サザンドラ/対戦
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サザンドラの歴史
第五世代
火力、耐久ともに優れており、無効2、半減6の耐性もあって、相性補完要員としてもエースとしても優秀であった。メジャーなドラゴン、かくとうに弱かったがそうしたトップメタ層以外には総じて強かった。こだわりメガネからのりゅうせいぐんは、性格がひかえめのラティオスと比べると火力は劣るが、ラティオスそのものがひかえめよりもおくびょうで使われることが多いため、ひかえめで使用されることの多いサザンドラにとって、禁止伝説級を除けばある意味では最強の火力を誇ることとなっていた。クレセリアに有利が取れるのも旨味であった。
BW当初はこだわりスカーフ型が流行ったが他のこだわりスカーフ型ドラゴンも増加したため減っていった。BW2でだいちのちからが教え技化したことによってだいちのちからと、だいちのちからと同時遺伝不可のタマゴわざであるあくのはどうを両立可能になった。グライオンの隠れ特性ポイズンヒールが解禁されると、あちらにハマらない素早さの種族値を持つポケモンとしての個性も出るようになったが、グライオンへの役割破壊がなみのり程度しかなかったのは惜しい所であった。
実際の対戦ではこだわりメガネを持ってひたすらあくのはどうでひるみを狙いに行くことも多かった。
ダブルバトルに使える技としてはBW2でおいかぜ、ねっぷうを獲得しており、ダブルバトルに大きな影響力を持つようになった。
第六世代
第五世代では弱点が4つとやや多い代わりに4倍弱点を持たないため耐久力が高い点がウリだったのだが、この世代に入ると新たに登場したフェアリータイプに4倍弱点を取られてしまうようになった。さらにこちらからはフェアリータイプのポケモンに対して主力技を半減または無効化してしまう上、メガガルーラ、メガリザードンXなどの強力な素早さ100族が多く登場し、ギリギリ100に届かない素早さが今作ではさらに足を引っ張るようになってしまう。ドラゴンタイプとしては大きく弱体化した代わりに、はがねタイプににあくタイプの技が等倍になる、フェアリータイプとの相性がよく弱点をフォローしてくれるなど、あくタイプの方面ではプラス要素も多いため、結果的に第五世代の時よりも使用率はガブリアスの次に使われるほど格段に上がった。 また、第六世代で登場したはがねタイプのポケモンはフェアリータイプが追加されたクチートを含めかくとうタイプを弱点としないため相性は悪くない。フェアリーの登場は他のこだわりアイテム型ドラゴンを減らす結果ともなったため、こだわりスカーフサイクル型が回しやすくなる結果となった。ラティオスがふいうちの蔓延によって、ウルガモスがファイアローの登場によって、それぞれ個体数を減らしたのも躍進の要因としては大きい。
XYリーグシングルバトルではシーズン1を除いて使用率ベスト30入りをキープしており、10位台後半から20位台前半が定位置であった。最高位はシーズン3の15位。ただ、ORASリーグシングルバトルではメガバシャーモやメガルカリオが使用率を上げていたためシーズン8からシーズン12にかけて使用率ベスト30選外の憂き目に遭うなど個体数を減らし、20位台半ばから後半が定位置となって最高位はシーズン14の20位。
PGLレーティングバトル統計データからは、あくのはどう、りゅうせいぐん、だいちのちから、かえんほうしゃorだいもんじが主流技構成であったことがうかがえ、こだわりメガネ、こだわりスカーフ、いのちのたまが持ち物としてはメインであったと言える。性格はひかえめが大半であった。
GSダブル環境は使用率上位30位以内の内約4分の1位がひこうタイプという環境でありかくとうが死滅したため、そちらではそこそこ需要があった。JCS2016オンライン予選ではひこうタイプが使用率30位以内に8体記録された中、シニアカテゴリ使用率30位を記録。
第七世代
カプやミミッキュの登場などフェアリータイプの普及、ひかえめカプ・テテフを基準としたこだわりスカーフ型の蔓延によって、こだわりスカーフで上から叩く前にフェアリータイプ群に上から4倍弱点を突かれる場面が増え、シングルバトルでは使用率ベスト30にはすっかり縁が無くなったばかりか、ダブルバトルでもUSUM発売までの間ではSMリーグシーズン4に使用率28位を記録した程度。それでも、こだわりスカーフの影響下でサイコキネシスしか出せなくなっているカプ・テテフには後投げできるため、プレイング次第では活躍できないこともない。
