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エンペルト/対戦

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このページは、エンペルトの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

エンペルトの歴史

第四世代

高い特攻と優秀なタイプ、つるぎのまいこうそくいどうという積み技の存在、アクアジェットという先制技など長所が非常に多く、特にみがわりヤタピのみのコンボでげきりゅうを発動する構成が強力であった。WCS2009マスターカテゴリ準優勝のメンバーとして採用された実績も持っている。そのエンペルトの技構成はなみのりハイドロポンプこごえるかぜまもる、性格はひかえめであった。その大会のルールは、エントリーした6個のアイテムを1試合ごとに自由に持ち替え可能なので、ソクノのみラムのみを1試合ごとに持ち替えていた。当時のサンダーは大抵めざめるパワーの都合上素早さの実数値が148に調整されていたため、こごえるかぜを1回打ってそれを抜けるような調整が好まれ、人によってはサンダーをそのような状況下で抜けるのでアクアジェットは要らないという意見も見られた。

努力値に関してはこうそくいどうこだわりスカーフを考慮しなければHP特攻に各252振りが基本であった。というのも、素早さの近いハッサムメタグロスはそれぞればかぢからじしんという打点を持っているがこちらは有効打が無いためである。要は原則としてメジャーなはがねポケモンを抜く調整には意味がなかったのである。

ダブルバトルで活躍できた要因として、一線級のじめんポケモンがこの世代の環境に非常に少なかったというのがある。

第五世代

目ぼしい技としてはじならしねっとうを習得したが、前者は元々じしんを覚えるため、後者は火力を優先してハイドロポンプを選ぶことがざらであるため、その点では強化とは言い切れなかった。BWではヤタピのみは入手不可能であり、ポケシフターを利用して第四世代から入手するしかなかったため、この世代のライトユーザーにとってみがわりとヤタピのみのコンボは馴染みが薄かった。それでも、この世代に活躍したラティオスオノノクスサザンドラカイリューといったドラゴンタイプに対する強力な受けとして活躍。さすがにWCS優勝または準優勝といった実績には恵まれなかったが、環境の変遷だけで立場を保ったと言える。ただ、この世代になって砂パのメンバーとしての個性が出たガブリアスやこの世代を代表するかくとうタイプのローブシンなどにはがね弱点を突かれる面が目立ち、そのことから環境を意識するとプレイング要求値は高くなったと言える。

BW2期に配布技としてうたうを獲得(ポッチャマ (リサイタル))。

単体でもそこそこ強かったが、この世代ではバンギラスステルスロックほえる昆布戦法を行い、グライオンで持久戦を行い、この2匹の苦手であるパルシェンへの補完としてエンペルトを投入した「バンギグライエンペ」というトリオもこの世代に発祥していた。

第六世代

特殊技全体の威力低下、はがねタイプのタイプ相性仕様弱体化などによって弱体化したが、はがねタイプがこの世代から登場したフェアリータイプに強いため、その点ではメタとして使用されることもあった。しかしふいうちフェアリータイプの蔓延でメタを張る先のラティオスが減ったのと、メガバシャーモとびひざげりに弱いことなどから、採用率自体は下がった。アタッカーとしてはマリルリメガギャラドスなどがより強力であり、この頃からみずタイプポケモンの中でも環境の主力からは一歩引いた存在となった。

PGLレーティングバトル統計データを見ると、ドラゴンメタのれいとうビームが鉄板というべき状況であった他、ハイドロポンプねっとうくさむすびラスターカノンアクアジェットが採用率を伸ばした。フェアリータイプが元々特殊技寄りであることやフルアタック構成を違和感なく行うことができることなどからとつげきチョッキが採用率を伸ばした。性格は火力が出るようにひかえめが多く選ばれ、次いでとつげきチョッキと合わせて両受けができるようにずぶといが母数を伸ばした。 相性補完に優れる相方としては第五世代に登場したれいじゅうランドロスがおり、ゴツゴツメットを持たせたランドロスのいかくステルスロックで起点を作り、とんぼがえりでサイクルを回し、とつげきチョッキを持たせたエンペルトで相手の攻撃を交代出しによって受けてある程度自在なタイミングでげきりゅうを発動する「エンぺランド」が実用化に至った。

第七世代

カプミミッキュの登場などフェアリータイプの普及によって相対的に地位が向上。カプ・テテフに非常に有利なのは強みだが、一方でカプ・コケコには複合タイプのでんきで弱点を突かれてしまうのが重い。じめんタイプも依然として多いため、中堅どころを維持する形となった。

