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やりこみ

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やりこみ攻略から転送)
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やりこみとは、コンピュータゲームにおいては、普通にクリアするだけでなく、ある分野において徹底的に極めたり、さまざまな制限を設けてその中でどのように掲げた目標をクリアしたりすることである。

概要

「やりこみ」というものは、今日のコンピュータゲームにおいてはよく見られ、最近の「実績」や「トロフィー」といった機能にも代表される概念である。「やりこみ」には、上記のような「実績」や「トロフィー」のようなある分野を極めることを指すが、俗に「縛りプレイ」と呼ばれる、何かしらの制限を設けたうえでその制限のなかでどのように目標(殿堂入りなど)を達成するか試行錯誤を重ねるといったものを指す場合もある。

『ポケットモンスター』には、育成や収集、対戦といった、プレイスタイルの幅広さから昔から今まで多様なやりこみや縛りプレイが存在している。また、子供に初めてこの「やりこみ」という概念を与えたゲームは『ポケットモンスター』だ、とも言われている。

代表的なやりこみ

代表例としては、ゲーム内で示される「ポケモン図鑑完成」といったやりこみや、ポケモンセンターの使用を禁止してクリアを目指したりLv1のポケモンのみ四天王を倒したり、といった縛りプレイが挙げられる。いずれにしても長い時間や精神力を必要とする遊び方が多い。

ポケモン図鑑完成
『ポケットモンスター』シリーズの本編作品では、最初に博士からポケモン図鑑の完成を旅の目標として掲げられる。また、作中にはゲームフリークの社員が登場し、その人物からもポケモン図鑑の完成を念押しされるなど、シリーズ通しての公式から提供されている本シリーズのやりこみ要素と言える。また、『赤・緑』では、その対象となるポケモンは151種だったのに対し、『ウルトラサン・ウルトラムーン』では807種とシリーズを重ねるごとにポケモンの数は増えていっており、よく言えば非常にやりこみ甲斐があると言える。
タイムアタック (TA)
ゲームにおいて「タイムアタック」とはなるべき短い時間でのクリアを目指すもの。ゲーム内で表示されるプレイ時間のカウンター表示が最短になることを目指すもので、ポケモンシリーズにおいては、レポートのクリア時のタイムがそれにあたる。世界記録のフォーマット「Speedrun」での記録認定を目指すなら、基本はルール上英語版を選択することが必須だが、日本語版の記録がそのまま認定されるカテゴリもある。
「タイムアタック」には大きく分けてプレイ開始からゲームクリアまでのミスやリセットを含めた実時間で競う「リアルタイムアタック」 (Real Time Attack、通称RTA)と、エミュレータ上の操作で行うことによるツールアシステッドスピードラン(Tool-Assisted Speedrun、通称TAS)の2つが存在する。
買占め、ゲットし尽くし、リボンコンプ
入手できる個数に上限があり、かつ捨てられないものを手に入れられる限り手に入れるプレイ。第五世代以降のわざマシン(ブラック2・ホワイト2では実際に95種すべてゲットするとごほうびをくれるNPCがいる)、第四世代のアクセサリーシール、第五世代のミュージカルのグッズ、ブラック2・ホワイト2のメダル、オメガルビー・アルファサファイアのもようがえグッズなど。
中でも第七世代の服コンプリートは屈指の難易度。片方のバージョンにしか出ない服があり、その服を出ないバージョンで手に入れるには、着ているプレイヤーに話しかけて「その服ステキ」を言わなければ取り寄せができないうえ、必ずしもほしい服を取り寄せられるとは限らないからである。
そのソフトで入手できるリボンを1匹のポケモンに全部つけるというのも一種の「ゲットし尽くし」になるだろう。中でも第三世代から現行世代までの1匹に付けられるリボンをすべて集めるやりこみを「リボンコンプ」と呼ぶ。この「リボンコンプ」はその性質上コロシアムXDで捕獲したダークポケモンでしか厳密には実現不可能。これはポケモンバンクPokémon HOMEへの移行によりいずれサービス終了するだろうと予想されるようになった第八世代から一部で流行し出した。

