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マリルリ/対戦

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このページは、マリルリの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

マリルリの歴史

第二世代

当時は特性など登場していない上に全体的に能力が低い。まるくなるころがるのコンボや、ほろびのうたといった珍しい技を覚えるものの、同タイプかつより能力の高いカメックスニョロトノとの差別化が難しい上に、その2体も出場可能なルールにおいては決して一線級とは言えない。ただでさえ水タイプは層が厚いこともあり、大会レベルで活躍させるのは極めて困難なポケモンである。

第三世代

ちからもちの獲得により二線級程度だが強力なポケモンの仲間入りを果たす。ただ、当時は物理技のラインナップが貧相であった上に、みずタイプはすべて特殊技であったため一致ウエポンは恩恵を受けなかった。そのため、火力を出すにはみがわり+きあいパンチのコンボが必須であった。それでも、ルビー・サファイア期で既にタマゴ技でみがわりを覚えたため、実戦レベルのマリルリを育成するのは当初から比較的楽であった。あなをほるが採用されることすら珍しくなかった。

素早さに関してはポケモンリーグ2005中学生以上の部で優勝者したカビゴンのすばやさがカビゴン同士の素早さいたちごっこの末に実数値61にまで調整されたため、いじっぱり無振りなら素早さがV近くでないと安心できなかった。

第四世代

ばかぢから、アクアジェットの獲得によって一貫性や速攻性能が増した。DP期にはねむりの仕様の都合上、ルリリのタマゴ技として覚えるうたうすらもそこそこ使用された。

WCS2009日本大会グループBののFINALステージでは8人中1人が使用しており、そのプレイヤーが優勝を果たしていた。そのマリルリはばかぢから、アクアジェット搭載型であった。

ただ、バトレボ環境にはあまりにもギャラドスが多かったため、フィニッシュ手段をマリルリに依存すると簡単にギャラドスに受けられてしまった。

第五世代

隠れ特性そうしょくを獲得するが、やはりちからもちマリルリが主流であった。

第六世代

じゃれつくの獲得、フェアリータイプの獲得、更にアクアジェットとはらだいこの同時遺伝可能化が大きな変化となった。レーティングバトルXYリーグではアクアジェットでファイアローバシャーモの弱点を突く形で(前者は状況にもよるが)上から叩けるポケモンとして猛威を振るった。共に耐久無振り攻撃全振りいじっぱり個体とした場合、こだわりハチマキを持たせたマリルリは超高乱数1発でアクアジェットによりメガバシャーモを仕留めることができる。これは最低乱数でメガバシャーモのHPの98%を持って行ける計算であり、この世代のトップメタであるメガバシャーモを交代させてはらだいこを積むというプレイングもできるため、この点は大きい。いばるイカサマが流行していた中、他の多くのはらだいこアタッカーと異なり元の攻撃が低いためそれらが痛手になりづらかった。同リーグシングルバトルでの使用率はおおむね1桁台を推移しており、シーズン4ではシングルバトルでの使用率5位という採用実績を残している。他方ORASリーグではメガシンカポケモンによる高種族値での制圧が主流であったため、シーズン17シングルバトルで使用率8位を記録したものの10位台前半から後半が定位置であった。

単体で大幅強化されたのも然ることながら、メガリザードンXと組んで積みサイクルを行う、いわゆる「マリリザX」がマリルリ入りの構築としては主流化した。シングルバトルではサザンドラギルガルドの相性補完コンビ「サザンガルド」の両方に対して一致で弱点を突くことができるバシャーモズルズキンマンムーなどを意識したさらなる補完枠としてマリルリが投入され、プレイヤー達はその相性補完トリオを「サザンガルドマリルリ」と呼んでいた。そこからさらにマリルリとの相性補完が良いメガフシギバナを足した「サザンガルドマリバナ」も一時期注目された。

2015年のアメリカで開催された中規模の公式大会(ダブルバトル)『The 2015 Pokémon VG Autumn Regional Championships』では7位の使用率を記録しており、少なくとも当時のアメリカの公式大会勢の中ではトップメタのポケモンとなった。1体で完結するはらだいこ+アクアジェットの組み合わせが強力である点がアメリカのプレイヤーに好まれたとされている。

