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ドリュウズ/対戦

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このページは、ドリュウズの対戦での扱い、及び育成論を記述するところである。

ドリュウズの歴史

第五世代

天候による初速ではメジャーなポケモンの中でも最速というべき素早さを発揮できるすなかきアタッカーとして環境入り。こだわりスカーフ型も強力であった。カバルドンガブリアスに加えてこれをパーティに入れるとこおりの一貫性が消えた「カバガブドリュ」という構築になる、いたずらごころサポーターによるどくどくでんじはを無効化する、などタイプ面も非常に優秀であった。BW期前半にはクレセリアへの有効打であるシザークロスを搭載した型が流行。

ただ、BW終期になるとキュウコンクレセリアによる天候メタコンビ「キュウコンクレセ」など露骨に対策を打たれるようになる。BW2環境中期にはだっしゅつボタンバンギラスすなおこしだけして退場することで起点を作り、ヨプのみすなかきドリュウズで全抜きを狙う構築が環境にあった。

BW2でアイアンヘッド教え技として獲得。いのちのたま特化ドリュウズのアイアンヘッドは多くの受けポケモンの耐久調整の指標となった。

世代末期のBW2環境ではニョロトノキングドラガマゲロゲトルネロスによる「トノグドラ(ゲロゲ)ファントム」という雨パ構築が成立し、砂パがすっかり下火になっていたためその時期には弱体化していた。

ダブルバトルではやはりじめんアタッカーの多分に漏れずじしんで攻めることが中心であったが、クレセリアルンパッパに抜群で入るシザークロスの採用が好まれた。一方、素の素早さで動くと出落ちになりやすいので、天候合戦になりやすく砂が切れやすいダブルバトルではきあいのタスキの採用割合が伸びた。そんなドリュウズだがWCS2012期には単体攻撃の威力不足が指摘されることがあり、火力増強手段として真剣にすなのちからの利用を検討するプレイヤーも中には存在した。

第六世代

すなおこしの弱体化によってシングルバトルはおろかダブルバトルでも使用率が伸び悩むようになった。活躍と言えばORASリーグトリプルバトルでシーズン14からシーズン16まで使用率ベスト30入りを果たした程度で、最高位は同リーグ同バトルシーズン15の20位。トリプルバトルにおいてはアイアンヘッドじしんいわなだれまもるが主流であり、特性はすなかき性格いじっぱり、持ち物はいのちのたまが大半であった。

ORASリーグシングルバトルではじしん、アイアンヘッド、つるぎのまい、いわなだれが主流技構成となり、性格はいじっぱりようきが半々程度であった。持ち物はこだわりスカーフとつげきチョッキがメインであった。ORASリーグ中盤にはキノガッサへの打点としてつばめがえしを導入するケースもそれなりに見られるようになり、終盤にはてっぺき耐久型も一定数見られるようになった。

単体では二線級になってしまったが、シングルバトルではバンギラスをすなおこし役にしつつボーマンダのメガシンカとかたやぶり型かすなかき型か選出の段階では見分けがつかないドリュウズで攻め立てる「バンドリュマンダ」が成立。

サザンドラギルガルドの相性補完コンビ「サザンガルド」の両方に対して「取り敢えずじしん」で削りを入れられる面もあった。

WCS2015(全国ダブル)ジュニアカテゴリベスト8のパーティにエントリーされていた。

第七世代

カプミミッキュなどフェアリータイプの普及によってそれらに対する解答となるはがね枠としてシングルバトル環境に復帰。SMリーグシングルバトルでは使用率ベスト30の常連となった。この世代のシングルバトルではミミッキュを見ることができるかたやぶり型が主流であり、砂パのメンバーとしての性質は若干薄れた。同バトルにおいて技はじしんアイアンヘッドが確定で、つのドリルいわなだれつるぎのまいがんせきふうじから残りは選択。性格はいじっぱり、持ち物はこだわりスカーフがメイン。ただ、ミミッキュがゴーストZ型をメインにするようになると、それほど簡単にミミッキュを起点にすることはできなくなった。

USUMリーグシングルバトルでは当時激増していたアーゴヨンに明確に有利が付くことからシーズン7とシーズン8で使用率ベスト30入りを果たしたが、余りにランドロスとカバルドンが増えたためそれ以降はベスト30入りに恵まれなくなった。USUMリーグシーズン8からは特殊耐久に特化させつつフィラのみなどの混乱木の実を持たせたサイクル型が成立し、その場合はカプ・テテフに後投げするのが主な役割となり、技構成はじしんアイアンヘッドつのドリルどくどくとなる。シーズン11からはより高威力のアイアンヘッドが教え技として普及しているのにもかかわらずスマートホーンを採用するプレイヤーの割合が大きくなり、搭載率ベスト10に入るようになった。実際、上位構築の場合ムラっけオニゴーリちいさくなるラッキーに強いという理由で搭載される。この時期になるとアタッカーというより特殊受けとしての色合いが強くなり、ドリュウズで特殊を受けてサンダーで物理を受ける「ドリサンダー」コンビが環境において一般的になった。