この世代では、単体ではフェアリーに対してどうにもならないということで、かえんほうしゃやだいもんじをサイクルを回すためのとんぼがえりに入れ替えるケースが頻発。幸い攻撃の種族値がそこそこ高いので削りを入れながら交代することはそれほど不自由しない。ダブルバトルでは技範囲を活かすというよりおいかぜで自身ごと味方をサポートしつつアクZでとりあえず1体を落とすという使い方がメインとなった。
タマゴ技でゲップを習得し、フェアリーに対しては打点はできたが、フェアリータイプの技を受けることが出来ない。そもそもドクZでゲップを撃つということはこだわりスカーフを諦めるということなので、フェアリーに上を取られるリスクをみすみす上げてしまうことになる。
ORASリーグシングルバトルで3割台程度の採用率であっただいちのちからはじめんの一貫性が高い使用率30位以内の顔ぶれを意識して使用率が上昇し、USUMリーグシングルバトルでは概して5割近くにまで達している。
第八世代
前世代で猛威を振るったカプの未登場により、メジャー格に復帰。サザンドラとギルガルドによる相性補完コンビ「サザンガルド」の両方に一致で抜群を取れるほのお/かくとう複合タイプが登場していないのも追い風。新たにてだすけ、わるだくみ、バークアウト、ハイドロポンプと優秀な技が追加されている。特にフォルムチェンジロトムの内ヒートロトムとウォッシュロトムの一致技とサブのあくのはどうを半減できるのが大きい。
ミミッキュがばけのかわの仕様変更により弱体化しており、いのちのたまを持ったおくびょうサザンドラのラスターカノンは、ばけのかわ発動によるHP消費が為された耐久無振りミミッキュを87.5%の高乱数1発に仕留める。しかし、環境のミミッキュはダイマックス型が主流のため反撃のダイフェアリーを防げないため、ミミッキュ相手には依然として苦しい立場である。
相手の攻撃のランク補正が下がるダイドラグーンは物理技に比較的弱いサザンドラの短所をカバーしており、ダイアークは2手目以降のダメージの上積みに適している。
特殊ダイマックスアタッカーの天敵であるミラーコートも自身があくのおかげで無効できるという長所がある。サザンドラはわるだくみで火力を底上げするのでこの点はなおさら大きい。
初登場のドラパルトにはタイプ的な相性は良好だが、素早さでは大きく劣る。先制技の無いサザンドラにとっては少々厳しい相手と言えるか。こだわりスカーフ型でもないと有利は取りづらい。
この世代における相性補完要員としてはドリュウズがメジャー。弱点としてかくとうは一貫するが、ビートダウン気質の構築であれば両者の攻撃性能の高さでそれを補うことができる。
過去作産限定の技がランクバトルに使えない影響ではねやすめが使えないため、みがわり+たべのこし型が代用として使われることがある。じしんワンウエポンカバルドンにちょうはつを浴びせてから交代の隙にみがわりを残して交代先にでんじはを浴びせる型もあり、相手がダイマックスを切ってまひでダイマックスターンを無駄にしたら儲け物である。
鎧の孤島期以前、火力特化のこだわりメガネ型やわるだくみを積んでいるときにでんじはなどで起点にされにくいラムのみ型も主流の1つとなっている。
ランクバトルシングルバトルシリーズ1最終上位構築にはこだわりスカーフおくびょう最速型が多く見られた。
ただ、シリーズ2シーズン2あたりになるとニンフィアやミミッキュが重くなったためロゼルのみを持たせて対処するケースが上位陣の間で増えた。シリーズ3シーズン4でキョダイラプラスが解禁されると、タイプ相性上不利なラプラスに包囲されてそれまで維持していた最終使用率1桁の座を手放し、使用率2桁が定位置になった。シーズン6には20位まで使用率を下げた。
シリーズ6はミミッキュがレギュレーション外なので需要が回復し、シーズン10では使用率10位を記録。最終16位構築にはダイアシッド化前提のゲップ型がエントリーされていた[1]。
