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ズルズキン/対戦

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このページは、ズルズキンの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

ズルズキンの歴史

第五世代

弱点僅少で等倍受けしやすく攻撃範囲も広いかくとうタイプの耐久型として活躍。例として、ラムのみようきオノノクスげきりんを物理耐久完全特化型のズルズキンが受けた場合、6.3%の超低乱数2発となり、これは3発に抑えられなければ「事故」と割り切るべき水準である。りゅうのまいアタッカーに対してもビルドアップで対処すれば急所を引かれない限り突破される恐れは低かった。ただし、つるぎのまいを積まれるとビルドアップによる防御のランク補正上昇が追い付かない面もあった。素早さの調整に関しては努力値を4振ったバンギラス抜きの83が一般的であった。BW期にこそ主流のポケモンとして評価されたが、BW2期には教え技の解禁でローブシンが開花し、準伝説キノガッサメタとして矢鱈とめざめるパワーひこう)を搭載するようになったため、評価が下がった。

BW期のイッシュダブルではエスパーあくのトリパ始動役に一致で抜群を取れるねこだまし要員として、攻撃性能が貧弱な上に当時いたずらごころも未解禁で通常特性にもあまり恵まれなかったレパルダスを除けば、実質唯一の立場であった。

BW期の全国ダブルではクレセリアトリックルームでんじはでサポートしつつ、いばる+キーのみで火力を上げたズルズキンのドレインパンチでビートダウンしながら居座りを行う「クレセズキン」がよく使われていた。下から動く「クレセズキン」に加えてあめふらしニョロトノすいすいキングドラの鉄板雨パコンビ「トノグドラ」で上から動くプランを持たせた「雨クレセズキン」が環境の主流の1つとなった。

BW2期には有利体面を作ってドレインパンチを撃ち込むこだわりハチマキ型が主流の1つとなったが、これは三色パンチ型にするほど火力には恵まれずドレインパンチへの依存度が高く汎用性でローブシンに及ばないズルズキンの性質から編み出された構成であった。あく複合でありゴーストタイプを呼びづらいことからいかりのまえば型も強力であった。

WCS2011(イッシュ図鑑限定ダブルバトル)マスターカテゴリ準優勝メンバーの1体となったが、そのズルズキンはドレインパンチとかみくだくを軸としたじしんかじょう型であった。

第六世代

フェアリータイプの登場により、フェアリーに対しては何もできないポケモンになってしまった。また、ファイアローに関しても、こだわりハチマキを持ったいじっぱり型の個体がブレイブバードを放った場合、物理耐久完全特化型のズルズキンは68.8%の高乱数1発で落とされてしまう。ただ、ORASリーグダブルバトルではガルーラギルガルドヒードランに対してタイプ的に解答となり、とりわけギルガルドよりわずか2低い素早さの種族値がトリックルーム下で有利に立ち回るための要因となったため、シーズン11からシーズン13、シーズン15からシーズン16にかけて使用率20位台に名前が挙がっていた。

サザンドラギルガルドの相性補完コンビ「サザンガルド」の両方に対して一致で弱点を突くことができることも大きかった。

PGLレーティングバトル統計データからは、ORASリーグダブルバトルでは技構成としてはねこだましドレインパンチはたきおとすが確定で、選択としてはファストガードれいとうパンチまもるいかりのまえばがあったことが分かる。性格は火力を出すためのいじっぱりや元々鈍足で諦めがつくという理由やトリパで有利という理由から選ばれるゆうかんがメインであった。特性はいかく一択で、持ち物はとつげきチョッキラムのみが好まれた。トリパのメンバーとして運用するならトリックルームを張る役であるサーナイト、トリックルーム化でキノコのほうしを撒いて場を荒らすモロバレルが相方としてよく選ばれ、自然と「サナバレルズキン」という構築になった。

ORASリーグシングルバトルシーズン11最終1位(最終レート2254)には、とつげきチョッキを持たせて素早さ実数値を最遅ハッサム抜かれの62に調整しただっぴなまいきHDベース型がエントリーされていた。技構成はドレインパンチはたきおとすイカサマいかりのまえば[1]

WCS2015(全国ダブル)マスターカテゴリベスト8入賞を果たしたパーティの1体となっている。

第七世代

状態異常の仕様の弱体化によって一見すると耐久型であるズルズキンには助かる状況となったが、実際はカプミミッキュの登場などフェアリータイプの普及によって下手すれば手も足も出ない状況となった。例として、いのちのたま型のおくびょうカプ・テテフムーンフォースは特殊耐久完全特化でとつげきチョッキ型のズルズキンを確定1発に沈める。いたずらごころの仕様変更による弱体化も、元々素早さが低く優先度が乗らなくとも上から状態異常を撒かれやすいズルズキンにとっては比較的恩恵が薄い。一応、Zワザの獲得は、高火力のかくとういわウエポンを持っているズルズキンにとっては無視できない強化であり、低威力のあくウエポンの火力を底上げできるのもおいしい。