WCS2019(GSダブル)ウルトラシリーズではかたやぶりドータクンヌケニンに役割を持てるポケモンとして一定の需要があり、ドリュウズ入りのパーティがJCS2019シニアカテゴリ3位入賞に輝いている。

2018年9月にはすなかきドリュウズとバンギラスのコンビ「バンドリ」がバルドルの寄稿記事として紹介された[1]

第八世代

こうそくスピンの威力が20から50に変更され、素早さランク補正が1段階上がるように仕様変更され、強化された。これにより、ステルスロック+こうそくスピンで自分だけステルスロックを撒いてから上がった素早さで攻めに転じる型が作れるようになった。 ダブルバトル用には10まんばりきを獲得している。

ジメンZは没収されたが、ダイマックスわざダイアースのおかげでZワザが存在した頃のように依然としてじしんを全体攻撃と単体攻撃の両方として使い分けることができる。それどころかダブルバトルではお供のバンギラスの特防をダイアースで強化することができ、そうなるとバンギラスはすなおこしによる補正もあって特殊技に対する要塞と化す。一方、混乱木の実の弱体化によって、サイクル耐久型は利点の大部分を失った。こだわりスカーフを持ってつるぎのまいを上から積み、相手のカバルドンへの交代によりすなおこしにただ乗りする形ですなかきを発動し、ダイマックスしてこだわりを解除して攻めるというダイマックスの仕様を活かした型も成立している。

バフを掛けることができダイアースダイスチルが両方一致技なのが大きい。すなかきで原則必ず上を取れること、耐久を上げることができるダイマックスわざの汎用性が高いことを考えると、実質的な耐久性能は寧ろ高い部類に入る。因みに、HPに努力値4振りで特防1段階上昇込みのとつげきチョッキドリュウズはダイマックス状態の場合、いのちのたまを持たせたおくびょうラプラスダイストリーム(ハイドロポンプ)は確定3発。 HPをダイマックスで強化できる上に弱点であるダイナックルは威力が控え目であるため、その点耐久面でも強化を受けた。

実際の環境においては、第七世代で活躍した準伝説が悉く不在で環境のでんきロトムだらけとなったことや、またミミッキュが依然として環境上位にいたためかたやぶりの強みが活きる場面が多く、シングルバトルかたやぶり型がシーズン1から流行し一躍使用率最上位になる。ダウンロードコンテンツ解禁前はシーズン毎の最終使用率3位と4位をトゲキッスと分け合う状況であった。 すなかき型もダイロックにより自力でを展開できる点で強化されており、こちらもシングルバトルダブルバトル両方において、バンギラスとすなかきドリュウズのコンビ「バンドリ」構築を中心に活躍。特にダブルバトルでは天敵のランドロスがいないこともありトップメタに登り詰めた。 すなかき型はほぼあらゆるポケモンを上から殴れるのが強みだが、ダイジェットで素早さのランク補正を1段階積みの最速ドラパルトに抜かれたり、ダブルバトルペリッパーコータスの後投げでS関係を逆転されたりと、すばやさについての安心性は7世代以前より下がったのは注意が必要。

またトゲキッスに対する明確な有利として知られる。素早さの種族値が上回っている上に一致メインウエポンを両方半減にできるのが強み。リフレクターじゃくてんほけんで徹底的に強化して全抜きを狙う型さえも、いじっぱり型ドリュウズのダイロックいわなだれ)+ダイスチルアイアンヘッド)で削っておけば、こおりのつぶてを覚えるポケモンでダイマックス終了後を狙って落とすところまで持って行ける。

敵に回しても有利を取れるトゲキッスは味方として見ても相性補完が良好そのもの。ドリュウズのでんきどく無効耐性によってトゲキッスの弱点をカバーでき、いわもドリュウズで半々減できる。ドリュウズのじめん弱点はトゲキッスで無効にでき、かくとう弱点は半々減できる。

この世代においてはじしんアイアンヘッドつのドリルがんせきふうじ/いわなだれという技構成が主流である。

シーズン1最終8位構築には、アーマーガアへの有効打であるシャドークローを覚えた型がエントリーされていた[2]