第七世代

カプミミッキュなどフェアリータイプの普及によってドラゴンタイプを流す高火力ポケモンとしては若干下火になり、特に同複合タイプのカプ・レヒレアシレーヌの登場によって自身の複合タイプが唯一の個性ではなくなった。中でも、カプ・レヒレは合計耐久指数でマリルリを上回っているため、これまで以上に最大の差別化点である物理火力を活かす必要が生まれた。それでも、シーズン5のシングルバトルでは使用率29位にランクインしている。

USUMリーグシングルバトルシーズン7では30位を記録したが、カプ・レヒレに対する役割破壊が蔓延してそれがそのままマリルリに刺さることからはらだいこを積む余裕がなくなったこと、アクアジェットアクアブレイクばかぢからじゃれつく、という主流の技構成では耐久型のメガボーマンダを突破し切れなくなったことなどから、次第に採用率を下げて行き使用率ベスト30入りには恵まれなくなった。USUMリーグシングルバトルでリザードンが使用率5位以内の常連になりいわゆる「晴れスタン」が主流になっている中、アクアジェットに攻めを依存したマリルリを運用するにはメガリザードンYを他のポケモンで処理したり天候を書き換えたりしないとキツイ。

SMリーグシーズン4からオボンのみが持ち物の1番手として脱落、USUMリーグでは4番手程度に落ち込んでいる。代わりに1番手がこだわりハチマキ、2番手がとつげきチョッキとなっており、3番手ははらだいことシナジーがあるノーマルZとなっている。

第八世代

ソード・シールドの追加コンテンツ『鎧の孤島』でデータに追加。メガトンキックを再習得。

はらだいこを積んでからダイマックスわざを放つのはオーバーキルなので、基本はダイナックルダイジェットで自身を強化してからダイマックス解除後のこだわりハチマキアクアジェット(ダイマックス中はこだわり系アイテムの効果は解除される)で全抜きを狙うことになるだろう。ダイフェアリーおにびなどの状態異常対策になる。一方、以前の世代でこだわり系アイテムを持った相手のドラゴンウエポンを起点にはらだいこを積むことができたのだが、今世代でははらだいこ+アクアジェットは基本的にダイマックスで耐久を上げた相手には、等倍以下で受けられるとまず耐えられる。アクアブレイクじゃれつくですら物理耐久特化型にはダイマックスを切られると等倍の場合耐えられるため、過信は禁物。

シーズン8でランクバトルにおいて解禁されるなり使用率ベスト30入りを果たした。

シーズン8最終9位構築は、とつげきチョッキマリルリで初手ダイマックスを行い、ダイマックスわざで場を作ってかられんげきウーラオスに繋げる型であった。初手ダイマックスを行ってカバルドンを上からのダイストリームにより1発で倒しつつを展開することによって、ステルスロックにより後続のきあいのタスキを潰されることを防げるという利点もある。

2020年7月下旬にヨロイじま図鑑限定戦のシングルバトルとして開催されたインターネット大会『ヨロイビギニング』では使用率7位を記録。 一部ポケモンが使用禁止になるシリーズ6ではミミッキュが使用禁止になった影響で需要が急激に拡大し、シーズン10では使用率9位を記録。このシーズンの最終17位構築にはドレインキッスそうしょく耐久型がエントリーされていた[1]

また、第六世代に発祥した「サザンガルドマリルリ」は、初手ダイマックス型のマリルリのダイフェアリーで展開したミストフィールドによってサザンドラのドラゴン弱点を補えるというメリットを新たにこの世代で手にした。このことから、フェアリーの減少したシリーズ6環境では「サザンガルドマリルリ」の使い手が増加。

ところが冠の雪原期になると立場は一変。この頃の環境で言えばドラパルトカプ・レヒレウーラオスランドロスウツロイドをとつげきチョッキ型でまとめて見られるが、サンダーに明確に不利というただ一点が重くなり、使用率は急落。シーズン12には58位まで凋落。

