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エンテイ/対戦

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このページは、エンテイの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

エンテイの歴史

第二世代

映画で主役に抜擢され、ファンからは「唯一神」の愛称で親しまれているエンテイは三犬の中でHP攻撃に優れ、それぞれ序列8位と序列5位で素早さもそれなりに高く、特攻も平均以上。防御は並で特防はやや低いが、高いHPで補えており、特に物理耐久は当時ほのおタイプNo.1であった。そのため伝説のポケモンの名にふさわしい高水準な種族値を持っていたが、対戦ではほとんど使われなかった。高い攻撃を活かせるじしんいわなだれを覚えず、特攻も悪くないとは言え微妙なライン。よって晴れ時に驚異的な突破力を発揮するファイヤーヘルガーリザードンバクフーンのような真似は無理。当時はおにびも無いどころか、リフレクターも覚えないため物理受けにも使えないなど散々だった。

当時の攻撃技はかえんほうしゃだいもんじ)、ソーラービームアイアンテールかみつくめざめるパワーかくとうじめんいわ)。補助技はのろいほえるどくどくいばるにほんばれ。この世代でにほんばれとソーラービームのコンボを使えるほのおではヘルガーとエンテイだけだが、肝心の特攻で勝るヘルガーにお株を奪われてしまう。のろいと物理技を活かしてたべのこしで回復を行う耐久アタッカー型もガルーラでやれば良いのではないかと言われるなど、このポケモンにしかできないことというのが結局見つからなかった。第一世代のファイヤーよりはマシだが、第二世代ではフリーザーと並び不遇でこの頃から三犬では浮き始めていた。

しかも、エンテイ含むジョウト伝説の三犬の個体値厳選は非常に厳しいということも追い討ちになっていた。スズのとうでのイベント後に全員ジョウト中を徘徊するランダムエンカウント(ただし、スイクンだけはクリスタルでシンボルエンカウントになり厳選が楽になった)となり、一度遭遇すれば図鑑で位置を把握できるが、移動すれば相手も移動するので遭遇するだけでも一苦労。遭遇してもすぐ逃げ出す上にくろいまなざしで逃げられなくしてもほえるを使われれば無意味。だが、真の恐ろしさはここからで、初めて遭遇した時点で個体値が決まるため、一度遭遇後にセーブしたら二度と厳選できなくなる。従って、初遭遇後捕獲し個体値が気にならなければリセット、そして遭遇し直し……を何度も繰り返すこととなり、図鑑で居場所が分かるわけでもなく彷徨うことになる。

せめて素早さだけは最速を狙いたいが、それでも当時の仕様上16段階=16分の1の確率。望みの個体値というだけでも実に気の遠くなる作業で、めざめるパワーまで狙うとなると非常にストレスが溜まる。しかし、ガチのプレイヤーはめざめるパワー(こおり)の最速ライコウを粘っており、ポケモンスタジアム金銀の裏レッドはめざめるパワー(じめん)のエンテイを使う。確かにめざめるパワー(じめん)のエンテイはそこそこ強かったが、それだけでは結局のところ厳選に値しなかった。

第三世代

この世代で初登場したオーバーヒートはほとんどのほのおタイプが覚えられるがエンテイとブーバーは覚えられなかった。 一方で、特性はプレッシャーを、技はめいそう、みがわり、リフレクターを獲得している。ホウオウ以外のほのおタイプでめいそうを覚えるのはエンテイのみで、みがわりはプレッシャーと相性が良く、みがわりがちきゅうなげ(ナイトヘッド)を1回耐えられる。更にたべのこしを持たせた場合の16n+1、16n+3との両立は唯一エンテイが可能だった。すばやさに関してもサンダーと同速。

性格うっかりや、技はだいもんじ、ソーラービーム、めざめるパワー(かくとう)、にほんばれという型が世代終了後に考察された。

第四世代

オーバーヒートストーンエッジおにびなど、メインウエポン、サブウエポン、補助技にそれなりに強力な技を得た。環境を意識すると、ガブリアスタイプ一致じしんを食らわせられるのが痛く、ガブリアスに素早さで劣るじめん弱点のポケモンというだけで悲惨であった。

第五世代

主な強化はニトロチャージじならし習得程度。ナットレイの登場やハッサムの評価向上により、どくどくが効かないはがねタイプに対して強い、唯一のまもるみがわりプレッシャーのコンボ使い(通称ノイテイ)使いとして評価が上昇。とはいえニョロトノの台頭により雨パが全盛期を迎えていたため、受けとしては万能とは言い切れなかった。そもそもこの世代に登場したウルガモスヒヒダルマがアタッカーとしてあまりにも強力であったため、アタッカーとしては活躍できていなかった。