環境でそこそこエーフィが使われていることから、ダウンロードコンテンツ解禁前の環境では唯一かたやぶりステルスロックを両立できるポケモンとしても重宝されていた。ランクバトルシーズン7ではサイクル戦に向いている上に、ミミッキュやダイジェット前のエースバーンに有利を取れるこだわりスカーフ型が比較的流行。冠の雪原期には低火力高耐久のポケモンと対峙させるためにたべのこしを持たせてつのドリルの試行回数を稼いだ型が流行。また、耐久水準の高い準伝説を攻め切れるようにしたじゃくてんほけん型もメジャーになり、実際のバトルではサンダーねっぷうを発動の起点にすることが多い。シーズン13になると上位帯ですなかき型が流行。主にウツロイドサンダーに刺すためであり、相手のウツロイドのダイロックで展開された砂にただ乗りするのが上手な使い方。受け出しのポリゴン2エアームドに仕事ができ、シーズン13環境において受かる構築の少ないつるぎのまい型も増加。シーズン13の使用率は18位と、シーズン12の33位より大幅に回復。

一般的な育成論

HP攻撃が高く、その他は並のステータスを持つ。はがねタイプを持つポケモンとしては珍しく、防御系の種族値は低めだが、素早さはそこそこある。同じタイプのハガネールと比べるとアタッカー寄りになるが、HPが高いこととタイプ半減の多さによって耐久力もそれほど低くないのも特徴。

特性はどちらもすなあらしまたはすなおこしを持つポケモンが必須と言う制限はあるが、すなかきすなのちからはどちらも便利。ただ高い攻撃を生かしてアタッカーになる事を考えると、すなかきの方がメジャーか。

すなかきならば、素早さ無振りで性格補正無しでも特性が発動すれば130族どころかマルマインさえ抜く素早さを持ち、素早さに振れば他のポケモンのこだわりスカーフ持ちをさらに抜くことさえ想定できるため、非常に安定したアタッカーとして活躍が見込める。

特にドリュウズ自身が弱点も多い代わりにサブウェポンも豊富と言う点を考えると、こだわりスカーフで行動を縛られるデメリットが中々無視できないため、すなかきで素早さを補う事が多い。また、まひ状態にするメジャーな技であるでんじはが効かないために素早さを落とされにくいのも大きな強み。ただししびれごなへびにらみ、またのしかかりのようなでんきタイプ以外の技の追加効果などでは普通にまひ状態になってしまうので注意したい。

一方ですなのちからも便利な特性ではあるが、元から攻撃種族値が135[3]もあるドリュウズの攻撃で落とせないポケモンは元々多くはなく、またサブウェポンの多くが適用外になってしまって火力は思ったほど上がらない事が多い。

耐久型を強引に突破するための火力ならば一撃必殺技のつのドリルじわれに頼った方が楽であり、そもそも火力偏重型では苦手な相手に先手を取られて瞬殺される危険があるため、ドリュウズ自身の能力とは(現状の砂パの中では)あまり合致しているとは言いがたい。

強力な特性である事には変わりないので、今後の研究次第ではある。

メインウェポンはじしんアイアンヘッドまたはスマートホーンが適用される。アイアンヘッドは覚えるはがねタイプの中では最も威力が高く、相手をひるませる効果もある。比較的素早さが高めなドリュウズならば追加効果を発動しやすい。スマートホーンはアイアンヘッドより威力は劣るが、相手の回避を気にせず当てることができるのがメリット。

サブウェポンで採用率が高いものはシザークロスいわなだれだが、命中重視でつばめがえしを覚えさせておくのもよい。

補助技はつるぎのまいステルスロックが候補。ドリュウズの耐性と種族値では有利・不利がはっきりするため、安定して撒けるかどうかわからないステルスロックよりも、対面によっては交代の隙を作って積んで爆発力を持たせることができるつるぎのまいがオススメ。

隠れ特性はかたやぶり。砂パとして使わない場合にはこの特性が採用される。更に特性ふゆうの相手に当てられるじしんをタイプ一致で使えるのはドリュウズだけであり、一撃必殺技もあるためにがんじょうを持つポケモンも突破できる点は強み。この特性を使うなら持ち物はこだわりスカーフを候補にしても良い。

尚、場に出た時点で事実上特性がバレてしまう。かたやぶりは出た瞬間にアナウンスが表示され、すなのちからは実用外であるためアナウンスが出なければすなかきで確定に等しい。

脚注

  1. ポケモンダブルバトル200%必勝講座 第9回「ドリュウズを200%活かすバトルチームの組み方 第一章」 コロコロオンライン 2018.09.20 (2020年9月13日閲覧)
  2. 8gシーズン1 - Melty
  3. これは攻撃力の高さで有名なボーマンダと同等。