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ポケモンに対する批判と対応措置

提供:ポケモンWiki
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ポケモンに対して、様々な点から批判も起きている。ここでは、その批判やそれに対して取られた対応措置について述べる。なお、これはポケットモンスターそのものに対する批判でないものも含まれていることを留意願いたい。

ナチス問題

ポケモンカード:キョウ秘伝,変わり身の術

あるユダヤ人団体が、ポケモンカードにあるキョウ秘伝,変わり身の術の日本版に使われている画像にが描かれており不快感を感じたとして任天堂を訴えた。ヨーロッパでは、卍は、第二次世界大戦中におきたナチスドイツによるファシズム人種差別ホロコーストの象徴と捉えられ嫌悪感が強い。(なおナチスが主に使用したのは鈎の向きが逆の)

一方他の文化圏ではヒンドゥー文化をはじめ、卍は平和と幸運の象徴とされている。

英語版では発行当初からマークが差し替えていたが、コレクターが個人輸入するのが問題であるとの訴えを受け、日本版でも差し替えを行うことになった。

ゲーム:レジスチル

ポケットモンスター ダイヤモンド・パールの欧州版ではレジスチルの画像が日本版と米国版から変更されている。具体的には、日本版と米国版では手が額(にあたる部分)に掲げられているが、欧州版では下げたものに変更されている。これは、この手の様子がナチス式敬礼に似ているものとされたためと考えられる。ポケットモンスター プラチナ以降は全ての言語版でこの欧州版に変更された。

サタニズム

いくつかのキリスト教根本主義団体がポケモンがサタニズムに結びつくものだとして訴えている。その理由をかいつまんで挙げるとすれば、以下のようなものがある。

  • ポケモンは悪魔のようである。捕まえられた後、仕事をするように命令される点が悪魔と似ている。
  • 呪具によってコントロールされる(ジムバッジのこと)
  • 進化」の問題。キリスト教根本主義では進化は否定されている(ただし、ポケモンにおける進化は成長に近いものである。このことについては進化の項目を参照されたい。)
  • 多くのポケモンがエスパータイプに代表されるような超常現象的力を持っている。この力は、悪魔によって与えられるものである。
  • ポケモンは日本で生まれた故、東アジアの宗教的、神話的概念を具象化している。このため多くの右翼団体が異教徒の儀式だと非難している。

アラブ世界におけるユダヤ陰謀説

ポケモンは、イスラム教を改宗させるユダヤ人の陰謀であると主張するイスラム原理主義者もいる。また、「進化対創造説」の問題もしばしば持ち上げられた。

2001年、サウジアラビアの、国内で最高位の宗教権威である大ムフティーフリーメイソンプロビデンスの目 (のマークのことだと思われる) などの宗教的なシンボルと同等にダビデの星 (無色マークのことだと思われる) がデザインされるなどシオニズムを普及させ、賭博行為を助長するとしてポケモン商品の営業を禁止するファトワーを発表した。この後、クウェートエジプトのイスラム教権威もこの締め出しに参加した。これは、第二次インティファーダ中に起こったため、ヨルダンの新聞は、イスラエル首相のアリエル・シャロンが戦車の中で、ポケモンを追い掛け回すアラブ人を笑うという風刺漫画を掲載した。これは、アラブ人がポケモンによって、イスラエル人との対立から気をそらされているということを意味したもので、ポケモンは「気をそらせるもの」の一例として挙げられていた。

これによりポケモン関連商品、特にカードゲームがサウジアラビア市場から一掃されたが、ゲームはまた普通に売り出されるようになった。数年後にポケモンカードe 第1弾基本拡張パックなどの商品もまた売り出されるようになった。

人種差別

文化評論家のキャロル・ボストン・ウェザーフォードは、ルージュラが、アフリカ系アメリカ人に対する人種差別的なステレオタイプだと主張した。彼女は主にルージュラをちびくろサンボミスター・ポポと比較した。

ウェザーフォードの主張はその後のポケモンに大きな影響を与えた。海外版のポケットモンスター 金・銀クリスタルでは、ルージュラの画像が変更された。また、無印編第250話は日本国外で放映されなかった。AG編第13話でもルージュラの登場シーンはカットされた。

その後ルージュラのデザインは任天堂によって公式に肌の色が紫に変更され、ポケットモンスター ルビー・サファイア以降のゲーム、AG編第168話以降のアニメで適用された。また、AG編第115話のルージュラも日本国外ではデザインが変更された。また、VIZメディア発行のポケットモンスターSPECIAL英語版でも色が塗り直された。ポケットモンスターSPECIAL 第4巻の裏表紙のイラストも紫に直された。

近年では、日本文化に含蓄のあるファンが、黒人のステレオタイプではなく、ガングロを元にしたものではないかと提唱し始めており、長いブロンドもこのためであると説明している。

ユリ・ゲラー問題:ユンゲラー

ユリ・ゲラー裁判参照。

賭博

ある団体が、ポケモンカードのコレクション的性質とランダムパックであることが違法賭博であるとして、任天堂、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストを訴えた。

ポケットモンスター プラチナ欧州版では、子供に賭博を勧める危険性があるとして、トバリゲームコーナーのスロットが遊べないものに代えられている。

ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバーの非日本語版ではコガネゲームコーナータマムシゲームコーナーのスロットが、ビリリダマめくりという新しいゲームに代えられている。マインスイーパに似たゲームで、コインは賭けられないが、レベルが設定されており、これをクリアしていくことができる。コインを買うことはできなくなり、このゲームを遊ぶことによってのみコインが得られる。また、この変更によって「金を散々スってちかつうろに捨てた」という設定も変更され、ゲームコーナーで貰うことができる。

第五世代からこのような遊技場が無くなり、ポケットモンスター ルビー・サファイアのリメイクであるポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイアでもキンセツゲームコーナーはあるが、閉鎖されている。

事故

1999年、劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲のプロモーションとして、バーガーキングでおまけのおもちゃとして手に持てるサイズのモンスターボールが登場したが、これを口に入れてしまった子供が窒息死した。これによってこの子供の親が"Pokémon Kill"というサイトを立ち上げ、訴訟を起こした。

これに対して、バーガーキングはこのおもちゃを回収するなどの措置を取った。その後ウェブサイトは閉鎖された。

アニメでの変更

4キッズエンタテインメントとTAJプロダクションズではいくつかのシーンが暴力的として、アニメの一場面がカットされている。