ところが冠の雪原期になると立場が一変。ボーマンダ、カイリューなどのダイジェットエースとなるドラゴンに上から抜群で叩かれるケースが激増。また、カプ・レヒレ、ブリザポスも明確な不利として追加された。こうしたことからシーズン12には使用率が90位まで低迷。シーズン13には100位まで使用率を落とした。
この世代における主流技構成は、りゅうせいぐん、あくのはどう、ラスターカノン、だいもんじである。一方、だいちのちからは遂行対象が無いため採用率が1割に満たなくなっている。性格はおくびょうがメインであり、最速型が多い。持ち物はこだわりスカーフが主流。
一般的な育成論
第五世代唯一の非伝説系600族のポケモン。ジヘッドからの進化で特性がはりきりからふゆうに代わるため、じめんタイプの技を受けなくなった。
種族値もバランスがよく、中でも特攻が秀でている。りゅうせいぐんはもちろんのこと、サブウエポンもかなり幅が利くため、使い勝手は抜群。また、耐久面に関しても、あく・ドラゴンタイプという数少ない組み合わせを持ち、他のドラゴンタイプのポケモンに比べると弱点は多いが、半減できるタイプも増えている。加えて耐久種族値もHP92、防御90、特防90とそれほど低くないことからタイプ一致の大技や弱点を突かれる技以外ではほとんど一発で倒されることがないため、交代で出す機会にはあまり困らない点が魅力。また、基本的に特殊アタッカーとして運用されることが多いが、あくタイプを備えている関係でエスパータイプを持つミラーコートが効かない点も非常に優秀。
基本的な技構成は、りゅうせいぐんに加え、だいもんじ、あくのはどうが主体。持ち物は、こだわりメガネ、ドラゴンジュエル、いのちのたまなど。たつじんのおびは、メインウエポンのりゅうせいぐんの強化がしづらいので候補外。なみのりも他の技だけで相性補完できるのでほぼ候補外。いのちのたまを持たせる場合、安定感のあるりゅうのはどうやかえんほうしゃにしてもよい。
攻撃も低いわけではないが、サザンドラは特殊技の高火力と広範囲で押すポケモンなので、役割破壊のばかぢから・とんぼがえり・ストーンエッジならびにサポート用のがんせきふうじ・ダイマックス(のターン稼ぎ)用のそらをとぶ・あなをほる以外は採用されない。そもそも物理をやるならボーマンダ・ガブリアス・ドラパルトの方が強い。
その他の攻撃技としてはバンギラス、ヒードラン、ハピナス、レジアイスに対抗できるきあいだまや、上で述べたばかぢからが選択される。だいちのちからは状況がかなり限定的だが、ヒードランを一撃で倒せる命中安定技なので価値はある。
ポケモン全体の中ではどちらかと言えば素早さは高いほうだが、種族値は98と激戦区である100を下回っており、ドラゴンタイプの中では禁止伝説、メガシンカ形態を含めると9番目と微妙な位置にいる。「パーティのエースアタッカー」とされることが多いドラゴンの中に限っても、サザンドラより遅いのはカイリュー、オノノクス、キングドラ程度で、これらはいずれも積み技または特性で素早さを補う術を持っているので、エース同士の対決で遅れを取りがちになる。
第五世代ではドククラゲとの相性がよかったが、第六世代でははがね・ゴーストタイプであるギルガルドの登場により、弱点タイプをその2匹で全て半減できるため更に相性補完に磨きがかかった。さらにあくのはどうがわざマシンで習得できるようになり、育成がかなり楽になった。
第七世代ではカプ・テテフなどの多くのフェアリータイプのポケモンが増加し、かなり使いにくくなった。しかしウルトラサン・ウルトラムーンではタマゴ技で新たにゲップを習得。ドクZを使って、フェアリータイプのポケモンに弱点をつけるようになった。ただし、一回限りしか使えないので、注意して使う必要があり、連打を前提視するのであればこれまで通りめざめるパワー(どく)が好都合ということになる。 最近ではもろはのずつきを採用している型も見るようになってきた。
第八世代ではカプ系を筆頭とするフェアリータイプのポケモンの大半ならびに素早さを上回るボーマンダとガブリアスが不参戦となった上に優秀な積み技となるわるだくみを習得ししたため特殊アタッカーに磨きがかかった一方、ギルガルドとの組み合わせとなる「サザンガルド」を崩されやすいオーロンゲならびにドラパルトが登場したため、こだわりスカーフなどで奇襲ならびに他の味方と連携してのサイクル戦を意識したい。