ポケモンジェット
ポケモンジェットとは、全日本空輸 (ANA) が運行していた、外壁にポケモンの絵が描かれた航空機のこと。機内もポケモンのみの装飾がなされ、またオリジナルムービーの放映、オリジナルポケモンカードやその他のサービスも行われるなど、徹底した演出を行っていた。
2016年の「ピース★ジェット」の引退を最後に、全てのポケモンジェットの運行を終了。今後のポケモンジェットの登場の予定はないという。
歴代ポケモンジェット
ANAポケモンジェット1998
- 就航 - 1998年7月1日
- 機種 - ボーイング747-400D, JA8965
この他2機のボーイング767-300 (JA8369, JA8578) にも同じ塗装が施された。
劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲に合わせて登場し、日本国内線で使用された。
また、国際線用機の747-400に特別塗装を施したUSバージョン (ポケモンジェット・インターナショナル) も1999年2月24日に就航。国内線用とはそらをとぶピカチュウが描かれていない、ポケモンのロゴが日本語、英語、中国語の三ヶ国語で表示されているなどの違いがあった。
現在はポケモンジェットとしての役目を終え、すべて通常塗装に戻されている。
その後747型のJA8962とJA8965はどちらもANAの旅客機としては抹消登録されたが、元USバージョンの国際線で使用されていたJA8962はマイカーゴへ売却、貨物機に転用された。一方国内線用のJA8965はアメリカのテューペロへ移動され、解体される。
ANAポケモンジェット1999
- 発表 - 1999年5月11日
- 就航 - 1999年6月21日
- 機種 - ボーイング747-400D, JA8964
この他2機のボーイング767-300 (JA8288, JA8357) にも同じ塗装が施された。
デザインは40073作品の一般公募の中から選ばれた。海のポケモンを中心に描かれている。
その後JA8964は2006年に、JA8288は2007年に通常塗装に戻された。JA8357は2001年にウッディー・ウッドペッカーが描かれたUSJ仕様の特別塗装に変更された。さらに2012年11月からは通常塗装に2020年東京オリンピック招致メッセージが書かれた特別機として日本国内線・国際線の両方で使用されている。
747型のJA8964は2011年11月16日にアメリカのテューペロへ移され、抹消登録。
ピカチュウジャンボ
- 就航 - 2004年5月24日
- 機種 - ボーイング747-400D, JA8957
- 全長 - 70.7m
- 全幅 - 59.9m
- 全高 - 19.4m
- 巡航速度 - マッハ0.85
- 座席数 - 569席
歴代の劇場版ポケットモンスターのメインキャラクターが描かれている。
2013年9月30日の羽田-那覇線のラストフライトの後に引退。その後、アメリカのテューペロへ移され解体。
お花ジャンボ
- 就航 - 2004年12月5日
- 機種 - ボーイング747-400D, JA8956
- 全長 - 70.7m
- 全幅 - 59.9m
- 全高 - 19.4m
- 巡航速度 - マッハ0.85
- 座席数 - 569席
一般公募により選ばれた。2011年11月30日まで塗装を変えずに運航。同年12月14日アメリカのテューペロへ移動し、抹消登録。ポケモンジェット塗装のまま退役した唯一の機体。その後青く塗り直されたのが確認された。今後解体されるものと見られる。
ピース★ジェット
- 就航 - 2011年7月11日
- 機種 - ボーイング777-300, JA754A
2016年4月15日、熊本地震に伴う臨時便の運航を最後に引退。