縛りプレイ

中にはデータを消して最初からプレイする必要のあるものもある。

一人旅
一匹のポケモンだけで殿堂入りまで目指すというものが一般的。ただ、ひでんわざなど、選択したポケモンによっては使えない場合がある(『赤・緑』の一人旅でヒトカゲを選択した場合、たとえば、なみのりが必要な場面で詰んでしまう)ため、そういうときだけは他のポケモンを使用することを可とする。さらに、対象のポケモンをコイキングなど、比較的弱いポケモンを使用するという制限をさらに設けることもある。
ブラック2・ホワイト2のメダルにこれの幾分緩い「ポケモン1匹だけで四天王を倒して殿堂入り」がある。
ポケモンセンター使用禁止攻略
ポケモンセンターフレンドリィショップも含める場合もある)の使用を禁止して殿堂入りなどを目指す縛りプレイ。内容は当該記事参照。
Lv1攻略
卵から孵ったばかりのレベル1のポケモンで殿堂入りなどを目指す縛りプレイ。レベル3以下やレベル5以下などの「低レベル攻略」とされる場合もある。内容は当該記事参照。
色違い限定
捕まえるポケモンを出現率の低い色違いのポケモンに限定する縛りプレイ。
非暴力主義 (平和主義)
戦闘中に攻撃技の使用を禁止する縛りプレイ。そのため、ポケモンバトル中は、なきごえなどの相手を傷付けないわざの使用や、ポケモンの交代、キズぐすりなどで手持ちポケモンを回復することなどに終始することになる。それらにより、相手ポケモンのPPを切らし、わるあがきの使用による反動で自滅するのを待つ。あるいは、どくのトゲなどのとくせいを利用し、相手ポケモンのHPを削り、倒れるのを待つ。派生形として「たたかう」コマンドを一切使わない「たたかう」コマンド禁止縛りがある。
第一世代では、NPCにはPPの上限がないため、不可能。
タイプ1種縛り
パーティをすべて同じタイプのポケモンにしたうえで殿堂入りしたり対戦施設を突破したりする縛り。ブラック2・ホワイト2ではメダル獲得のお題になったり、PWTでそういったルールのタイプエキスパートトーナメントが登場したりした。この縛りでは2タイプ持ちやサブウエポンを駆使する必要がある。
回復手段縛り
キズぐすりなどの使用の回数や、使用できる場面を縛る。戦闘中のみ、ポケモンセンター以外での回復禁止など内容により難易度が上下する。イッシュの難関は実際そうである。
進化縛り
ポケモンの進化を禁止し、必ず進化キャンセルする。無論進化の石も使用禁止。
技を覚えるのが早くなるが、低い種族値で戦わなければならない。
野生ポケモン捕獲縛り
野生ポケモンを捕まえることができないため、御三家や化石ポケモンなど、一部しか使えない(ただし捕まえないとストーリーが進まないポケモンは例外とされることも)
ひんし=死
ひんしになったポケモンを使用禁止とし、逃がすかボックスに預ける。
スナッチ縛り
ポケモンコロシアムポケモンXDでの縛りの1つ。基本的には野生ポケモン捕獲縛りと同じ。ただし強制イベントの都合上、XDのダーク・ヒメグマは例外。
育て屋縛り
育て屋を利用したレベル上げや、タマゴを使った増殖ができない。この縛りは他の縛りとセットで扱われることが多い。
交換のみで図鑑完成および殿堂入り
強制入手となるポケモン(最初の御三家、入手しないとストーリーが進まないポケモンなど)および交換用のポケモンを除き、ポケモン交換だけで図鑑(さすがに全国図鑑は大変なので地方図鑑とされることが多い。また場合によっては幻だけでなく伝説も免除される)を完成させ、さらに殿堂入りも果たす。交換用として捕まえてよいのは一番最初に出会った野生のポケモン。進化させるのも通信進化以外は禁止。
この縛りプレイはポケモンゲット☆TVあばれる君が「ポケモン図鑑完成の旅」と称して実際に挑戦し(企画はゆきとディレクター)、Yでセントラルカロス図鑑を完成させ、オメガルビーでも同様にして(Yでゲットしたポケモンが引き継がれたが)ホウエン図鑑を完成させた(もっともそれに加えあばれる君は開始当初はポケモンの知識が殆どなかったのでこれはさらなる縛りだが)。
この縛りに挑戦する場合、序盤は特にジム戦でポケモンが言うことを聞いてくれないという壁に当たりやすい。
ナズロック・チャレンジ
海外の一部で行われている縛りプレイ。「エリアで最初に出会ったポケモンだけを捕まえる」「ひんしになったポケモンを逃がす」「回復方法を制限する」など独特なルールがある。
Professor Oak's Challenge (オーキド博士のチャレンジ)
海外の一部で行われている縛りプレイ。通信交換を禁止した上で、それぞれのジム戦に挑む時点でそれまでに図鑑登録可能なポケモンをすべて登録させる。捕獲のみならず進化による図鑑登録も対象とする。通信交換必須のポケモン以外の図鑑が埋まった時点で終了。
この縛りでは、たとえば最初の御三家は最初のジム戦の時点で最終進化している必要がある。