USUMリーグシーズン10以降はステルスロックあくびほえるを採用し、攻撃技はなみのりれいとうビームハイドロポンプの内から1つを選んだ起点型が主流となり、前世代で比較的多かったずぶとい型におだやか型が取って代わった。この頃になるとたべのこしを持たせた昆布戦法型、ミズZを持たせた削り重視の起点型がメインとなった。

この世代ではカバルドンで物理を受け、エンペルトで特殊を受けつつ共に昆布戦法を行い、メガボーマンダで詰める「カバエンぺマンダ」がエンペルト入りの構築の主流となった。USUMリーグシングルバトルシーズン14で最終レート2104(84位)を記録したパーティも「カバエンぺマンダ」構築であった[1]

WCS2018(全国ダブル)世界大会マスターカテゴリではベスト16進出はならなかったが日本人選手がエンペルトを使用していたことが報告されている。

ダブルバトルではバンギラスドリュウズ砂パコンビ「バンドリ」の補完として使われることがある。ランドロスに打点があるまけんき持ちである上に同じいかくメタのミロカロスよりも攻撃技のレパートリーが広いのが持ち味。これは、バルドルの寄稿記事でも紹介されている内容である[2]

一般的な育成論

唯一のみずはがねタイプのポケモン。弱点はでんきかくとうじめんとメジャーなタイプに弱いが、耐性がとても多く半減以下が12(第六世代では11)タイプもある。特攻が非常に高く特殊アタッカーとしての育成がメジャー。

素早さはあまり高くないので、先手を取ることはあまり期待せず特攻を伸ばすために性格をひかえめにすることが多い。ただしこうそくいどうを積むタイプやこだわりスカーフを持たせて意表を突く型の場合、素早さ調整のためにおくびょうにされることも多い。逆に、先手を取るのは完全にアクアジェット頼みにする場合、攻撃を下げないためにゆうかん・れいせいが選ばれることもある。

ドラゴンタイプの技を半減できるはがねタイプのポケモンの中で、高い特攻でれいとうビームを撃てる数少ないポケモンであるため、能力の調整も必然的にドラゴンタイプのポケモンに打ち勝つのを目標とされることが多い。みずとの複合でほのおタイプの技が弱点ではなくなっているため、だいもんじなどのサブウェポンで対策されにくいのもメリットとなっている。またこおりタイプの技を1/4に軽減できることからスキルリンクからをやぶるで猛威を振るうパルシェンに対しても高い耐性を持ち、これらのポケモンを確実に止めて返り討ちにすることが期待される。

ただしそのまま出しても高い確率で持っているじしんなどのじめんタイプの技で返り討ちにされてしまうが、第五世代で登場したアイテムのふうせんを持たせれば、まずは相手はエンペルトにはあまり通じない他の技で一度攻撃してふうせんを割る必要があるため、先に一撃を入れたり、こうそくいどうを積む隙を作ることができる。ただし、この場合は出てきた時に「ふうせんで ういている」とメッセージで判別されるため持ち物がバレやすい点に注意が必要。あるいは道具ばれがされにくいシュカのみを持たせて相手のじめんタイプの技を誘い、確実に耐えて反撃に出る作戦もできる。

攻撃技はタイプ一致のハイドロポンプラスターカノンなみのりを筆頭に、みずじめんタイプ対策のれいとうビームくさむすびめざめるパワーなどが候補。めざめるパワーは主にほのおまたはでんき。くさでもいいがウォッシュロトム以外はほぼくさむすびで間に合う。素早さの調整次第ではれいとうビームではなくこごえるかぜが入ることもある。また、物理技のため能力を活かせないが、タイプ一致先制技のアクアジェットも採用の余地がある。すばやさの低いエンペルトにとってはありがたい技。第五世代以降は相手をやけど状態にしてそこそこある物理耐久をさらに高めるねっとうも候補に挙がる。

補助技はステルスロックあくびアクアリング、こうそくいどうなど。

こうそくいどうを覚えさせる場合は一般的なスタイルとは異なり、他の3つの技は全て攻撃技にして、序盤で隙を見つけてこうそくいどうを積んで先制できる体制を作り上げたうえで3タテを狙うこととなる。

採用率はかなり低いが、攻撃もそれほど低くはないため、物理型として採用させる場合もある(逆に言えば、採用率が低いことを利用して不意を突くということも可能)。物理アタッカーによって強力になった先制技のアクアジェットのほか、たきのぼりはがねのつばさゆきなだれドリルくちばしいわなだれじしんシャドークローあたりが候補となる。つるぎのまいつめとぎも覚えさせて火力増強を図りたい。物理型の場合は隠れ特性のまけんきも活用でき、第六世代では♀の個体も登場して技の遺伝ができるようになったが、ゆきなだれと両立できない点に注意したい。

脚注