シリーズ8竜王戦ルール環境ではラプラスに対処できるポケモンであることから独特の需要があり、シーズン16には使用率50位を記録。このシリーズではラプラスのキョダイセンリツ対策としてかわらわりを持った方が増加。

この世代における主流技構成は、じゃれつく、アクアジェット、アクアブレイク、ばかぢからである。代わりに、はらだいこは必須級ではなくなっている。アクアジェットをカットした代わりにダイジェットとして使えるとびはねるを搭載した型もある。ただ、とびはねる型の対策を研究された結果、シーズン8終盤には素とびはねるに対してかくとうポケモンでカウンターを合わせる型も開発された。

ダブルバトルではシーズン8に使用率ベスト30入りを逃している。というのも、環境のトップメタであるイエッサンサイコメイカーによってアクアジェットを封じられるだけでなく、てだすけ込みのいのちのたまキングドラで火力は十分なので最大の利点である火力でも個性を出しづらい。マリルリ自身の一致メインウエポン両方が半減となるフシギバナが余りに多いのもある。シングルバトルで主流であるばかぢからはイエッサン、エルフーントゲキッスフシギバナに通りづらいためカットされることが多く、代わりにアイアンローラーが搭載されることがしばしば。

一般的な育成論

HPが高い以外は突出した能力がないが、第三世代より攻撃が2倍になる特性ちからもちが登場し、一気に物理アタッカーとして出世した。ステータスこそ控えめだが余分な能力が高く設定されておらず、耐久力もそこそこあることから能力に無駄が殆ど無いのが魅力。

第六世代よりフェアリータイプが追加されたことで、どくタイプが新たに弱点となり、フェアリーが弱点としているはがねタイプはみずタイプでの相殺により等倍になったかわりに、むしかくとうあくドラゴンタイプに耐性が付くようになり、相対的に耐性がかなり上がった。サザンドラが最も苦手としているポケモンであり、メガランチャーを持つメガカメックスブロスターの主力技に対応しやすいポケモンである。

攻撃技はアクアテールたきのぼりや低い素早さを補う先制技アクアジェット、フェアリータイプの技じゃれつくを中心に、ばかぢからすてみタックルなどが候補。アクアジェットとはらだいことの両立を考えないならはたきおとすれいとうパンチも選択肢になる。

補助技としては最も有名なのが攻撃を最大限まで上げるはらだいこ。はらだいことアクアジェットは第五世代までは同時遺伝ができなかったので完全な候補外の技だったが、第六世代に入りタマゴの仕様が変更され同時遺伝が可能となった。

はらだいこを使用する場合は消費したHPを補うために、オボンのみを持たせてHP最大値を偶数にしておくと、どのような状態で使用してもオボンのみが発動し、もしダメージを他に受けなければ丁度3/4の体力を残して戦うことができる。素早さに割く場合は、オボンのみの回復量の効率を高めるために4の倍数(最大値は204)にできるように調整することが多い。尚、はらだいこを採用しなくても、高いHPとそこそこ硬い耐久というだけでオボンのみを持たせる価値は充分高い。

努力値は基本的に攻撃は全振り、HPは前述のような調整、余りを防御特防素早さに振ると良い。素早さ調整に関しては、無暗に抜ける相手を増やそうとすると耐久が薄くなってしまい、中耐久後手アタッカーとして見た場合の旨味が落ちてしまう。調整のいたちごっこになることが現実味を帯びる高レート帯で使用することを想定するでもない限り、基本的に素早さによる行動順のハンデはアクアジェットでカバーすべきである。

第五世代では隠れ特性そうしょくが登場。これにより本来苦手なくさタイプの技を無効化できるようになるが、ちからもちを失う事になるので、大きな長所であった攻撃力を諦める事になる(発動してもちからもちの時よりも攻撃が劣ってしまう)が、同じ特性を持つポケモンでは特性あまのじゃくを持つジャローダ対策として最善であり、草もドラゴンも無効に出来る。ただし特性を消してしまういえきに注意すること。

脚注