、どんかんに比較すると有用性は下か。

特殊技ねっとう/ハイドロポンプ/なみのり/だくりゅうサイコキネシス/サイコショック/ワイドフォースがタイプ一致。その他だいもんじ/かえんほうしゃれいとうビーム/ふぶききあいだまくさむすびなど。物理技だが攻撃の代わりに防御を使うボディプレスは好相性。

補助技は回復技のなまけるは耐久型では必須。ほかでんじはあくびトリックルームてっぺきわるだくみめいそうひかりのかべリフレクタートリックかなしばりなど。

ガラルのすがた

どくエスパー複合。種族値はもとのすがたと比べ防御・特防が下がった代わりに攻撃が上がっている。専用技シェルアームズもあいまって鈍足両刀アタッカー適性はあるものの、もとのすがたがタイプ一致威力110のハイドロポンプを使えたのに比較するとどく・エスパーわざの威力は心もとない。もとのすがたと同じようにさいせいりょくなまけるは使用できるので、耐久型とするのも一考。

特性は専用特性のクイックドロウまたは隠れ特性のさいせいりょくが候補。確率で先制攻撃できるクイックドロウは低い素早さと相性が良い。効果が重複するせんせいのツメを組み合わせると44%の確率で先制できる。どんかんいかくを無効化できるものの、シェルアームズの効果と重複するため選択肢となりにくい。

特殊技はサイコキネシス/サイコショック/ワイドフォースヘドロばくだん/シェルアームズ/ヘドロウェーブがタイプ一致。その他だいもんじ/かえんほうしゃれいとうビームねっとう/なみのり/ハイドロポンプシャドーボールなど。シェルアームズは特殊型・物理型・両刀いずれにおいても採用可能だが、特殊型ではサイコショックとの兼ね合いでヘドロばくだん・ヘドロウェーブも候補となる。一致技の相性が悪いはがね対策のほのお技は優先度高め。物理技はタイプ一致技のしねんのずつきのほか、じしん/じならしドレインパンチれいとうパンチアクアブレイクなど。

補助技はあくびトリックルームわるだくみめいそうでんじはかなしばりのろいなまけるふういんなど。

  1. 【ポケスタ2初代対戦】ニンテンドウカップ99の魅力を語る動画!! つうしんケーブルクラブ 2021/10/09 (2021年10月11日閲覧)