第六世代

せいなるほのおの獲得によって評価がさらに上昇。相手を選ぶがエースアタッカーとしての運用が十分可能になった。ORASリーグレート戦ローテーションバトルではファイアローを受けつつギルガルドクチートなどを攻め切るポケモンとして使用されており、いくつかのシーズンで使用率ベスト30以内を記録している。XYリーグではエンテイと言えばクラウンエンテイが主流であり、技はせいなるほのお、ストーンエッジ、じならし、しんそくがテンプレであった。持ち物はアタッカー型ならフルアタックになりがちなエンテイ自身に合致するとつげきチョッキ、せいなるほのおをひたすら撃つ戦略にピッタリなこだわりハチマキがメインであった。ORASリーグではクラウンエンテイは互換切りにより基本的に使用できず、シーズン12を除いてしんそくが採用率ベスト10選外であったが、しんそくの枠にはかわりにニトロチャージが入ることが多くなった。テンプレ技となっていたじならしやニトロチャージから、メガシンカを活かした高種族値ポケモンと対峙するには、エンテイの素の素早さでも安心できなくなったということを察することができる。

WCS2015(全国ダブル)マスターカテゴリベスト4入賞を果たしたパーティの1体となっている[1]

ダブルバトルでは基本的にようき最速で攻撃に努力値を252振りした型が主流であった。

第七世代

サン・ムーンではせいなるほのおによってミミッキュを対処できることから評価が上がった。さらにウルトラサン・ウルトラムーンにおいて、じだんだを教え技で習得可能となり、優秀なほのおわざがあることを生かして、特性もらいび持ちの相手を誘わせ無効にされた後にタイプ一致のじしんと同じ火力で攻撃できるコンボが可能となった。

単体でも強化されたが、カプ・ブルルドヒドイデという相棒を手に入れたのも大きい。それらとの相性補完を活かしつつ受けループを中心とした戦術を行う「ブルルドヒドエンテイ」が成立し、そのパーティはSMリーグシーズン2でレート2001を記録[2]。そのパーティのエンテイは性格ようきで最速、持ち物がたべのこし、技がせいなるほのお、どくどく、みがわり、まもるという、いわゆる「ノイテイ」であった。

USUMリーグダブルバトルの序盤のシーズンではフェアリーへの打点を持ったアイアンヘッド型が比較的多かった。シーズン15にはアーゴヨンへの有効打となるじんつうりき型がかすかに流行した。とつげきチョッキ型にする場合、せいなるほのおじだんだストーンエッジアイアンヘッド/バークアウトという構成になることが多かった。Zクリスタルは一致技を強化できるホノオZは元より、ガオガエンを崩すためのイワZも好まれた。

第八世代

冠の雪原で追加。

配布技限定であったフレアドライブレコードわざ化。しかし、元々せいなるほのおがメインウエポンなのでこの点は強化にはならない。また、同じく配布限定技だったしんそくも基本技になった。教え技としてはねっさのだいちを習得。他にもてだすけを獲得している。

第八世代から、隠れ特性であるせいしんりょくいかくを無効化できるようになったため、これによりエンテイはやけどといかくを無効化できる物理アタッカーとなった。ランドロスに強くなったほか、ひるみの無効化も併せ持っているので今作で猛威を振るうトゲキッスにも有利に立ち回れる。

一方、耐久型としてはどくどくを、アタッカーとしてはニトロチャージを没収されている。

この世代ではようき最速とつげきチョッキ型がメイン。技構成はせいなるほのおしんそくストーンエッジじならしが主流。せいなるほのおやけどを撒いて物理耐久を疑似的に強化し、じならしで相手の素早さを下げてからダイアース(じならし)で特殊耐久を積んで居座りを図るというプレイングがメイン。

ダブルバトルではせいなるほのお、バークアウトしんそくまもるというようき最速とつげきチョッキ型がメイン。自らダイマックスするよりもバークアウトやせいなるほのおの追加効果でサポートするのがメイン。シーズン12には使用率41位を記録。

一般的な育成論

伝説の三聖獣の1体の単ほのおタイプポケモン。種族値は全体的に高いもののやや没個性的か。禁止伝説ポケモンのホウオウを除けば唯一となるせいなるほのおの使い手であることが強み。

通常特性はプレッシャー。そこそこ高い耐久と組み合わせることで相手のPPを枯らす戦術が取れる。隠れ特性のせいしんりょくは特性いかくを無効化でき、物理アタッカーに最適。

攻撃技の候補としては、せいなるほのおストーンエッジアイアンヘッドじならしじだんだしんそく等が挙げられる。ほのお、はがね、じめんのダイマックスわざは追加効果も優秀であるため、ダイマックスとの相性も良い。変化技の候補としては、おにびほえるみがわりなどが挙げられる。

せいなるほのおによるやけどの確率は5割と高く、やけどさせることができれば物理受けも可能。またフルアタにしやすいため、とつげきチョッキとの相性も良い。他の持ち物候補としてはこだわりハチマキや、いのちのたまふうせんじゃくてんほけんなど。

せいなるほのお、ストーンエッジ、しんそくなど、主流技にPPが5の技が目立ち、特にアタッカー型だとPP合戦に非常に弱い。

脚注