大きな構成の変化はなし。通常環境には縁が無いが、USUMリーグWCS2018ルールでははたきおとすクレセリアに、けたぐりカビゴンに役割を持てるいかく持ちのポケモンとして、シーズン7に使用率26位を、シーズン8に25位を記録。 シーズン8の終了直前に解禁されたガオガエンが同様の強みを持ちフェアリー等倍など耐性面でも優秀なことから大流行し、以降はダブルでの立ち位置はそちらに譲ることとなった。

JCS2018(全国ダブル)ライブ大会マスターカテゴリでは出場者中3人が使用。

第八世代

インファイトを獲得。素早さが高くない自身にとって後攻インファイトはランク補正低下による隙を見せづらい。

環境的にトゲキッスとミミッキュが重く、それらが余りに多いため活躍には恵まれない。一応サザンドラドリュウズドラパルトなどりゅうのまいの起点にできるポケモンもそこそこ存在するため、フェアリーを投入していないパーティにはチャンスがある。

『鎧の孤島』の配信にて同複合タイプとしていちげきウーラオスが登場したが、特性でも種族値でも住み分け自体は可能。

一般的な育成論

ズルッグのときは攻撃が一番高かったが、この形態に進化すると防御特防が跳ね上がり、攻撃より高い水準になった。HP特攻素早さは低め。あくタイプとかくとうタイプを併せ持つポケモンであるため弱点のエスパータイプの攻撃が無効になるかわりに、かくとうタイプが弱点として加わった。また、あく、かくとうタイプの技だけで全てのタイプに等倍以上のダメージを与えられ、両方のタイプの技を半減にするのもドクロッグヘラクロスのみと、非常に優秀なポケモンでもある。ただし第六世代ではフェアリータイプにはあく、かくとうタイプの技とも半減されるうえに4倍弱点となっているためやや弱体化してしまっている。フェアリーの対策としてどくづきアイアンヘッドを覚えるが、威力不足な上に低めのすばやさが足を引っ張り攻撃のチャンスがあるかも微妙なので、シングルバトルでは素直に引いた方が良い。アイアンテールなら威力は見込めるが、今度は命中率にやや難がある。

攻撃技は、レベルで覚えられるものとしてとびひざげりかみくだくなどの物理技が候補に挙がる。わざマシンで覚えられるものとして優秀な技はストーンエッジくらいか。もろはのずつきも習得できるが、HPの低いズルズキンにとっては反動ダメージは大きな痛手となるのであまり使用されない。タマゴわざで覚えられるものはドレインパンチしねんのずつきれいとうパンチかみなりパンチほのおのパンチなどかなり豊富。これらの技はブラック2・ホワイト2では全て教え技になり、りくじょうグループやドラゴングループのポケモンと預けてりゅうのまいさえ遺伝できればあとは教え技などで揃えられるため、厳選がとても楽になった。教え技は他にいかりのまえばダブルチョップなども覚えられるためいろいろな戦い方ができる。

補助技は代表的なものにビルドアップが存在。タマゴわざではりゅうのまいもあり、どちらも特性だっぴと合わせて楽に積むことが可能。ねむると組み合わせれば、運絡みにはなるがHPを全快してすぐにだっぴで目覚めさせることもできる。ねむりだけでなく他の状態異常も治せるので、特に耐久力を高められるビルドアップとの採用が高い。ただし、相手からトリックすりかえで特にかえんだまを押し付けられると滅法弱くなる点に注意が必要(だっぴが発動して状態異常が治ったとしてもその直後にかえんだまが発動してしまうため)。

基本はりゅうのまいからのアタッカー型や、ビルドアップからのドレインパンチなどの耐久型がよく見られる。前者の場合、特性はじしんかじょうでもよく、うまくこの2つを組み合わせれば3タテも夢ではない。

隠れ特性はいかくで、耐久寄りとしては珍しく、かつ非常に重要な特性。相手の攻撃を下げられるため、物理アタッカーなどに対して繰り出しやすく、交代の隙を突いてビルドアップやりゅうのまいを積む機会を手に入れやすいのが特徴。みがわりを入れて前述の2種の技で積む機会を増やすのもよい。

とくにダブルバトルではいかくを採用することが多い。自身の耐久が高いためドレインパンチが繰り出しやすく、味方のサポートに向いている。さらにねこだましみきりファストガードも覚える。フェアリータイプには手も足も出ないので、そのタイプに対してはパーティでサポートしよう。